サッカー部
秋季リーグ第5節 対明学大戦詳報

  今季、週末にはよく雨が降る。9月30日に行われた東京都秋季2部リーグ戦・第5節。この日の創価大グラウンドもまた雨だった。対戦相手は、現在最下位の明学大。本学はここで勝利を収めなければ、1部昇格どころか2部残留も危ぶまれてしまう。何としても勝ちたい──。
 選手たちの気合いは、試合開始後すぐに形となって表れる。前半7分、左サイドからDFの吉木(経2)がロングスロー。ゴール前の競り合いでこぼれたボールが、右サイドの木村(法2)へと流される。ペナルティ・エリア付近で放たれた山なりのシュートは、GKの頭上を越えてネットを揺らした。貴重な
先制点は、本学にとって実に4試合ぶりとなる待望のゴールであった。その後も本学は、左サイドの攻撃を中心に何度かチャンスをつくる。そして35分には金沢(社1)が追加点を挙げ、2−0と優位に立った。
 後半に入り、本学にはドリブルからの攻撃が多く見られるようになる。7分に田中(観4)、10分に木村、13分には下和田(経4)がチャンスをつくるが、いずれもシュートはゴールのわずか外。ところが時間がたつにつれ、次第に相手がボールを持つ時間が長くなる。カウンターとゴール前の強引な突破に苦しめられる本学。ピンチが続くとついに38分、相手フリーキックからのこぼれ玉を決められ、2−1とされてしまった。それでも、前半から手堅い守備を見せていたDF陣が1点差を守りきり、そのまま試合は終了。開幕戦以来ようやくの2勝目を挙げた。
 試合後、主将の下和田は「まだこれからだ」と語った。「内容よりも勝ち点が欲しい。何とか入れ替え戦に行ければ──」。この勝利をもってしても、依然1部昇格への道は厳しい。しかし彼らはまだ希望を捨ててはいない。   
(舟橋)