立短Voice - 海外研修 「韓国キャンプ」

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国境をこえた友情

関口 藍梨 さん

 韓国で過ごした1週間は毎日とても充実していて、たくさんの人々との出会いや、普通の旅行では味わえないような経験をすることができた。
 まず一番の目的であったグリム幼稚園での実習。言葉が通じない場所で、先生方や子どもたちとどう接していけば良いのか…という不安でいっぱいのまま実習が始まった。しかし、そんな不安は子どもたちに会った瞬間、一気に消え去った。子どもたちは韓国語がわからない私にもどんどん寄ってきてくれて、ジェスチャーを交えながら一生懸命に伝えようとしてくれた。2日目からは教室に入ると大喜びで歓迎してくれたり、一緒にご飯を食べようと誘ってきてくれたりと、「言葉がわからなくても人は通じ合うことが出来る」ということを私に実感させてくれた。一緒に山に行ったこと、体育の授業をしたこと、給食を食べたこと、うちわ作りをしたこと…子どもたちと過ごした4日間は毎日本当に楽しく、どれも一生忘れられない思い出になった。私が担当したムクゲクラスは5歳児のクラスだったため、今度の2月で卒園してしまう。最終日は台風で休園となり、「また、明日ね。」という言葉が最後のお別れになってしまった。だから、卒園する前にもう一度みんなに会いに行き、感謝の気持ちを伝えたいと思っている。一緒に過ごした時間は短かったが、中身はとても濃いもので、私にとっての初めての教え子たちは一生ものの特別な存在になった。

 それからもう一つ、韓国に行って身にしみて感じたのが、日本人は朝鮮との過去の歴史を何も教わっていないということだ。韓国の現役の議員の方や大学の学長の方などからお話を伺う機会があり、その中で初めて朝鮮と日本との詳しい歴史を聞いた。日本が朝鮮に対して酷いことをしてきたということは何となく理解していたが、詳しく教わったのは初めてのことだった。朝鮮半島が南北に分かれてしまっているのも、もともとの原因は日本にあったということを聞き、本当に驚いたし、ショックだった。今の日本は韓流ブームで、韓国の歌やドラマが人気を集めているが、韓国の学生たちは日本が朝鮮に対して行ってきたことをしっかり教わるため、心のどこかであまり良い印象を持っていなかった、ということを実際に現地の大学生から聞いた。こんなに近い国なのに、昔の悲劇が互いの国の交流に今でも深い溝をつくっていることは事実である。私は韓国が好きだし、これから日本と韓国がもっと良い関係を築いていけるようになってほしいと思っている。そのために、自分に出来ることはありますか?という質問をしたら、しっかりと歴史を知ることだと教えてもらったから、これからしっかり学んでいこうと思う。

 最後に、今回のキャンプで出会ったたくさんの人々には本当に感謝の気持ちでいっぱいだ。手料理をふるまってくれた理事長先生、園長先生ご夫妻。姉の様に接してくれ、一緒に板門店に行ったり、カラオケに行ったり、たくさんの楽しい思い出を作ってくれたグリム幼稚園の先生方。そして滞在中、私達の面倒を朝から晩まで見てくれた通訳の、ジョンさん、キムさんご夫妻。お別れの時、私がボロボロ泣いていたら「また会えるんだからそんなに泣かないで。また必ず会おうね。」と、まるで韓国の父、母の様に温かく接してくれた。
 韓国に父や母や姉の様に慕える人や、一生もののかわいい教え子たちができ、本当に幸せだ。いつか必ずもう一度韓国に行って、今回お世話になった方々に会いに行きたいと思う。また日本に来た際には、今回とは反対に私が日本の良さをたくさん教えてあげられたら良いな、と思っている。
 このキャンプを通して韓国をもっと好きになることができ、たくさんの素晴らしい思い出もでき、私の人生の中で本当に貴重な経験になった。

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