立教スポーツ第140号
<12月10日更新>

悲願の頂点へ ―準硬式野球部―

 法大の最後の打者が打ち取られたその瞬間、本学ナインの歓喜の声が秋の夜空に響き渡った――。
 9月1日〜10月22日、早大東伏見グラウンドなどで行われた東京六大学秋季リーグ戦。本学は8勝2敗勝ち点4で全日程を終了。その翌週に首位の法大が破れ、本学は勝ち点で並び勝率で逆転。7年ぶり14度目の優勝を勝ち取った。
 3位に終わった春から大躍進を果たした今季。その要因は他校を圧倒する打撃力と最高のチームワークだった。

優勝への道

慶大戦(2勝0敗)
9月1日  8−2○
   2日 12−4○

 第1戦、先制を許すも2回に逆転。その後も川内(文1)の本塁打などで追加点を上げ快勝。第2戦も打線が爆発し、大量得点で勝ち点を奪った。
(写真=ベストナイン獲得 川内、豪打炸裂!)


明大戦(2勝0敗)
9月15日  7−6○
   16日  7−1○

 3回までに5点差をつけられてしまう。だが6回、猛反撃。3連打で畳み掛け4点を挙げる。さらに一番、石橋(経3)。右中間越えの三塁打で逆転、先勝した。第2戦は不振の明大打線に対し本学は12安打で圧勝。勝ち点を奪い、春の雪辱を果たした。

東大戦(2勝0敗)
9月22日  7−0○
   23日  8−3○

 初戦、大中(経2)が9奪三振の好投を見せ、完封で勝利した。第2戦も難なく勝ち、開幕6連勝を飾った。

法大戦(0勝2敗)
10月6日  8−9●
   7日  4−5●

 今年の全日本大学選手権で優勝した法大との対戦。本学は2回に先制し、3回にも1点を加え勢いに乗りかけたものの、その裏大中が崩れて逆転される。5点をリードされて迎えた8回、川内の本塁打などで3点を返す。しかしその裏、連打を浴び再び引き離される。9回表、二死から1点差まで迫るが及ばず。第2戦、4点差から1点差まで詰める猛反撃を見せたが、1点の壁は厚く勝ち点を落としてしまった。

早大戦(2勝0敗)
10月13日  8−2○
   14日  9−3○

 第1戦、木下(理)(法3)の本塁打などで快勝。第2戦も打線がつながり勝利した。
 翌週、法大が明大に敗れたため本学と法大の勝ち点が並び、勝率で本学が上回った。優勝――。歓喜の渦に包まれ14季ぶりの栄冠をつかみとった。

心がひとつに

 「今季で終わるのが残念だ」と監督が語るほど本学はよいチームになった。中軸につなごう。そんな「意識の統一」が今季、打撃陣の中に生まれた。きっかけとなったのは新戦力・川内の台頭だった。彼は、恵まれた体格を生かした長打力が持ち味。「塁が埋まっているほうが好き」という言葉通り、得点圏に走者を置いての勝負強さも光る。彼の活躍は「川内がどうにかしてくれる」という信頼を生んだ。
 その川内に木下(理)、西澤(経3)を加えたクリーンアップで試合の流れをつかむ。対明大戦の逆転勝利はまさに「意識の統一」の成果。やってきたことは間違っていなかった。
 不安視されていた投手陣だったが、大中を柱に試合を組み立てていった。このリーグを通して築き上げた最高の信頼関係。深い絆がチーム内に確実に通っていた。
 次に目指すのは全勝優勝。法大の壁を乗り越え、来春、再び勝利の華を咲かせてほしい。

(江幡、塙)
〜記事抜粋〜
 

喜びの華開く 全勝優勝 ―ホッケー部女子―

  ゴールするたびにわき上がる華やかな完成。その声に後押しされるように、本学は次々に勝利を収めていった。9月2日〜11月11日にかけて慶大日吉グラウンドなどで行われた秋季関東学生ホッケーリーグ。3部に所属する本学は初の全勝優勝を飾った。選手たちの目からあふれ出る喜びの涙――。
 入れ替え戦では惜しくも敗れ2部昇格はならなかったが、春にはなかった粘り強さを見せてくれた。

勝利を重ねて

 混戦が予想された女子3部。本学は初戦の東京農工大戦、続く白百合女大戦で、主将・鶴見(観4)、石原(観2)、草野(文1)がそれぞれ得点し、3−0、3−1と快勝した。「攻めに自信がついてきた」という鶴見の言葉通り2部への入れ替え戦へ向けて、本学の勢いは止まらない。
 第3戦の対戦相手である上智大とは、練習試合を多く行っている。その分、お互いのチームをよく知っているために「やりづらい相手」となった。しかし、後半21分に、鶴見のパスから中ノ子(経3)が得点。この1点を最後まで守り切った。最終戦は対フェリス女学院大戦。本学にとっては3連敗の相手である。すでに本学は優勝を決めていたが、この試合に勝ち入れ替え戦へ弾みをつけたい。前半13分、瀬尾(文3)が先制点を挙げるも、後半に追い付かれ試合は均衡状態となる。同点で終わるかと思われたが、終了寸前に石原が決勝点を決めた。
 そして、迎えた津田塾大との入れ替え戦はまさに死闘となった。両者ともに譲ることのないゴール前での攻防やボールの奪い合い。スコアは0−0のまま延長戦でも試合は決まらず、サッカーのPK戦にあたるペナルティー・ストローク戦へ。惜しくも4−5で敗れ紙一重の差で2部昇格を逃してしまう。しかし、本学ホッケー部史上初の全勝優勝を成し遂げた。
(写真=見事MVPに輝いた鶴見。最後の年に栄光を飾った。)

動き出した夢

 驚くべき快進撃を見せた今季の本学。主将の鶴見も「まさか優勝できるとは思っていなかった」と言う。
 好結果を生んだ要因としてまず挙げられるのは得点力の向上である。今までは鶴見の個人技、もしくはセットプレーに頼らざるを得なかった攻撃面だが、今季は石原、草野ら、ほかのFW陣がチャンスをきっちりものにするようになり、バリエーションが増えた。実際、石原は今季計3得点を挙げ得点王に輝いている。
 精神面においても大幅な成長が見られる。得点しても集中力を切らさず2点目、3点目とどん欲にゴールを狙っていく姿勢が身に付いた。またリーグ後半の2試合では、ともに試合終盤で勝ち越し点をもぎ取るといった勝負強さも発揮した。その戦いぶりが評価されGK・棗田(なつめだ=経3)、DFの武蔵(法4)、吉田(文3)、そしてFWの鶴見と石原がベストナインに選出された。中でも抜群の技術を持つ鶴見は、MVPも受賞した。
 だが、依然課題が残っているのも事実だ。ほかの選手もだいぶ動きが良くなったとはいえ、チャンスメークという点ではやはり鶴見への依存度が高い。来季、彼女が抜けた後の攻撃力の低下は必至だ。新主将の瀬尾は「来季はDFも積極的に攻撃参加し、全員で点を取りにいきたい」と語る。
 念願のリーグ制覇をようやく実現させた本学。だがこれはあくまでもスタートでしかない。彼女たちの物語は、ここからが本番なのである。
(赤岩、岡本)

熱戦走破 2年連続準V飾る ―自動車部―

  自動車部の2001年を締めくくる第5回関東学生対抗軽自動車6時間耐久レース。10月7・8日にスポーツランド信州で行われたこの大会で、本学は昨年に続き準優勝に輝いた。
 抜きつ抜かれつの6時間の激走も慶大Aにわずか1周及ばなかったが、部員全員が一体となっての連続準優勝で、最後を鮮やかに飾った。

白熱の157周  

 ドライバーを交代しながら、6時間もの間、走りつづけ周回を競うこの大会。混走レースならではの駆け引きの技術が必要になるとともに、ピット作業も含めた、まさにチームとしての総合力が試される試合だ。
 絶好のコンディションの中でレースは開始。第一走者の五津(経4)が3位で別所(経4)につなぐと、レース開始2時間後に本学は首位へと躍り出る。
 しかし、早大A、慶大Aも堅実な走りで周回差をつけさせない。
 逆に鈴木(経4)がドライバーの間に追い上げられ、4位まで転落。優勝へ黄信号がともってしまう。ところがここで、早大Aがエンジントラブルに見舞われる。この機を逃さず本学は2位へと浮上し、望みをつないだ。
 残り1時間で首位の慶大Aとはわずか2周差、ここで本学は主将の五津がドライバーとなる。終盤、無理をせずにペースを落とす慶大Aに対して、全力で走りぬいた五津だったが、つめることができたのは1周差のみ。本学は昨年に続く準優勝の喜びとともに悔しさも味わうこととなった。
(写真=表彰台で喜びを爆発させる選手たち。数的不利をはねのけた彼らの結束力は強い)

最高の手本

  三人という人数。別所の言うように「(個人の負担が増え)疲れが出てきたり、集中力が切れたりする」ものだ。完走率が50パーセントをようやく超える程度の状況で、他大学より少ない三人で走りきった本学。ハンディをものともしない走りで昨年に引き続き準優勝の好成績を残したのだ。
 準優勝という結果に五津は「1位を取りたかった」と悔しさを見せた。しかし、「戦力的には(同じ結果でも)去年より意味がある」とも語り、別所も「満足いく出来」と納得のレースを物語るような言葉を残した。
 このレースを最後に引退となる三人。後輩へ向け、別所は「自分たちが4年生になったときが勝負と考え、まず実力をつけてほしい」と言葉を送った。三人の勇姿は後輩たちにとっての最高の手本となったはずだ。

(篠宮、村岡)
〜記事抜粋〜

見せた底力 全日本4位 −馬術部−

 9位に甘んじた昨年の雪辱を晴らすべく望んだ、第44回全日本学生賞典総合馬術競技大会。
 11月3・4日にJRA馬事公苑で行われた同大会において、本学は団体4位という成績を勝ち取った。個人でも柳沢(法3・ファーストレコード騎乗)が、実力を存分に発揮し、13位入賞を果たす。
 彼らは力強く、常に前を向いて2日間を戦い抜いた。今ここに、その健闘をたたえたい。
 
想い届かず

 雨の中行われた1日目の調教審査。本学は出場した四人全員が例年以上の好成績を上げる。近年まれに見る好スタートを切ることができた。
 続く2日目、まず行われたのは耐久審査。前日の雨で走路はかなりぬかるんでいた。そこで本学は安全策を取ることにした。決して無理をせず全員完走を目指す。狙いは的中した。本学は柳沢を筆頭にミスのない走りを見せ一挙に表彰台を狙える位置にまで上り詰めた。
 勢いに乗り、迎えた余力審査。期待は、昨年同大会で活躍を見せた高木(経2・聖冠騎乗)に寄せられた。しかし、まさかの落馬。3位にわずか2点届かず4位に終わった。
 今回の結果に納得する部員はいない。もっと上に行けたはず――。その思いが、彼らを更なる高みへと導く。

(写真=人馬一体となって走路を駆ける柳沢とファーストレコード)

来季こそは

 「悔しい」――。大会後の選手たちは口をそろえた。わずかな差が本学の明暗を分けてしまった。
 本学が出場できるのは上位校より少ない4人。上位3名の成績で争われるため、本学は不利な状況にあった。上位入賞のためには4人がそれぞれの役割を果たす必要があった。
 各選手がベストを尽くす中で目立ったのは室屋だった。全日本初出場にもかかわらず調教審査で本学の最高点をたたき出した。
 高木の落馬という予想外のアクシデントに見舞われた上での4位。「関カレでの反省が活かされていない」と悔やむ須磨(社4)。課題としてまたも「精神面の弱さ」が出てきてしまった。来季の目標として彼らが見据えているのはただ一つ。表彰台の上に立つことだ。

 (藤島、水上)
〜記事抜粋〜

快進撃 続々と入賞 −自転車部ー

 8月30日〜9月2日にかけて全日本大学対抗選手権自転車競技大会が行われ、オリンピックスプリントにおいて5位に入賞。ケイリンでも8位と快走する。続く全日本学生自転車競技新人戦東日本大会でも、二つの種目で入賞して見せた。 

激走の四日間

 最速を目指す強者が集う全日本大学対抗選手権自転車競技大会。その第57回大会が山形県の新庄自転車競技場で行われた。
 初日は思うように結果を出せなかった本学だが2日目から快進撃が始まった。最初の種目はオリンピックスプリント。本学からは、菅野(法3)・阿部(理4)・斎藤(経2)組が出場した。夏の合宿からスタートダッシュの練習を続けてきた彼らは、絶好のスタートを切り、その勢いで自己ベストを記録、5位入賞を果たした。
 続くケイリン予選。本学のエース佐竹(経4)はブランク明けの体力差を技術でカバーし、予選を危なげなく通過する。3日目の決勝では早めのスパートで勝負をかけるも8位。記録以上にチームの記憶に残る走りを見せた。
 4日目のロードレースは過酷なレース。強い日差しも選手を苦しめたが、本学は倉部(社2)と稲子(社1)が完走を果たした。
 新主将の菅野は「チームをまとめ、来年は今年以上の結果を残したい」と決意を語る。彼らは来期のさらなる躍進を誓い、この四日間を終えた。
(写真=オリンピックスプリント出走直前、緊張の一瞬。右から菅野、斉藤、阿部の本学最速の三人組)

三つの収穫

  川崎競輪場で行われた第37回全日本学生自転車競技新人戦東日本大会に本学から三人が出場した。スプリントに出場した斎藤は5位で自身初の予選通過、続く4分の1決勝も鮮やかに勝利する。ところが次の2分の1決勝は今年のインカレ優勝者・篠原(中大)に終始圧倒され4位に終わった。だが、本戦でのレース経験は彼に手ごたえを与えた。
 稲子はインディヴィデュアルパーシュートに出場するが、決勝進出は果たせず、結果は6位入賞。練習不足による不本意な結果に不満を隠せなかった。
 倉部はポイントレースに出場。ロードレースを専門とする彼はこの種目で結果を出せなかった。しかし今大会で見つけた課題である他選手との駆け引きは、専門種目にも生かせるはずだ。
 確信、苦悩、課題――。今大会で感じたものは三者三様である。しかし、目指すことは一つ、「もっと上へ」。この気持ちがある限り、彼らのレースは続いていく。

                           

 (今井、仙田)
〜記事抜粋〜






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