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立教生による講義レポート!


【コミュニティ福祉学部】 コミュニティ福祉学入門
担当:専任教員によるオムニバス講義
 

この講義は、「コミュニティ福祉学」について、学部の専任教員がそれぞれの分野から一回ずつ講義を行うものです。

この必修の講義で、コミ福の学生たちは「コミュニティ福祉学」の様々な領域について、またさまざまな切り口について知ることができます。また先生方のそれぞれの特色がわかるという意味でも興味深い授業です。

 

取材に訪れた日は、福山清蔵教授による「自殺問題から考えるーコミュニティ福祉カウンセリング」でした。

導入では、「働かない蟻」の話を引用して、「働かない蟻=積極的社会貢献ができない人々」のコミュニティにとっての意味が説明されました。

その後、具体的な自殺の統計(年間の件数、地域別、世代別統計、日本と世界との比較など)が紹介されました。

最後に地域での予防の取り組みやカウンセリングが説明され、「これからのコミ福生に期待すること」で締めくくられました。

 

<<福山清蔵先生

   

深刻な社会問題である「自殺」について、受講学生の皆さんは重いテーマと捉えながらも、福祉の視点から見ると見えてくる新しい発見や驚きがあったようです。

授業終了時にとったリアクション・ペーパーの中からいくつか授業の感想をご紹介します。

■コミュニティ政策学科1年次

パワーポイントの1枚目を見た時は、何故「自殺問題」が福祉の授業で扱われるのだろうと疑問に思った。しかしすぐにその答えが分かり、福祉問題は私たちが生きていく中で深くつながりのある問題であり、多くのことと関連している学問であると改めて実感できた。

日本では、3万人以上の人が1年間に自殺していると聞き、とても驚いた。そして同時に今の世の中のあり方を考えさせられた。自殺をする人の理由は様々であると思うが、人との関わり、コミュニティの中できちんと適応できていれば、誰かに相談をしたりすることで自殺を思い止まる事ができるのではないかと考え、コミュニティの大切さを思い知った。

またメディア社会の今、多くの情報がテレビやインターネットから流れてくる。”Xジャパンの自殺”から報道のあり方の重要性、また流れている情報を鵜呑みにせず取捨選択することの大切さが分かった。

そして、授業の最初で車椅子に乗っていたときの出来事のお話を聞き、障害を持った人々の存在が社会を結び付けているという考え方は、障害に対するイメージがプラスにもなる考え方であり、障害者にとっても前向きに生きていくことができる考え方でもあるのでとても素晴らしいと思った。

■福祉学科1年次

自殺の現状について知ることができました。自殺の要因となっているものは、社会的なことの他に、日本の歴史的な精神などにもあるということが分かりました。切腹や特攻隊など、もう昔のことのように思えるけれども、現状の問題にも強くつながっているのだなと思いました。

また、北東北地方で自殺が多いということのように、日本の環境や風土が起因しているということも分かりました。

しかし、今まで積み上げてきてしまった歴史や土地環境自体を変えるのは大変なことだと思います。対策をとるためには、やはり、私たち人間自身が変わるしかないと思います。日本における自殺の現状や背景などを理解・把握した上で積極的に、人にとって身近なコミュニティなどで対策を進めていくことが大事だと思います。

働かない蟻の話のように、社会貢献が積極的にできない人の存在が、社会を結びつけているという考え方も面白いと思いました。

視点を変えて新しい時代を作っていくということが大切だと思いました。

■福祉学科1年次

福祉といわれると、”介護、障害者”などが浮かぶ。しかし、今の講義で福祉問題が引き起こす新しい一面を知ることができた。

家族やコミュニティの崩壊が自殺につながる。。。確かに考えてみれば分かるけれど、今まであまり深く考えたことはなかった。私は今まで福祉という分野をとても狭い視野で見ていたけれど、思っていた以上に社会全体に関わっている分野であることを実感した。

■コミュニティ政策学科1年次

「介護されている」とか「自分は役に立っていない」と考えてしまうのが老人の自殺につながる最も多いパターンだそうです。障害があるから、老いてしまったからと思うことのないような環境を作っていくにはどうしたら良いのかを考えていきたいです。いきがいややりがいをもっている人は絶対に自殺することはないと思います。障害者、高齢者がこれらを見つける機会を増やしていくことが大切なんだと思いました。

 

 

コミュニティ福祉学部のホームページはこちら>>

取材日: 2006年6月26日(月)9:00〜10:30
教室: 新座キャンパスN121教室

授業概要

シラバスより

■授業の目標

コミュニティ(comm.)を基盤とする人間福祉を、様々な次元や領域を通して学ぶ.受講生には、この学部が構想するcomm.福祉学の全貌を理解されたい。

 

■授業の内容

本講義は、学部名でもある「comm.福祉学」に関するオムニバス講義である.講義は以下のような日程で行なわれる.comm.福祉学の領域は多岐わたり,それへのアプローチや視点は多様である.受講生には、各授業で呈示される異なるアプローチや視点を、学問することの愉悦として享受してもらいたい.

 

■授業計画

1(4/17)岡田 徹「comm.福祉学とは何か」
2(4/24)西村裕美「人権とcomm.」
3(5/1)河東田博「ノーマリゼーションとcomm.」
4(5/8)尾崎 新「生きた言葉とcomm.」
5(5/15)高橋紘士「comm.福祉政策へのアプローチ」
6(5/22)橋本正明「高齢者福祉とcomm.」
7(5/29)坂田周一「貧困とcomm.」
8(6/5)湯沢直美「ジェンダー・家族とcomm.」
9(6/12)赤塚光子「障害者とcomm.」
10(6/19)濁川孝志「comm.と福祉ウエルネス」
11(6/26)福山清蔵「comm.福祉カウンセリング」
12(7/3)三本松政之「comm.臨床社会学」
13(7/10)岡田徹「地球的見地に立った人間福祉」

 

 


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