ていたと言っても過言ではありません。佐々木順三総長は、立教大学を再出発するにあたり、「神の智慧を謙遜なる心を以て探究し、(中略)人類の平和と福祉に貢献することである。立教の標語『神と国の為に』は、まさにこの建学の精神の端的な表現である」と宣言されました。現在、立教大学の学士課程教育の理念は、「本学建学の精神である〝Pro Deo et Patria〟にもとづき、『普遍的なる真理を探究し』(Pro Deo)、『私たちの世界、社会、隣人と具体的に繋がる』(Pro Patria)ために働くことのできる『専門性に立つ教養人』を育成する」と設定されていますが、これは、佐々木総長のこの宣言を根拠としています。立教大学が、「建学の精神」である〝Pro Deo et Patria〟というミッションを実現するために、「理学部」は決して欠かすことのできない存在であり続けてきたのです。2002年には、生命理学科を新設し、現在の4学科体制が整いました。さらには理学研究科に付属する、先端科学計測研究センター、未来分子研究センター、生命理学研究センター、数理物理学研究センターの4研究拠点を展開し、世界最先端レヴェルの研究が活発になされています。予測不可能と言われる今の時代、立教大学理学部に託されている<ミッション>~使命はますます重要なものとなることは間違いありません。理学部が、新たな時代の中でさらなる飛躍的発展を遂げられ、立教大学を、ひいては日本の高等教育を、引き続き牽引していただくことを心から期待しています。06
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