立教スポーツ第127号

関東最強 少林寺拳法部 渋谷・芹沢組最優秀賞

勝利した芹沢(左)渋谷の凛々しい姿  男子二段の部に出場した梅木(文4)・吉川(文4)組。4年生である彼らは、もう何度も大舞台を踏んでいるだけあり、投げ、突きなどを鮮やかに決めて貫録ある演武を見せつけた。

 続いての渋谷(理3)・芹沢(法2)組は、本選前の言葉どおりの力強い演武を披露。威圧感すら感じさせるほどの気合いのこもった声とともに、次々に呼吸がぴったりと合った技を見せる。間合い、気迫、そして練習してきた技の数々。そのすべてを完全に表現した彼らの演武は勝利の予感を抱かせるのには十分であった。

 男子単独の部は二段白水(しろうず=社4)が出場。この部門は段ごとに分かれていない。そのため、三段以上の拳士のあかしである赤まんじ(卍)を胸につけた格上の者たちと争わなくてはならない。だがそのプレッシャーをはねのけ、白水はキレ味鋭い演武を披露した。

 すべての演武が終わり、閉会式で結果が発表された。張り詰めた空気の中、入賞拳士の名が発表されていく。「男子初段の部最優秀賞、立教大学渋谷・芹沢組」という声で本学の拳士たちと応援席は歓喜にわいた。そして梅木・吉川組、白水もそれぞれの部門で4位にあたる敢闘賞を受賞。予選のない男女段外の部出場の吉田(観2)・中村(文2)は惜しくも次点で入賞を逃したが、本学の拳士は皆、大健闘したといえるだろう。

 関東の頂点に立ち、満足そうな表情の渋谷と芹沢。一方、敢闘賞と立派な成績を収めたが梅木、吉川、白水は少し悔しそうに「もっと上(の賞)が狙えた」と一様に言う。4年生として秋の全国大会を残すのみとなった彼らの目は、もう次を見据えていた。「今大会はよく頑張ったが、部活としては今のレベルが最低ライン。1年生も入ってきたのでさらに上を目指して、練習を積んでいきたい」と主将・梅木は語る。この結果をさらなる飛躍へのステップとして、拳士たちはまた練習に励む。今大会は初めて本選の得点が公表されたため、各自次の課題が明確になったことだろう。勝利にこだわる本学拳士たち。最強の少林寺拳法を窮めるために努力を惜しまない彼らの目標は、どこまでも高い。

(熊谷)
(写真=勝利した芹沢(左)渋谷の凛々しい姿)


バレーボール部男子 春季リーグ戦4部全勝優勝

193センチの身長で立教の壁となる斉藤

3部の頂点

 波。いかにしてその勢いに乗るか。バレーはそれこそが勝負。3季連続昇格中の本学が、また新たなる壁を打ち砕く勢いに乗れたか否か。

 4戦目までを順当に勝ち進む本学は、すでに3戦目にして3部昇格を意識し始めた。昇格には第5戦の桜美林大戦が最大のかぎ。この試合は主将・上田(経4)の攻撃で始まりを告げる。相手の堅いブロックに幾度か阻まれながらも1セットを先取。続く2セット目も波に乗り連取するが、後半一時相手ペースになってしまう。これがもとで3セット目は奪われる。そして迎えた4セット目。相互のミスからシーソーゲームを展開。だがボールを拾い続けた結果、次第に自分たちへ流れを引き寄せる。最後は今季を通じての課題であったブロックで、見事に締めくくった。

 続く試合はヤマ場を越えた気の緩みから苦しい試合内容になるが、何とか辛勝を収める。そして4部全勝優勝。3部昇格への期待が高まった。

 3部はアマチュアとセミプロの中間地。1部違うだけで質の差が浮き彫りになる。その差を埋め、自分たちの勢いに持ち込む。そのかぎは声を出し、足を動かし、次を予測した動きをとることにあった。

 昇格を懸けた試合・茨城大戦において、本学が調子をつかんだのは2セット目。流れの奪い合いで混戦するものの、上田、山崎(経4)、斉藤(文4)らの執拗(しつよう)な攻めで制した。だが終盤、山崎が足を痛め、暗い影が差す。続く3セット目も前セット同様の展開となるが、このセットが今試合の命運を分けた。最後の1点が取れずに奪われる。声も動きも止まり、結局昇格の波に乗れずに終わりを迎えた。

 リーグ戦後半の課題は精神面にあった。桜美林大戦以降の気の緩みを立て直せなかった本学。3部と4部の差を体感した今回、精神面の強化、個々の技術の向上という来季に向けての課題が明示された。

                               

(吉元)
 (写真=193センチの身長で立教の壁となる斉藤)


フェンシング部女子  3部昇格

二人で一つの勝利を手に。松崎(左)と谷  関東学生フェンシングリーグ戦大会が、4月11日から始まり、本学はフルーレ部門に出場した。

 リーグ戦は1試合につき三人の総当たり戦、計9ゲームで勝敗が決まる。しかし本学女子部員は、常に結果を出す松崎(理2)と、センスのあるプレーをする谷(経2)の二人だけだ。よって一人棄権扱いとなり、最終的に15点のハンディが付く状態で試合に臨まなくてはならない。

 最初の共立女大戦。「いつも通りやれた」と語る松崎が試合を引っ張り45ー34で勝利する。次の試合も45ー34で東大に勝ち、東京外大戦は45ー32でリーグ優勝を決めた。

 リーグ優勝により、5月30日の東農大体育館で行われる入れ替え戦に出場した。リーグ昇格を懸け争う相手は、上智大であった。

 第1ゲーム、松崎がスピードで上回り5ー0で圧勝。第2ゲームは棄権により同点となった。第3ゲーム、入れ替え戦の緊張からか谷が自分のフェンシングができず10ー15と逆転される。しかし松崎が次のゲームで相手を2点に押さえ20ー17と逆転した。第5ゲームも谷がリードを守り切り25ー23と本学が2点リードした。

 しかし第6ゲームは棄権により逆転され、次のゲームは負けてしまった。最後のゲーム、松崎が同点に追い付き一本勝負で昇格を決めることになった。このゲームも松崎が出場、相手のミスをついて一本取り、昇格を決めた。

 今季は男子もサーブル部門でリーグ戦2位という好成績を残した。練習を日々続けていけば、来季は男女アベック昇格も夢ではないだろう。

(長井)
 (写真=二人で一つの勝利を手に。松崎(左)と谷)







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