2001年12月23日   宇川 健一

インドのIT産業はインド経済を維持できるか

 

1991年、新経済政策(NEP)によって経済自由化へ

 

維持できる

優秀で質の高い人材

(水準の高い専門教育を受け、英語を駆使できるソフトウェア技術者が豊富に存在し、しかも質が高い割には廉価で国際競争力を有している)

情報、通信の発達 経済のグローバル化

(オフショアサービスの徹底によるソフトウェア輸出)

 

障害となるのは何か

3億人

(貧困層の絶対数は3億人、人口10億人で増加率が年率2%)

 

その解決法は

ソフトウェア産業の育成

(マスとしての購買力を形成しつつある中間富裕層も3億人、7%の経済成長が続けば10年間で人口2倍に)

ITは固定コスト、維持コスト、習得コストが安い

ITの普及が副次的に喚起する国内需要(携帯電話)

⇒時間をかけずに中間所得層を育成する。

 

これからの問題は

教育、医療の充実、貧困撲滅

法秩序の十分な確立、政治的、システム的安定性

電気、通信などのハードのインフラ

 

参考文献

   榊原栄資 インドIT革命の驚異 文藝春秋 2001年