バドミントン部

1年生の成長と実力


 3年ぶりの3部での戦いが幕を開けた。9月22日〜24日に東経大100周年記念館で行われた関東大学バドミントン秋季リーグ戦3部Bブロック。本学の実力が問われることとなった。

 3部はこれまでより数段レベルが高く、本学は苦戦を強いられる。なかなか白星を挙げられない厳しい状況の中、最後の千葉大戦に残留を懸ける展開となった。千葉大とて本学と同じ。負けたら入れ替え戦行きが決定する背水の陣となった最終戦。本学は落とすことのできない大事な一戦に3−1で勝利し3部に踏みとどまった。

 苦い経験となった今秋だが、収穫ももちろんあった。それは1年生の浅井(経1)と冨澤(理1)の成長である。

 浅井は本学の選手の中で、試合に最多出場した。底なしと思える体力の持ち主で、多いときはシングルス、ダブルス合わせて1日4試合もこなす。無論実力も折り紙付きで勝利数も多い。どんなに苦しそうに見えるときでも、プレーには疲労感を一時もにじませずコート上では常に精彩を放っていた。

 「楽しかった」。リーグ戦終了後のインタビューで、浅井がよく口にした言葉だ。4部とはまた違った感想とそのすがすがしい表情に、3部でも戦えたという充実感と自信が漂う。そしてより高い目標を見据えていた。



 今季私を驚かせたのは、もう一人の1年生・冨澤だった。
 春に4部で戦う彼の姿を見て「もう少し力がつけば――」と思ったのを覚えている。
そして秋、冨澤は確実に強くなっていた。以前よりも厳しいコースに返せるようになっていたし、対応力もスピードも格段についていた。

 冨澤は正念場の千葉大戦では一番手という大役を任された。ベンチからはいつもより熱のこもった声援。「勝たなきゃいけない雰囲気だった」。期待を一身に受け止めコートに向かう。前日の立ち上がりは相手の出方をうかがい、サーブ権だけが移動する展開だったが、このときばかりは違った。試合開始早々から積極的に攻めていき、着実に点差を広げていく。「今日しか勝てなかったけど・・・」と控え目ながら3部での初勝利を挙げた。


 二人の1年生が本学の残留に大きく貢献した。
 来季、本学は再び3部を舞台に戦いを挑む。そしてチームが一番強いときを迎える。現在の主力である1、2年生が、どのように活躍してくれるのか。
「3部は勝てないわけではない」。そう言い切った彼らの目標は、一貫して2部昇格。まだ課題は多くあるものの、突き進む先に必ず2部への道は見えてくる。そう信じて私は来季を待ちわびる。
 その前に――

 新人戦が近い。
(2004年10月落合)