立教スポーツ第126号

<4月26日更新>

スキー部2部ゲット!

「攻め」の滑りを見せる今福  32年ぶり、4年生部員ですら知らなかったほど久々の2部昇格だ。

 今大会、ポイントを与えられる15位までに入賞したのは内田(社4)、大庭(社4)のノルディック陣と、アルペンの今福(経1)の3人。それぞれ自分の力を出し切っての入賞だった。

 (写真=「攻め」の滑りを見せる今福)

 昨年、複合2位、ジャンプ4位という成績で、本学でただ一人ポイントをあげている主将・内田。当然彼にはそれ以上の成績が期待される。だがここ数年、他大もノルディックの練習量を増やし、全体的にレベルが上がっている。そんな中、内田は優勝を狙い複合に臨んだ。

 前半のジャンプを3位という好位置で折り返し、後半の距離に勝負をかける。

前の二人を捕らえた。しかし次は追いかけられる立場だ。後ろには強い選手が控えている。内田は逃げに逃げた。そして最初にゴールを駆け抜ける。この複合の優勝にジャンプの5位を加え、最後のインカレを有終の美で飾った。

 副将・大庭はジャンプで15位。複合は、ポイント獲得を争う集団から抜け出しての14位。着実にポイントを稼ぐ。夏、サマージャンプで頭から転倒してケガ。最後のインカレに標準を合わせて調整してきた。ケガを克服し、「万全でない」状態ながらも昨年を上回る成績を残した。

 この4年生二人の活躍を、次世代を担う1年生が引き継ぐ。2部昇格の夢は、今福の回転に託された。

 3部のレベルならば優勝を狙える今福。積極的に攻めるが、大回転で転倒、回転の1本目も転んだが何とか立ち直り15位。1、2部校レース後の荒れたコースに足をすくわれ、出遅れる。そして2本目。昇格が懸かったこの場面でなおも「攻める」と言い切る。1位とコンマ5秒差、2本目だけなら4位の気合の滑りを見せる。回転2本合計で10位と、土壇場でようやく実力を発揮。自分の滑りを貫き、2部昇格の切符をつかみ取った。

(宮谷)

重量挙部2部昇格

自己ベストに挑む 主将・桑原

3部の頂点

 昨年度、3部降格という苦汁をなめた本学。この雪辱を果たすには、再び2部へ復帰するしかない。

 試合は八つの体重別階級に分かれており、選手は二種類の動作を行う。一つはスナッチと呼ばれるもので、バーベルを一気に頭上に持ち上げるもの。もう一つは、バーベルを一度胸の上まで引き上げ、反動を利用して頭上に差し上げるジャークだ。順位は、各階級の累計ポイントで競い合う。つまり、すべての階級にまんべんなく選手が散らばっている学校が有利なのである。そこで効率的にポイントを獲得するために、本学は染野(理3)と横江(経3)の階級を変えた。

 競技が始まると他校を大きく引き離し、桃山学院大と本学の優勝争いになった。大会では1位と2位の学校が自動昇格するので、当初の本学の目的はこの時点で達成する。残すは3部の頂点を目指すのみ。重いバーベルにチャレンジし高得点を狙う相手に対して、本学は着実にポイントを稼ぐ作戦に出る。それが功を奏し、見事に桃山学院大を破り、優勝したのだ。

 今回の昇格は、部員一人ひとりの努力によるものだ。階級を下げた横江は、二か月で6キロも減量した。食事は控えるが脂肪だけを落とす。筋肉を維持する工夫をして大会に臨んだ横江。体重は落としても記録に影響せず、優勝に大きく貢献した。そして最も光ったのが、今大会で引退する主将・桑原(文4)の活躍である。同じ階級で当たった井崎(大体大)は、関西一と呼ばれるほどの実力だ。その井崎を相手に互角の闘いをする。前半はスナッチの失敗で差をつけられるが、後半のジャークでは自己ベストを出して盛り返す。結局、惜敗したものの、最後の大舞台で見せた熱戦は全部員の目に焼き付いたことだろう。

(山本)
 (写真=自己ベストに挑む 主将・桑原)


硬式野球部/神宮六大戦・展望

めざせ優勝!

 今季の野球部の選手たちは実に層が厚い。特に投手陣には、昨春ベストナインの矢島(社4)を筆頭に、快速球が武器の上野(法3)。そして甲子園出場経験を持つ上重(コミ1)、多田野(観1)が期待される。

 打撃面では、本学が誇る「左」二枚看板、高石(法4)、出井(法4)が相変わらず好調。その他にも、国領(経4)、法村(経3)、今村(観2)と勝負強いバッターが顔をならべる。

 守りでは、二遊間の「ダブル石田」こと石田拓(法3)、石田泰(法3)が呼吸ピッタリの連携プレーを見せてくれるだろう。

 これだけの選手がそろった今季の立教野球部。挙げきれなかった選手も含め部員一丸となって、優勝を目指す。







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