弓道部について

 弓道に対して皆さんはどんなイメージをお持ちでしょうか。凛々しい(!?)袴姿、的は動かないんだから誰にでも中(あた)るさ等々。
 しかし、直径36cmの的を28m離れたところから狙うことを想像してみて下さい。的はピンポン球大にしか見えません。そのうえ弓道では、「射法八節」という、足踏みから弓の押し引き、発射に至るまでの、古来より確立された8段階の一連の技法を完璧に行わねば、矢は正しく的に中らないのです。
 カッコイイ(!?)外見とは裏腹に、弓道は想像以上に難しく、奥の深い武道なのです。

 さて、我が部は男女30名近い大所帯で、新座キャンパスの弓道場で週4日の練習を行っています。(と言っても週4回出る必要はありません。)
 ほぼ全員が、大学から始めた初心者です。3年生の技術指導のもと、新入生はゴムの練習器でフォームを覚えることから始め、藁を束ねた練習台への経て、夏休みの半ば頃には、的に初めて矢を中てるところまで至ります。だいたいの人は、1年で5割は中るようになります。

 合宿は9月に、9泊10日、長野県松原湖で行っています。美しき高原の中、集団生活を通じ、日夜弓道に打ち込めるこの合宿は本当に素晴らしいものであり、また、毎年大勢の卒業生の方々が激励に来て下さいます。
 また、師範、監督、コーチはすべて我が部の卒業生の方にお願いしています。

 競技について説明すると、弓道は的のどこに矢が中っても1点です。試合は団体戦が主で、男子の場合、8人制で1人20本、計160本中何本中ったかで、女子は4人制で1人20本、計80本で勝敗を決します。秋のリーグ戦が最大の試合で、本学は男子は都学V部、女子はV部に位置しています。
 部員は皆、目標に向けて練習熱心で、パン!と矢が的を射抜く小気味よい音は、朝から晩まで道場に絶えることはありません。

 体育会というと、怖い先輩にしごかれる、そんな偏見を持っている方、ご安心を。筋トレと見せかけたしごきや無理な飲みの強制などありません。節度ある礼儀が自然と身に付く中で、先輩達とも楽しく過ごせます。

 体力がない、弓道は初めて、そんな人こそ大歓迎!部員の大半が大学に入ってから弓道を始めた人ばかり。きつい筋肉トレーニングもありません。始めて半年もすれば初段獲得も可能です。練習次第で日本一も夢じゃない!?

 年2回の夏と冬の長期OFF、どう使うかはあなたの自由。バイト、スキー、旅行・・・密かな自主練で一人弓道の腕を磨くもまたよし。
 オフ中の弓道部には毎年恒例、アルバイトの求人が来ます。なかなか割の良い入試バイトでしっかり稼げます!