<7月5日更新>
硬式野球部・見えた!六大制覇 4月12日から6月2日にかけて神宮球場で行われた東京六大学春季リーグ戦。5位転落に終わった昨秋の雪辱を果たすべく望んだ本学であったが、早大、続く明大に連続して勝ち点を奪われてしまう。悪夢は再び繰り返されるのか―。 1回戦は多田野(観4)長田共に素晴らしい投球を見せ、0−0の引き分けとなる。だが、続く2回戦では全く打線がつながらず、あっさり負けを喫してしまう。しかし、ドラマは3回戦に待っていた。九回表まで2−1とリードされ、残すは。裏の攻撃のみ一死となるもここで代打・上重(コ4)が執念の中前打を放ち反撃の口火を切る。そして打席にはこの日、四番に抜てきされたばかりの松倉(良)(経4)が向かった。8球目を力強く振りぬいた打球は鮮やかにスタンドに吸い込まれていった。逆転サヨナラ勝ち―。結局、この勢いに乗った本学が4回戦も制し、ようやく今季初の勝ち点を得た。 次なる相手は8年もの間勝ち点を奪えずにいる宿敵・法大。ここで、再びドラマは起こる。小林(弘)(経4)、多田野の継投で1回戦を物にすると、一気に流れは本学に傾く。歴史的勝利のかかった2回戦、やはりマウンドにはエース・多田野が立っていた。連投の疲れを感じさせない好投で、法大から実に16季ぶりの勝ち点を本学にもたらした。 最終戦も圧倒的な強さで東大を下し、本学は怒涛の6連勝で混戦のリーグを締めくくり、単独2位を勝ち取った。 道拓きし者たち 今季の本学を語るには、まず多田野の名前をあげなくてはならない。彼は今他群雄割拠の大学野球界における中心人物にまで成長を遂げた。 多田野の持ち味は抜群の安定感、9日間で5試合に登板する超人的なスタミナや機敏なフィールディング。また早大・和田とのエース対決においては1−0と惜敗に終わったものの、和田を上回る14奪三振を記録。貫禄を十分に見せた。 また打者では多幡(経2)が打線の核となり大活躍。2季連続でベストナインを獲得した。 さらに、小林(弘)の存在も大きい。昨秋は先発一番手の重役を担った。その経験が彼を大きく成長させたのだ。遅咲きの大輪が、ついに花開いた。 こうした明るい材料が、秋に向けてチームをより活性化させるだろう。機は熟した。優勝の夢は、もう手の届くところにある。 (西野、田代)
〜記事抜粋〜 フェンシング部・輝く全勝優勝 2部昇格苦境に立たされながらも、粘り強く戦ってきた本学フェンシング部。だが今春、新たな力が集結し、躍進のときを迎えた―。4月21日〜5月10日、駒沢体育館などで、関東学生フェンシングリーグ戦が行われた。彼らの勢いはだれにも止める事ができなかった。 王座への道程 大会初日、フルーレ種目の初戦の相手は東大。試合開始直後、本学は思うように力が出せず、相手にリードを奪われる。しかし徐々に調子を上げ、45−43という接戦を制した。続く対駒沢戦では本学が終始主導権を握り、勝利を収める。さらに3戦目の対慶大戦でも危なげなく試合を進め圧勝。3連勝という結果にチームは盛り上がりを見せた。 2日目、対横浜商大戦は相手の失格により白星をつかむ。そして迎えた最終戦。対戦相手は千葉商大だ。富樫(法4)はわずかな差で第1ゲームを落としてしまうが、続く三村(経1)が着実に突きを決めて、10−8と逆転し、本学は波に乗る。すると、富樫が第4ゲームで本来の力を発揮し、相手にポイントを許さない。結果、本学は45−24と善戦し、フルーレ種目で3部1位の座についた。彼らは大きな自信を手にし、入れ替え戦へ進出する。 さらなる躍進を 満を持して臨んだ入れ替え戦は、5月19日に東農大体育館で行われた。対戦相手は学習院大。選手達は「絶対勝てる」と固く信じていた。 第一ゲームから確実にポイントを重ね、40−25の大差で迎えた最終ゲーム。三村は部員が見守る中、落ち着いて試合を進め、相手の動きを封じる。45−25と試合を制した本学は、2部昇格を言う快挙を成し遂げたのだ。 昨年は深刻な人数不足に悩んだ本学。だが今季は待望の新入部員を加えて4名となったものの、全員が試合に出場しなければならない状態である。その中で、1年生が試合出場経験の少なさという壁にぶつかりながらも、並々ならぬ集中力でその力を振るった。このことが、今大会での快進撃へとつながったのだ。唯一の4年生である主将・富樫を中心として、全員が力を合わせて手にした2部昇格であった。 秋の関カレなどでさらに経験を積み、力を増していくであろう本学。今回の成績に満足せず、より高みを目指して突き進むことを望む。 ボート部・勲章の銀銅 5月18日・19日の第24回東日本大学選手権大会で、女子ダブルススカルと男子舵手なしペアがそろって金メダルを獲得。さらに5月31日〜6月2日にかけて行われた第24回全日本軽量級選手権大会では女子ダブルスカルが銀、男子舵手なしペアが銅に輝く。夏本番に向け、メダルとともにつかんだのは確固たる自信だった。 (新屋、田代)
〜記事抜粋〜 |