バドミントン部

「チームを変えた男たち」



 2003年春――。

 関東5部Bブロック春季リーグ戦で全勝優勝。そして4部昇格。連続降格を味わった本学を変えたものは何か。

 それは「1年生」である。レギュラーメンバー4人のうち、実に3人が1年生であったことからも一目瞭然だ。

 コートの隅へ抜群のコントロールを見せる左利きの小原(おばら=文1)。
 高い打点から強烈なスマッシュを放つ大渕(経1)。
 ムダのない動きでどんな球も拾ってしまう茂木(もてぎ=経1)。

 昨秋、5部で1勝もできなかった本学を立ち直らせたのは、紛れもなくこの1年生トリオである。

 「4部でもまだ満足できない」と彼らは口をそろえる。自信の表れだろう。

 1年生のくせに生意気じゃないか。そもそも上級生は何をやっているんだ。そう思われる人もいるかもしれない。しかし、個性あふれる彼ら3人を、しっかりまとめ上げる男がいる。主将・平松(理3)である。レギュラーメンバー4人のうち3人が1年生だと先に述べたが、残りの一人がこの平松である。平松なくして本学バドミントン部は語れない。

 平松のリーダーシップは、そのプレースタイルにある。どんな難しい球にも食らいつこうとするし、1点ごとに大きな声とガッツポーズでチームのムードを盛り立てる。

 確かに、1年生は強い。卓越した技術がある。だが、平松がいなかったら、同じような成績を残せたかどうかは疑問である。

 平松はこれまでに、3部から4部へ、そして4部から5部への降格を経験している。それだけに、勝負の厳しさも知っている。平松は自らの経験を生かし、前しか見えない1年生に勝負の難しさ、厳しさを教えているのだ。

 満を持して臨んだ関東4部Dブロック秋季リーグ戦。本学は健闘を見せるものの、6チーム中3位でリーグ戦を終え、昇格はならなかった。

 まだまだ課題はある。しかし、将来性のある1年生がいる。主将・平松もまだ3年生。本学はこれからのチームである。来年もまた、最強トリオの勢いあるプレー、そして平松のどでかいガッツポーズがたくさん見られることだろう。

 平松は言う。「一時は一番下まで落ちるんじゃないかと不安になった。でも、1年生が入って前向きな気持ちになれた」。
                                                       
(2003年9月30日・大場)