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| うちの研究室でやろうとしていること 研究室の基本テーマは鳥類を材料とした行動生態学です。父性判定や性判定、個体群の遺伝構造などに関するDNA解析の手法を積極的に取り入れて、研究を進めたいと思っています。系統地理学や進化心理学(社会生物学)も研究室のテーマの範疇に入っています。広い意味での進化生態学研究を行なっていきたいと思っています。 私の興味・研究テーマ 本当は鳥の配偶システム研究というのがライフワークのつもりなのですが、最近、テーマが広がってきました。広がったテーマは、 1. 托卵習性の進化 現在、ドクターの田中君といっしょに富士山でジュウイチの研究をしています。ルリビタキのDPM(Delayed plumage maturation=遅れの羽衣成熟)をやっている森本君と、富士山須走口5合目の駐車場にテントを張って、同じフィールドで楽しく調査をしています。今年はあまり行けませんでしたが、6月はじめに、はじめて富士山の頂上まで登ってきました(まだ雪がありました)。 オーストラリアのダーウィンで、九大の江口和洋さんらと共同で、ここ3年間、ハイガシラゴウシュウマルハシという共同繁殖鳥の調査をしてきましたが、向こうの共同研究者のRichard Noske博士とマングローブに生息する2種のセンニョムシクイ類に托卵するミドリカッコウの1種Little Bronze Cuckooを調べようかと相談中です。ミドリカッコウ類とオーストラリアムシクイ類との軍拡競争は、Rebecca KilnerやNaomi Langmoreが、Natureに論文を書いていますが、興味深い材料です。今年は、江口さんの科研が継続であと4年間、仕事が出来ることになったので、またダーウィンへ行く予定です。 2. 動物と植物の共進化 進化における生物相互の共進化プロセスとして、花の蜜を吸う鳥と花のフェノロジーに興味があります。2002-3年には修士の院生2人と卒論生1人が、西表島でマングローブ植物オヒルギとポリネータ(特にメジロ)の関係、マングローブ林の鳥類群集の仕事をしました。 また私自身は果実食鳥と種子散布の問題、擬態昆虫と捕食者の関係を、機会があったらやりたいなと思っているのですが、やりたいという学生・院生がまだあらわれません。「目立つ赤い実は、鳥をだます戦略」、「Fruit flag仮説は、種類によっては当てはまる」、「目立たない乾果ほど、栄養価が高い」、「紫外線を反射する果実がある」など、いろんなことを考えています。 3月の日本生態学会大阪大会では自由集会で第4回種子散布研究会を開催しました。テーマは鳥と果実と紫外線です。また、5月には新潟で種子散布の科研のワークショップを行い、アカメシワの種子散布者を広域的に調べるプロジェクトを発足させました。今年の7月9−16日にはオーストラリアのGrifith大学で開催される果実食者のシンポジウムFrugivory 2005に参加して、乾果と果実食鳥について発表してきました。 3.鳥の系統進化・生物地理学 日本を含むアジア・太平洋地域の鳥の生物地理学的起源と系統関係に興味を持っています。今は、ドクターの斎藤君といっしょに、国立科学博物館の西海研究室の助けを借りて、DNAのシークエンス解析によるメボソムシクイについての分子系統研究をしています。日本で繁殖している亜種Phylloscopus borealis xanthodryasが、他の地域集団とはかなり異なる遺伝的組成を持っているらしいことなど、面白いことがわかってきています。メボソムシクイについては、毎年、日本のどこかや、サハリン、カムチャツカなどへ、音声収録や血液サンプルを採りに出かけています。 島の鳥も好きなので、最初、立教大学に来た頃は小笠原でメジロとメグロを調べていましたが、なかなかじっくり通うことが出来ずに、データが眠っています。また機会があれば、島の鳥(特に琉球列島の鳥)に取り組みたいと思っています。 今年の8月21-28日 には、 IEC(国際行動学会議)がBudapest(ハンガリー)でありました。プダペストははじめてでしたが、ウィーンとよく似た雰囲気の古い町で、レンガ造りの建物が町並みを構成していて、ドナウ川が真ん中を流れています。ブダペストは、ブダが右岸で、ペストが左岸です(私は知りませんでした!)。昼は歩くと汗ばみますが、夜は涼しくてよかったです。温泉がありましたが、残念ながら行きませんでした。それからドナウのなまず料理も食べましたが、泥臭かったです。 来年、2006年には4年に一度の 24th International Ornithological Congressが、ドイツのHamburg(13-19 August 2006)で、また夏にISBE(国際行動生態学会議)がフランスToursであります。いっしょに行きたい方は声をかけてください。 |
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動物行動・動物生態関連研究室 リンク
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数理生物学者にして保全生態学者の松田裕之さんのホームページ
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マダラガ研究者、小汐千春さんのホームページ
魚の研究者、桑村哲生(中京大学)さんのホームページ
東工大の幸島司郎さんのホームページ
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