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ブラックホール研究会

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はじめに


本研究会では関東におけるブラックホール研究の発展を目指して 広い意味でブラックホールに関する話題を扱います. 参加者との議論を活発に行うために講演時間は1時間程度とし, 講演中の議論を通して新たな研究が生まれるきっかけとなることを期待しています. 研究会は定期的に開催し,また,招待講演を基本とします.

研究会プログラム


日時: 2019年12月14日(土) 14:30 - 17:00
場所: 立教大学 池袋キャンパス 4号館別棟 4151教室
講演:
14:30 - 15:30 村田佳樹 (日大)
「Superradiance and black resonators」
回転ブラックホールに特定の周波数帯の波動を入射すると、その反射波の振幅は増幅される。この現象はsuperradianceと呼ばれている。漸近AdS時空中では、無限遠にポテンシャル障壁があるため、superradianceで増幅された波動が再びブラックホールに入射され、不安定性を引き起こす。その不安定性の結果として、時間周期的に振動する動的なブラックホール解(black resonator)の存在が示唆される。本講演では、5次元漸近AdS時空において対称性を考察することで、black resonator解を実際に構成できることを紹介する。特に熱力学量を評価し、回転ブラックホールの不安定性により引き起こされる時空の非線形ダイナミクスについての議論を行なう。

16:00 - 17:00 椎野克 (東工大)
「ぐるぐる集合の話」
ブラックホール撮像において有意であると考えられる光子球面は、一方で 球対称静的な時空でのみ定義される。 これは、ブラックホール周回の概念が強く静的時間座標に基づいているからである。 簡単なブラックホール像を理解するのみならばこれでも十分であるが 今後、動的な物も含め多様なブラックホールの撮像が試みられることを 考えると、その一般時空への拡張は急務である。 今回は、大域的な因果構造による議論から光子球面の一般的定義を 与え、その形成領域とブラックホール像に対する有意性について議論する。

18:00 - 懇親会

会場へのアクセス


立教大学 池袋キャンパス 4号館別棟 4151教室
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