ESDとは

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環境教育/ESDを学ぼうとする皆さんへ

 地域の野生生物の保全から温暖化のような地球環境問題にいたるまで今日の環境問題は危機的な様相を呈しています。このままでは未来の世代はもちろん、私たち自身の生存すらおびやかされるようになってきました。このような状況をつくりだしてきたのは他ならない私たち人間であり、私たち自身の手で打開に向けた行動をとらねばなりません。

 このための方法として、条約や法律など法制度の整備、新たな技術開発、持続可能な社会に向けた意識改革、などが必要とされています。前二者が重要なのはいうまでもありませんが、そのためのベースとなるものが後者の意識改革です。短期的かつ経済優先、人間優先の社会から将来を視野に入れた環境・経済・社会・文化のバランスのとれた持続可能な社会に創造していくためには、価値観の転換意識改革がとりわけ重要です。
 環境教育は「人と自然」「人と人」「人と社会」との関係を現在の持続不可能な関係から持続可能な関係に組み替えていく活動です。またESD(持続可能な開発のための教育)は、環境・経済・社会・文化を相互の連携の視点から統合的にとらえる教育・学習の活動です。いずれも学校のみならず学校外(地域や企業など)も含めて生涯学習として取り組まれています。全国で行われている持続可能な地域づくり学校での総合的学習企業のCSRなどは環境教育/ESDの好事例です。

 私は日本における環境教育のパイオニアの一人として30年近くにわたって環境教育の研究と実践に関わってきました。日本国内はもちろん、アジア太平洋地域における環境教育推進の戦略研究にも取り組んでおり、特に最近は国連ESDの10年(2005-14年)の推進に取り組んでいます。私のモットーは研究と実践の両立であり、NGOや企業・行政・市民などの協働による実践的研究に力点を置いています。

 立教大学では02年に設立した社会学部現代文化学科独立大学院異文化コミュニケーション研究科に環境教育/ESDの講義・コースを開設しました。近年、大学・大学院で環境教育/ESDを学びたい方々が増えてきましたが、残念ながら、対応する学科や研究科の数は十分ではありませんでした。その意味で、立教大学の社会学部現代文化学科・異文化コミュニケーション研究科(特に後者)は、日本で最も充実した環境教育/ESDを学ぶ場であると自負しています。また07年3月には、立教大学ESD研究センター(現・ESD研究所)も設置しました。

 持続可能な社会の実現という人類史において最もチャレンジな課題に共に取り組もうではありませんか。阿部治の写真


立教大学ESD研究所長
社会学部現代文化学科(教授)
大学院社会学研究科
   阿部 治

 

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