立教大学文学部100周年記念行事
こどもたちの元気と笑顔が溢れたタッカーホール
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近藤良平氏 |
豊島こども大学とは、文学部100周年の記念事業のひとつとして、立教大学・豊島区・東京芸術劇場の3者が共同開催する半年間の連続イベントです。今回の「近藤良平さんとあそぶ!」は、豊島こども大学が7月7日(土)に開校してから初めての催し物であり、特別授業との位置づけでした。講師は、NHK教育テレビの人気番組『からだであそぼ』で振付を担当し、同番組内コーナー『こんどうさんちのたいそう』でこどもたちに大人気の近藤良平さん(振付家・ダンサー)。会場は、子どもたちや保護者の方々で熱気一杯でした。
「からだ」が「からだ」を動かす
私は運営スタッフとして参加しましたが、特別授業は、近藤さんの軽快で楽しいお話からはじまりました。その後、こどもたちは舞台に上がり、2人組や、3、4人一緒になって、近藤さんの教えてくれる体操やパフォーマンス、ゲームなどを行いました。たとえば、ひとりが自分のからだでアーチを作り、もうひとりがその中をくぐり抜けるゲームや、数人で手をつないで輪になって座り、足を使って、いろいろな形を作ったりする遊びなどをして、楽しくからだを動かしました。終盤には、こどもたちお待ちかねの『こんどうさんちのたいそう』を音楽に合わせて踊りました。こどもたちや来場者はもちろん、私たちスタッフも皆、コンドルのように両手を羽ばたかせて空を飛んだりしました。
「からだ」の力が「こころ」を凌駕する
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【タッカーホールの舞台上のこどもたち】 |
正直のところ、このレポートを書くにあたり、私は非常に困っていました。実際に「からだ」を動かすことによって感じた内面のムーブメントを文章化しても、どうしたってきちんと伝えられないように思いましたし、「からだ」を使って感じたことを、「あたま」を使って書こうとしていることが、とても野暮だという気がしたからです。人は「こころ」の力を重要視して、「からだ」そのものの持つ力を忘れがちになります。しかし、「からだ」の力が「こころ」を凌駕することは、日常において少なからずあると私は思います。たとえば、人と人とが仲良くなる時、「こころ」で仲良くなりたいと考えてから「からだ」を動かし、仲良くなる、というのではなく、「からだ」を動かしたから(ある意味、なりゆきで)「こころ」が仲良くなったと感じることは、わりとよくあるのではないでしょうか。「からだ」の結果が「こころ」。「からだ」が「こころ」にもたらす影響はとても大きい。「からだ」を使うことを通じて触れ合い、仲良くなったこどもたちの様子を見ていて、そんなことを思いました。
階段も座席も要らない
イベントの途中、舞台の下に置いてある階段は、撤去しました。こどもたちが動くのに、邪魔になったからです。また私たちは会場の座席をこども大学席、一般席、関係者席とに分けていたのですが、最終的にはそれらは意味を成さなくなりました。こどもたちは舞台に上がっていましたし、その他の人たちも好きな場所で、近藤さんの教えてくれる体操やゲームをしていたため、席に座っている人があまりいなかったからです。
電車がタッカーホールを走る
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始めは舞台に上がるのを嫌がっていた子も、終盤にさしかかる頃には、「電車ゲーム」で楽しそうにタッカーホール内を走り回っていました。4人一組で電車を作って、一番後ろの運転手が電車を操縦するゲームです。こどもたちだけでなく、さまざまな年代の人が電車を作って会場内を走り回っていました。考えてみれば、来場者がタッカーホールを走り回ることなんて今だかつてあったのでしょうか。今まで数多くの講演会やイベントがこのタッカーホールで行われてきたでしょうが、こんなにも型破りに、この空間を使いこなした人は、近藤さん以外にいないでしょう。
今回のイベントを通して、「からだ」と「こころ」の関係などについて、私なりにいろいろ考えたけれど、結局のところ、いちばん印象に残っているのは、こどもたちの元気の良さと、彼らの楽しそうな笑顔であったことを最後につけ加えておきたいと思います。



