2007年度立教大学英米文学会
鉄道と英文学
日時:2007年12月1日(土)
場所:本館(モリス館)1202教室
時間:16:30〜18:00

小池 滋先生(東京都立大学名誉教授)略歴>>
 
 「鉄道と英文学」という題目による講演である。そのタイトルに相応しく小池先生は、聴衆をいざなう車掌役として、講演という名の小旅行への出発をアナウンスされると、ユーモアを交えつつお話しになる先生の語り口に、会場の聞き手はたちまち知的な旅へと引き込まれた。
 講演の内容は、ロマン派を代表する詩人William Wordsworthと、ヴィクトリア朝の巨匠Charles Dickensを中心に、19世紀英国における鉄道の飛躍的発展から、いかに二人の文人が影響を受け、あるいは作品にそのモチーフを昇華していったのかを論じるものであった。当時のイギリスは、経済的にも文化的にも、国民が鉄道に強く関心を持たざるを得ない時代だったのである。
 講演後の質疑応答においては、フロアーから、日本文学(とりわけ夏目漱石)と鉄道の関係や、地下鉄と鉄道の差異を問う質問などがあがり、先生と会場との間で活発な意見交換が行われた。先生のお人柄も手伝い、時間の経過も忘れる快適さのうちに、およそ一時間半に渡る本会は、あっという間に終点へと辿り着いていた。

2007/12/02
英米文学専攻前期課程1年 大西寿明

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