麻友子がここ立短を選んだ理由は何だったの?
四大に入ってまで専門的にやりたいことがなかったので、とりあえず短大にと思っていました。他の短大の授業も見学したけど、先生がただ淡々と話しているだけ。面白くなかった。それに比べて立短は、まず先生の英語の発音が違う!それに、授業が面白い!と思いました。先生のレベルが全然違いましたね。学ぶんだったら絶対に立短がいいと思ったんです。
実際、立短に入ってみてどうだった?
正直、思い描いていた学生生活とは違っていたので、結構大変でした(笑)とくに私の場合、高校が校則ひとつない自由な学校だったので余計に・・・。大学はもっと自由だと思っていたのに、1年生のときは毎日1限目からだったり、女ばっかりの環境で慣れなかったり。
あなたは入学当時、遅刻常習犯として有名だったわよね?(笑)
はい(笑)最初は学生生活を楽しめてませんでした。
そんな感じがしてたから、最初は心配していたのよ。短大に入る学生って大きく2パターンに分けられるの。何かをやりたいという明確な目標を持っている人と、あなたのようにとりあえず短大、という人。でも「麻友子は打てば響く!」と信じてた。遅刻して注意するとふてくされる学生も多いけど、あなたは「ごめんなさい」ってちゃんと謝れる子だったから。
希望者だけのフランス研修にどうして参加しようと思ったの?
「ジェンダー論」の授業で海老原先生に出会ったことが大きかったです。私にとって海老原先生は、なんとなく「わかってくれる」先生だったんです。最初はそんなに接点がなかったけれど、先生が気にかけてくれているのがわかりました。高校までの先生は、英語とか社会とか教科を教えてくれる人って感じだったけど、初めて心から話をできる大人に出会ったって感じです。だから、フランス研修に海老原先生が引率されるなら、私も行ってみたいと思ったんです。それと小さい頃からオシャレが大好きで、ファッションの街・パリには行ってみたかった。しかもフランス研修では、あのパリコレの裏方(モデルのフィッティングサポート)ができるという、普通では絶対に経験できないプログラムがあったので。
フランス研修、実際に行ってみてどうでしたか?
フランス人には英語が通じないし、わからないことばかりだったけど、「言葉が通じなくても一生懸命伝えようとすれば通じるんだ」と思いました。
みんな「アパートを変えてほしい」とか「早く帰りたい」とか、弱気なメールをたくさん送ってきたのだけど、麻友子は楽しんでいるメールばかりだったわよね。
そうですね。初めての地で、2月の寒いなかお湯が出なかったり、いろいろあったけど、楽しかったです。なんか、「一つひとつを気にしていたら始まらない」って思いました。
その適応力の高さには、本当に関心しましたよ。小さなワクの中にいるよりも、広い世界で活躍するタイプなのね。研修をきっかけに変わったことは?
フランスに行って、いかに自分に甘えていたのか、ということに気づきました。言葉が通じなければ、言いたいこともうまく言えない。でも、日本にいれば言葉は通じるし、やろうと思えば何でもできる。これまでやらなかった自分を改めて頑張りたいと思いました。遅刻もなくなりました(笑)
卒業後、そして将来はどんな風に考えているの?
やっぱりファッションが好きなので、その方向に進みたいと思っています。どんな風に働きたいかはまだわかりません。でも、仕事は一生続けていきたいです。これは海老原先生の「ジェンダー論」の影響が大きいですね(笑)私にとって海老原先生は理想です。
ありがとう(笑)でも、学生にいつも言っているけれど、私が話すことは絶対ではないということ。私の生き方が、その人に向いているかどうかは分からないから。でも経済力は女性の生き方を大きく動かします。いろんなことを自分で選択するためにも、働き続けてほしいですね。女性にとってまだまだ社会は厳しいですけど、私も少しでも社会を変えていけるように努力したいと思っています。