| ■具体的にどのようなことに取り組まれたのですか? |
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修士論文のテーマは「消費社会における出産」で、出産を体験された方々にアンケート調査を行いました。修論を終えた後も、別のアンケート調査および研究を引き続き行う予定です。そのための助成として奨励賞をいただきました。そこでは「マタニティ・クラス」卒業生の方々へのアンケート調査を行い、出産準備クラスに参加された方が、どのような情報を得、それが出産にどのように影響したのかを、研究、分析する予定です。
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| ■応募するにあたって注意した点や、苦労した点、またエピソードなどありましたら教えてください。 |
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アカデミックのフィールドで出産を研究しはじめたのは、大学院に入ってからなので、まだまだ勉強中です。応募するにあたって、これまでの実績がわかるようなものを添付してくださいとご提案をいただきましたので、私の著書や、過去に紹介された新聞記事などを提出しました。選考に当たっては、私が理事を務めておりますインターネットサイト(http://www.babycom.gr.jp/)なども参考にしてくださったようです。
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■ 受賞されての感想や、何か反響などがあれば教えてください。
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これまで長年取り組んできた「出産」に関わる仕事が評価されたことを、とてもうれしく思っております。また昨年から「出産」はニュースなど各方面でとりあげられる社会的テーマになっており、社会がようやく「出産」に注目してくださるようになったことが今回の受賞につながったと思っています。
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大学院での研究についてうかがいます。まず、
21世紀社会デザイン研究科に進学された理由は何でしょうか?
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| 出産に関わる仕事をするようになってから24年目になります。私は美術大学の短大を卒業し、20代は専業主婦をしていました。その後、フリーの立場でライター、マタニティ・コーディネーター、写真家、マタニティ・ヨーガインストラクターをやってきましたが、仕事のスキルはほぼ独学です。写真は数年間専門学校へ行き、写真公募展の賞を2度いただきました。また旅行が好きで、これまで世界16以上の国々で取材や撮影を行ってきました。いろいろやってきましたが、テーマはすべて「出産」で自分の中では一貫しています。大学院へは、長年関わってきた「出産」を別の角度から研究する目的で入学いたしました。直接のきっかけは「乳房文化研究会」で北山晴一教授にお会いし、ご縁をいただきました。 |
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写真左:ブラジルにJICAの専門家として赴任していたときに撮影した 生後10分の赤ちゃん
(photo左右とも/ sakae kikuchi) |
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具体的な研究テーマは?
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「出産」です。修論では近代以降の出産形態の変容と、それをとりまく社会の<まなざし>及び、体験者の受け止め方の変遷を追い、その延長線上にある現代の出産を分析しました。
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■ 学生生活やゼミでなにか印象的な出来事はありますか?
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この3月で大学院が修了となりますが、とても楽しい2年間でした。大学生活やアカデミックな勉強は30年ぶりでしたので、1年目は大学生活に慣れることで必死でした。さまざまな年齢、立場の方々にお会いできたことがなによりの収穫です。また、自分自身のスキルを向上させることができ、それを今後の仕事に役立てたいと考えております。
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これからの研究や課題などについての抱負をお願いします。
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「出産」を身体論や環境論の面からも研究できればと考えております。「出産」は一般に産科医学や、少子化としての政策の中で語られており、妊娠前の女性たちには「医療化された出産」として偏ったイメージで捉えられています。「出産」は私的領域の性的な営みですし、身体の体験としても大きな通過儀礼となります。これから子どもを「産むかもしれない」「もつかもしれない」と考えていらっしゃる方々に、「出産」の楽しさと奥深さを知っていただくために、また自分自身のライフワークとしても、さらに取り組んでいきたいと考えております。
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◆◆菊地 栄(きくちさかえ)さん プロフィール◆◆
マタニティ・コーディネーター。マタニティ・クラス主宰。妊娠、出産、育児情報ホームページ“babycom”理事。お産情報ネットワーク“REBORN”スタッフ。ライター、写真家として世界16カ国の出産事情を取材。
著書に「マタニティ・ヨーガ安産BOOK」(現代書館)、「卵子story」(小学館)、「産むかもしれないあなたへ」(NECメディアプロダクツ)、「イブの出産、アダムの誕生」「お産がゆく」(農文協)ほか。 |
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(photo/ sakae kikuchi ) |
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