立教スポーツ第132号

<6月2日更新>

テニス部女子

1部死守

1部残留を勝ち取ったテニス部女子 関東大学テニスリーグ1部に所属する本学テニス部女子。強豪校の中で、今シーズン彼女たちは、1部と2部の瀬戸際に立たされることになる。

 4月29日、本学武蔵野新座テニスコートで行われた2部の覇者、東海大との入れ替え戦に彼女たちはいた。リーグ戦では苦しみぬいた彼女達だが、本学では数少ない1部の意地とプライドを懸けて今再び立ち上がる。そして入れ替え戦の幕は開いた―。

 風の強い中、1部残留を懸けた試合が始まった。まず、ダブルスで出場した山野(観3)・松井(法3)組は、第1セット6−6まで互角の展開を見せる。山野は果敢に前に出て攻撃するが、ミスが重なり6−7と第1セットを落としてしまった。続く第2セットは相手のペースにはまり2−6。まずは東海大が一勝を挙げるとチームに嫌なムードが漂い始める。

 そのムードを断ち切ったのは同じダブルスで出場の平原(経3)・広瀬(観2)組だった。第1セットは4−0まで相手を圧倒するものの結局6−7で落としてしまう。しかし第2セットはせっせんの末に7−5で取り返すと、第3セットは広瀬のサーブが次々と決まり勝利を挙げる。そして両校譲らないまま午後のシングルスへと移っていく。

 シングルス1戦目の馬場(経4)は惜しくも敗れてしまう。彼女は相手の東海大について、「球の質や重さが一部校とはレベルが違う」と感じたという。しかし部の目標である「1部死守」というプレッシャーはチームにも彼女にも重くのしかかる。

  続く山野の勝利で同点に追いついたあと、一年生吉井(法1)がインターハイ3位の経験を生かして堂々の勝利を挙げる。するとエース平原も気力で粘り、6−3、6−3と一部の意地を見せて東海大を撃破。1部残留を勝ち取った。

 試合後「一部を守る難しさを痛感した」と平原は振り返る。しかし苦しい状況の中、計4−3で1部を死守したことは選手の大きな自信になるに違いない。

(井上、喜多村)
〜記事抜粋〜

(写真=1部残留を勝ち取ったテニス部女子)


階級制覇  少林寺拳法部

渋谷(右)・芹沢組の迫力ある演武 「最強」の栄誉を手に入れたい―――。5月4日、第37回関東学生大会が開催され、関東中の学生拳士たちが、その頂点を極めるべく、日本武道館に集結した。

男子二段の部に渋谷(理4)・芹沢(法3)組、男子段外の部に鈴木(社2)・武内(法2)組、そして男子有段の部に吉田(観3)・浅野(法2)組、女子単独の部に中村(文3)が出場し、それぞれ予選に挑んだ。

渋谷・芹沢組は、一突き一蹴りの力強さや、切れのある技などお互いに息の合った堂々とした演武で、見事予選ブロック1位の成績を収め本選へとコマを進める。同じく力のこもった演武で鈴木・武内組も予選突破を果たす。まるで相手がその場にいるような気迫あふれる演武を披露した中村も本選出場を決めた。

そして本選。予選を勝ち進んでここまで来た拳士たちはやはり格段にレベルが高い。しかし本学の拳士たちも負けてはいない。特に中村は段の区別のない単独の部で、自分よりも上級の者とも争わねばならないというプレッシャーをはねのけ、迫力のある演武を見せた。また武内・鈴木組も落ち着いて自分たちの演武を披露した。

そして結果発表。次々と入賞拳士たちの名前が呼ばれ、「男子二段の部優秀賞、立教大学渋谷・芹沢組」のアナウンスが流れる。その言葉に、本学の応援席から歓声が上がった。他の拳士たちも入賞こそ逃したものの、中村が入賞に次点の7位になり、まずまずの結果となった。

「今大会は部員のコンディションがあまり良くなく、故障が多かった。加えて自分もあまり後輩たちの練習を見てやれなかった。そういった中で、部員たちはよく頑張ったと思う」と、主将・渋谷は今大会を振り返る。また自身の入賞についても「優秀賞を喜ぶというより、最優秀賞を逃した、という気持ちの方が強い。失敗もあったので、このままでは終われない」と、優秀賞という好成績に飽きることなくまだまだ上を目指す、意欲のある頼もしいところを見せた。

悪条件の多い中、入賞を果たした意味は大きい。そして取り組むべき課題も見えた。さらなる上を目指して、とどまることを知らない彼らの野望は、限りなく大きい。

(河野、石原)
〜記事抜粋〜
(写真=渋谷(右)・芹沢組の迫力ある演武)


勇躍 ひのき舞台へ 1部昇格 −馬術部−

今後の馬術部を支える新主将・安藤  4月下旬。一通の知らせが、本学馬術部に届いた。内容は、1部昇格。年間成績によって決定されたこの結果に部員たちはわいた。ついに念願の1部へ、周囲からも強豪校として認められることとなったのだ。

 今季から彼らは1部校として頂点を狙うこととなる。目指すは1部優勝そして全日本優勝だ。

 本学馬術部は、精神的にも技術的にも支えとなってきた先輩が去り、新たな出発を迎えた。昨年は、四強の一角を崩すという偉大な実績を残している。そして今年、30年ぶりに一部の舞台を踏む。周囲からのプレッシャーがかかる中主将の安藤の話を聞いた。

―今年の目標は?
 全日本で満足する結果を出したい。それまでの大会は、皆全日本へのステップにすぎない。
―今年中心になって戦うメンバーは誰ですか?
 大体五人ぐらいがレギュラーになると思う。安藤と中里、蔵本(文4)、須磨(社3)柳沢(法2)に加えて有望な新入生も入ったので、頑張りたい。
―今年になって出場した大会で手ごたえはつかめましたか?
 はい。3月に行われた六大戦で3位に入ったので、好調なスタートを切ったと思う。
―次の大会に向けての抱負を聞かせてください。
 順位はあまり気にしないでください。とにかく全日本までに力をつけたい。

  以上安藤の力強いコメントだった。この時点で実力は未知数だが、いい馬はそろっている。人馬共に実力が伴えば秋の全日本では、彼らの雄姿が見れるだろう。                                

(松原、漆山)
〜記事抜粋〜

(写真=今後の馬術部を支える新主将・安藤)







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