日本動物行動学会 第21回大会

更新日:2002年11月14日


日本行動学会第21回大会は、盛会にて終了いたしました。



日本動物行動学会第21回大会ポスター賞: 選考結果

 本大会では大会参加者によるポスターコンテストを開催しました。大会参加者の皆様には多くのご投票をいただきました(有効投票者数51名)。  11月4日(16:20から)大会実行委員会を開き、投票結果に基づきポスター賞を下記のとおり決定しました。なお、最多得票の「逆さまに網にとまるクモの逆さまの網」を最優秀ポスター賞としました。他の9ポスターについては、プログラムの番号順に示します。

日本動物行動学会第21回大会実行委員会



最優秀ポスター賞
30 逆さまに網にとまるクモの逆さまの網
○中田兼介(長崎総科大・人間環境)・Samuel Zshokke (Univ. Basel)
PDFファイルで御覧になれます:
全体のデザインを見るには低画質版(704KB)をどうぞ
クモの網の画像をじっくり見るには高画質版(9.2MB)をどうぞ



ポスター賞
2 トビイロシワアリコロニーの血縁構成と生息地環境−攪乱の多い地域の場合−
真田幸代(岡山大・農・動物集団生態学)

4 アシナガバチにおける母巣の放棄とワーカーの他巣への移動
○熊野了州(北海道大学・農・動物生態)・粕谷英一(九州大学・理・生態)

15 オサムシの精包置換とP2値−マイクロサテライトによる解析−
○高見泰興(京大・生態研センター)

21 ミツボシツチカメムシの雌親は産卵前の餌環境によって栄養卵投資を調節する
○工藤慎一(鳴門教育大・学校教育・生物)・仲平太一(北大・農・昆虫)

67 ナンヨウミドリハゼの野外における社会行動
○関家友子・狩野賢司(東京学芸大・生物)

79 ジュウシマツの歌の要素音は脳内でどのように符号化されているのか?
○中村耕司(千葉大・文・行動科学,学振PD)・岡ノ谷一夫(千葉大・文・行動科学,科学技術振興事業団さきがけ21)

81 キンカチョウの求愛歌とメスの“あいづち”
○田村純(千葉大・文・行動科学)・池渕万季(東京大・総合文化・認知行動)・岡ノ谷一夫(千葉大・文・行動科学,科学技術振興事業団)

89 カラス探餌方略の実験的分析−室内視覚課題−
○草山太一(慶応大・心理,日本学術振興会)・森下英美子(東京大・生物多様性)松原 始(京都大・動物行動)・樋口広芳(東大・ 生物多様性)・山岸哲(山階鳥研)・渡辺茂(慶応大・心理)

139 ポケットベルの振動で牛を餌場に誘導可能か?
○瀬尾哲也・高橋悟・辻歓子・柏村文郎(帯広畜産大)



会期:2002年11月2日〜11月4日

場所:立教大学池袋キャンパス



○大会プログラム
大会時間割
ラウンドテーブル
ビデオ・スライド映像セッション(HP掲載希望者の発表要旨を閲覧できます)
ポスターセッションポスター賞のお知らせ) (HP掲載希望者の発表要旨を閲覧できます)



○公開シンポジウム

「動物行動学と理科教育:行動を教科書から消すな!」

趣旨:
動物行動学は、生物学の中でも、おうおうにして研究者個々人の趣味性の高い研究分 野だと見なされがちである(もちろん、本学会員は虫好き、魚好き、鳥好きetc.の集 まりだ)。しかし、行動学はたんなる個別的なテーマの寄せ集めでは決してない。生 物個体は、行動を通じて、環境世界に適応し、いのちを次世代へと伝えていく。行動 に焦点をあてることによって、そのメカニズム(分子機構、神経系、運動系)、発達 (遺伝と環境の相互作用)、機能(生存価)、進化(歴史的由来)の諸相がはっきり と連関して見えてくる。行動学はいわば、生物学の十字路であり入り口なのだ。 この意味で、生物教育の中で行動に目を向けることの重要性は限りなく大きい。生き た個体の姿から、若い人たちは、ミクロの世界、マクロの世界、生物時間の驚異と不 思議を実感していくことができ、暗記科目としての生物学ではなく、生物界の仕組み を統一的に説明する生物学を学ぶことができるはずだ。 ところが、今、新学習指導要領に基づく検定によって、報道されている「進化」だけ でなく、行動もが生物教科書からほとんど一掃されようとしている! <8の字ダン スやパブロフはもとより、霊長類研究所の「アイ」までも、引きずり下ろされてしまっ た。> なぜこのようなことが起こっているのか。学校教育で行動学をどのように教えたらい いのか。行動学の大切さをどのように社会に伝えて行くべきか。本シンポジウムでは、 この重大な危機に直面して、動物行動学と理科教育の関係について問い直し、一般参 加者も交えて、本学会が今後取るべき道について考えて行きたい。


話題提供:
嶋田正和(東京大学)
「中学・高校での行動・生態・進化の教え方:学習指導要領をもとに」

長谷川眞理子(早稲田大学)・長谷川寿一(東京大学)
「生物教科書検定の仕組みと実態」

池田博明(神奈川県立足柄高等学校)
「行動と進化を「生物I」で教える」

濱尾章二(国立科学博物館附属自然教育園)
「動物行動と社会教育」

桑村哲生(中京大学)
「教養としての動物行動学」


企画・進行:
狩野賢司/濱尾章二/長谷川寿一




○大会実行委員会

上田恵介(委員長)
大塚公雄
岡ノ谷一夫
小山幸子
狩野賢司
長谷川寿一
長谷川眞理子
濱尾章二
藤田剛
藤原宏子



○大会事務局(大会に関するお問い合わせはこちらまで)

〒171−8501
東京都豊島区西池袋3ー31ー1
立教大・理・動物生態気付
Tel. & Fax. : 03-3985-2596
E-mail: jec2002@grp.rikkyo.ne.jp (事務局担当:山口典之)