ご紹介にあずかりました理学部一期生の黒田でございます。旧制理科専門学校に入学し、翌年に新制大学となった理学部の1年生となりました。理学部時代は化学科で放射線カーボン12を使った研究をしておりましたが、卒業後、実家が会社を経営していたこともあり、経済のことを知っておいたほうが良いだろうということで、改めて経済学部に編入しお世話になりました。そういう意味では学生時代を十分味わったと言えます。理専に入学して間もなくのある朝、チャペルの前を通りかかった時にたまたま竹田鐵郎神父に出会い、誘われて早朝礼拝に出たのが切っかけとなり、ファーザー竹田と岩井祐彦チャプレンの導きにより、チャペルで洗礼を受けました。当時、立教大学の教授をされていたポール・ラッシュ先生という方がおられました。ポール・ラッシュ先生は、戦後、マッカーサーのもとで立教大学、日本聖公会の再生をされた方です。その先生の指導の下、戦前に先生が日本支部を作られたThe Brotherhood of St. Andrew(BSA)の復活、さらにBSA立教大学支部の復活にも加わりました。学内活動では、チャペルでは日曜学校の先生となり、中学生を受け持つようになりました。学外では、清里のKEEP協会で労働キャンプを行ったりと大変充実した学生生活を送りました。大学を卒業後も会社勤めをしながら、BSAとKEEP協会の活動を続け、さらに本日このような喜ばしい場にお招きいただくなど、立教大学とは切っても切れない縁が現在まで続いており、改めて感謝を申し上げる次第です。最後になりましたがご臨席を賜りました来賓の方々、教職員の皆様、同窓生の皆様のご多幸をお祈り申し上げます。21理学部創立75周年記念祝賀会スピーチ立教大学理学部同窓会長(理学部一期生) 黒田 哲朗
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