立教スポーツ第215号

<12月1日更新>
   

    
【スケート部スピード部門】  
両手に金!! 氷上統べる絶対王者 渡邉
  日本学生1000M 1500M 連覇
 

   圧巻のレースで王者の力を証明してみせた!学生最高峰の舞台であるインカレで渡邉瑠(りゅう=済2)が今年も躍動。千五百bと千bの2種目で連覇を成し遂げた。前年度の覇者である彼が防衛戦として挑んだ今大会。連覇の期待がかかる中、重圧に打ち勝ち実力を発揮。栄冠をつかみ取った彼の勢いはもう誰も止められない。

成長への秘訣

   「氷上の競輪」。レース展開の激しさから、そう称されるショートトラック。1周111.12bのトラックを複数人が一斉に滑る。ポイントとなるのは、白熱した駆け引きだ。どのタイミングで相手を抜くか、敵をどうブロックするか。状況に応じた判断力が必要なこの競技で、渡邉は2種目連覇を目指しインカレに臨んだ。
   最初は千五百bに出場。予選、準決勝はレース感覚を確かめつつ滑り、危なげなく通過した。迎えた決勝、普段のスタイルである先行逃げ切りではなく、後半に追い抜く作戦をとる。課題であるレースでの戦術の乏しさを克服するため、あえて苦手な型で優勝を狙った。
   作戦通り、序盤は後ろに付き力を蓄える。残り3周に入ると、ためていた力を解放。一気に首位に浮上する。しかし、同時に三澤(阪南大)が背後から猛追。残り1周、耐え切れば勝てる。ここで、渡邉は相手が内側から抜いてくると判断。イチかバチかインコースを攻めて滑る。予想は的中。ブロックが決まり、間一髪で逃げ切った。「新たな勝ちパターンを見つけられた」。瞬時の判断で、優勝と確かな収穫をつかんだ。
   二冠を視界に捉え、気合を入れて出場した千b。千五百bとは対照的に、持ち味である先行逃げ切り型のレースを展開する。余裕のある試合運びで、順当に決勝まで勝ち進み、2種目連覇に王手をかけた。

貪欲な覇者

   決勝でも、渡邉は得意なスタイルを貫いた。同じ先行型の選手と序盤から先頭の取り合いになる。渡邉は隙を突きトップに躍り出ると、相手の気配を察知し、後続の通るコースをふさぐ。先を読んだブロックがうまく決まり、敵に自由な滑りをさせない。「自分がレースを完全に支配できた」。そのまま首位を維持してゴール。2年連続で2種目制覇の栄冠をつかみ取った。千五百bと千bそれぞれ異なる戦法で優勝した渡邉。課題だった戦術のレパートリーを増やすことに成功した。
   2種目連覇という結果は、シーズン前から取り組んだ練習の成果でもある。例年と異なり、ショートトラックの強豪国である韓国に赴いて武者修行。決まったメニューをこなす受動的な練習から、自ら内容を決める能動的な練習に変える。それによって自主性を学び、戦術を考えながら滑る癖がついた。身につけた習慣は、今大会での課題克服につながっている。
   さらに、韓国では有力選手と共に練習。トップスピードや体の使い方、あらゆる面で差を痛感した。強豪選手の動きをまねし、一つ一つ吸収していく。韓国での経験は、揺るぎない学生王者の称号と次のステージに進むための糸口をもたらした。踏み出した第一歩は、日本代表への第一歩。その先に目標の平昌五輪が見えてくる。夢の舞台に立つ日まで、渡邉は突き進む。    (上田颯人)

 





【少林寺拳法部】
八位一体!!歴史を変えた大拳闘 全日本学生女子団体 史上初2位


   立大少林寺拳法部が創部以来初の快挙を成し遂げた!全日本学生女子団体で準優勝。8人の拳士が一糸乱れぬ演武で他を圧倒した。彼女たちは高橋(法4)・百瀬(現4)を中心に一致団結。4年生にとって最後となる大会を最高の結果で締めくくった。

 

強い信念


  今大会女子団体には旧主将高橋を筆頭に、8人の精鋭が集められた。「絶対に最優秀を取る」。その目標の下に全員が結束した。  
  少林寺拳法では昇段するごとに使える技が増える。今回彼女たちが挑戦する団体演武では、チーム内最高段位の拳士に許される技を全員が使用できるようになる。四段の高橋が出場するため、立大では7人の拳士が自分より高段位の技に挑むこととなった。新しい技を知ることの喜びの半面、会得する難易度は高い。苦戦する彼女らを支えたのは2人の4年生だった。
  高橋は立大初の女子主将。今大会が少林寺拳法にささげた学生生活の集大成となる。「全部門で最優秀を取る」。その信念は他の拳士たちにも伝わりメンバーを鼓舞した。
  部内では主務、部外では立大の体育会委員長も務める百瀬。彼女は燃える思いを秘めていた。「一人の競技者として結果を残す」。主務と委員長の務めを果たしながら成績を残すのは困難だ。自分の限界に挑戦したかった。
  他部門の部内選考に落ちた者、全日本で初入賞を目指す者。8人がそれぞれの思いを抱く。彼女たちの最後の戦いが始まろうとしていた。

偉大な一歩

  迎えた全日本当日。最優秀を狙う立大には勝たねばならない2校がある。優勝常連校の日体大と、今年の全国大会で3位の同大だ。
  試合の前に、全員で肩を組み合う。リーダーの高橋が、気合を入れるように一人一人の背中を叩いた。これがこのメンバーで挑む最後の演武。拳士たちは決戦の場へ、ゆっくりと歩き出した。
  彼女たちの動きは絶妙だった。素早い動きに、洗練された連携。気合を誇示する迫力の掛け声。変幻自在の動きで実力を存分に発揮した。8人の動きが呼応しあい、最高の演武を創りだした。
  ついに訪れた結果発表。入賞校が次々と読み上げられていく中、その時は来た。「女子団体2位、立教大学」。立大初の快挙に、拳士たちからは笑みがこぼれた。高橋が導き、百瀬が支えた女子団体。全員の力で少林寺拳法部の歴史を塗り替えた。
  「やっぱり悔しさはあります」。最優秀を目指して挑んだ団体演武。頂点にはあと一歩届かなかった。しかし彼女たちは立大の歴史に確かな証しを刻んだ。最優秀の夢は後輩に託す。新たな可能性を信じて。彼女たちはまだ夢の途中にいる。  (都馬諒介)

 




【馬術部】
盟友と駆けた最高峰 全日本学生 障害飛越 団体3位


  またも馬術部が偉業を達成!第66回全日本学生賞典障害馬術競技大会で団体3位と、創部史上初の快挙を成し遂げた。今年多くの大会で実績を残してきた彼ら。勢いそのままに全日本でも見せた快進撃。最高の晴れ舞台で念願の表彰台に上り詰めた。

 

稔りの1年

  全国から強豪が集まる今大会。立大からは浦野(法4)、神(じん=文4)、武居(コ4)、宇津木(文1)の4名が出場した。
  全日本は各校の成績上位3名の総減点で争われる。1日目、立大の先陣を切ったのは神。部内でも障害飛越において随一の実力を誇る彼は、この日も障害を確実にクリアしていく。減点を1点に抑え、最高の滑り出しを見せた。
  2日目の一番手は武居。彼女は団体競技に魅力を感じ、立大馬術部に入った。「団体の成績に絶対貢献したい」。初日は精彩を欠いたが、2日目は減点5。表彰台への執念が好走に結びついた。浦野、宇津木も走行を終え、残すは神。
  序盤から快調に飛ばし、減点0で迎えた最終障害。わずかなミスで障害を落としてしまう。それでも2日間合わせて減点5。個人成績でも全体の5位につける大活躍を見せた。難コースに失権する選手が続出する中、立大は全員が完走。創部史上初となる団体競技での全日本3位に輝いた。

 

育みの4年


  「本当にうれしい」。出場した4年生の選手は口をそろえて言った。その言葉の裏には、4年間切磋琢磨(せっさたくま)してきた彼らの強い絆があった。    
  仲が良いだけではなく、技術面ではお互い指摘し合える間柄。上下関係や厳しい練習で辞めたくなった時もあったが、「最後の1年を楽しみにしよう」と全員で乗り越えた。
  もともと武居と浦野は馬場が専門。唯一障害飛越を専門としている神が技術指導にあたり、その成果が今年一気に表れた。武居、神ともに個人で関東大会の表彰台に立ち、浦野も全日本の出場権を獲得。
  個々の活躍とルーキー宇津木の勢いも合わさり、今年は勝てるとチームの士気が高まった。「ここでやるしかない」。 学生最高峰の大会で結果を残せる最大のチャンス。4年間紡いできた強い絆を胸に、選手たちは大会を迎えた。
  この代で挑む最後の団体戦。個々の力がかみ合い、創部史上初の偉業が成し遂げられた。「最後の1年」を最高の形で締めくくった4年生。大会を終え、選手たちは笑顔で1つの思いを口にした。「立教でよかった」と。(入江萌乃)  

 




【ソフトテニス部女子】
熾烈な戦いが紡いだドラマ 関東学生 秋季リーグ 1部 準V


   逆転劇を見せつけた!初戦敗北という波乱で幕を開けた秋季リーグ戦。上位を狙うには厳しい状況となったものの、彼女たちは諦めなかった。気持ちを切り替え次々と勝利を収めていく。絶対王者早大を倒し、見事1部2位に輝いた。

 

曇り空


  春のリーグ戦では2位に輝き、史上初の王座進出を決めた立大。残す目標はただ一つ、優勝のみ。頂点に輝くべく、チーム一丸となって今リーグ戦に臨んだ。
  初戦の相手は慶大。直前に行われた六大戦では、圧倒的な力を見せつけ勝利していた。難なく試合を制すると思われたが、予想だにしない波乱が待ち受けていた。
  混戦を極めた試合は、慶大と1セットずつを分け合う形となる。本来の実力を発揮できず最後の3番手、加藤幸(文2)・泉田(コ2)ペアに出番が回る。一進一退の攻防が続き、ファイナルゲームにもつれ込む。先にマッチポイントを握るも、ミスを恐れず攻める相手のプレーに苦戦。「守りに入ってしまった」(泉田)。一気に慶大ペースとなり6連続失点。あと1点が奪えず、まさかの敗北を喫することとなった。
  続く明大戦でも、気持ちを切り替えきれず2セットを落とす。それでも「流れを変えたかった」と強い覚悟を持ち、必死にボールを追い続けた加藤幸と泉田。不屈のプレーでセットを奪い、チームの暗い雰囲気を払拭(ふっしょく)した。負けてしまったものの、再び前を向いた立大。東女体大、東経大をストレートで下し、2勝2敗で勝負の最終戦へ挑んだ。

 

一転

  最終戦の相手は早大。インカレ優勝校でソフトテニス界の絶対王者だ。1番手の小林(コ2)・中田(文2)ペアが激戦を制すも、続く中山(コ3)は黒星となる。勝負の行方はまたしても加藤幸と泉田に託された。
  相手ペアは日本代表に選ばれている強者だ。「格上だからこそ思いきり立ち向かえた」(泉田)。コートの隅を突くショットで左右に揺さぶり、一瞬の隙を逃さずボレー。激しく風が吹く中でも果敢に攻め続けた。白熱した試合は最終ゲームに突入する。日が沈みボールが見えにくい状況となるも、必死に食らいついていく。勝利への執念で逆転勝利を飾った。
  「彼女たちならなんとかしてくれるという信頼感があった」。主将の中山はそう語った。巧みなコントロールで相手を崩していく加藤幸と、コースを見切り確実に得点を奪う泉田。二人の強みを遺憾なく発揮した結果となった。主力の小林・中田ペアと肩を並べんばかりに、成長を遂げてきた彼女たち。勝負どころを任される3番手として欠かせない存在となった。
  2敗したものの、3季連続準優勝という結果に輝いた。頂点への階段を着実に駆け上がっている。悲願の1部優勝へ。栄光はもう目の前にある。   (新井智大)  

 




【ハンドボール部】
挑戦の場へ常笑軍団いざ出陣! 関東学生 秋季リーグ 1部 復帰


   立大ハンドボール部が1部に返り咲いた!無念の2部降格を味わった春。チームはこの悔しさをばねに一致団結。圧倒的強さを見せつけリーグ全勝優勝を成し遂げる。入れ替え戦でも、宿敵に春の借りを返し雪辱を果たした。

 

協心


  今春、立大は2部降格という不本意な結果に終わった。「こっちの自滅」。入れ替え戦で本来の実力を発揮できず、挑戦者の順大にまさかの敗北。1部の座を明け渡した。この屈辱を忘れず、選手たちは秋でのリベンジを誓う。  
  主将・金城(コ4)は、学年の垣根を越えたチームを目指した。オフェンス・ディフェンスリーダーを後輩である下地(コ2)と比嘉栄(コ3)に託す。風通しの良い雰囲気を作り上げてリーグ戦に挑む。
  「2部でプレーすることでチームの底上げができている」。秋リーグも中盤に差し掛かった頃、金城が言った言葉だ。格下相手との対戦で、春には出場機会が得られなかった選手も試合に出場して経験を積んだ。また関東学大、国武大戦では全員得点。チーム力向上の確かな証しであり、選手たちの自信となっていく。
  立大は連戦連勝で走り続けた。リーグ最終戦の相手は、春まで1部にいた駿河台大。強敵相手にも笑顔で立ち向かう。攻撃の要である下地が11得点を挙げる大活躍。32―30で接戦を見事制し、2部全勝優勝でリーグを終える。
  入れ替え戦で対するは皮肉にも因縁の相手、順大。もう負けるわけにはいかない。リベンジを果たす最高の場が整った。

 

声を力に  


   試合は独特の緊張感に包まれて始まる。序盤、立大の強気のプレーが裏目に出てファウルが重なり、退場者が続出。そんな厳しい状況を救ったのはキーパーの嘉陽(かよう=社4)だ。好セーブを連発し、ゴールを死守する。 
   「助けられてばかりではだめだ」。攻撃陣の闘志に火がつく。下地・磯田(営2)らが奮闘。9点の大差をつけ前半を終える。
   後半、相手に連続得点を奪われピンチを迎える。そんな劣勢のときこそ選手たちは笑顔を意識する。「立教らしく、楽しく」。この言葉がいつもの自分たちを取り戻させてくれた。全員が声を出して盛り上げる。焦らず攻撃し、逆転を許さない。最後までリードを保ち最終スコアは36―30。選手たちは歓声を上げ、コートの中心に駆け寄る。
   「何よりもほっとした」(金城)。昨年先輩が自分たちに残してくれた場所。1度降格はしたが、何とか帰って来られた。プレッシャーから解放された選手たちは安堵(あんど)の表情であふれていた。
   春、立大は勝てる試合を落とした。昇格はあくまでも通過点。過去の自分たちを超えるために次は1部定着を目指す。この1年で強固となったチームの底力。一致団結して取り戻した1部で本当のリベンジが始まる。   (上西美保子)

 



 

 


 
 






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