卓球部
〜飛躍への試練〜

 9月18・19日、武蔵野新座体育館にて平成17年度秋季関東学生リーグ戦が行われた。本学はAブロックに所属。2年ぶりとなる3部への復帰を懸けた戦いが今、始まった。

 入れ替え戦への出場にはまずブロック内での優勝が必要とされる。そして4部のブロックの優勝者が集い、そこで勝ち抜いたものが3部の敗者と戦えるという非常に長く険しい道となる。Aブロックには本学の他に学習院大、創価大、東京学芸大、国際医療福祉大、東京国際大が参加。その中でも何度も入れ替え戦出場経験を持つ学習院大との戦いが大きな鍵になる。

 初戦は創価大と対戦。チームの主力選手の対決となる第1試合、本学は1年生ながらも高い実力を持つ里見(理1)が挑んだ。第1セットは序盤に得点を稼ぎ11−9で奪い、流れをつかむ。第2セットを落としてしまうもののその後は安定した動きを見せセットカウント3−1で勝利をものにした。その後、主将・油原(経4)と里見のダブルスが接戦を制し、油原のシングルスも勝利し3−1で初戦をものにした。

 続く、東京国際大戦は危なげない試合運びで3−0と圧勝。本学は幸先よいスタートで1日目を終えた。そして迎えた2日目。初戦は4部最強とされる学習院大との戦いである。第1戦目、本学の選手は油原。早川(学習院大)と激しい接戦を繰り広げ結果、3−1で油原が勝ち星を奪う。第2戦目は落としてしまい勝負の行方はダブルスへと持ち越された。

 ここで流れをつかみ第4戦目にうまく流れをつなぎたいところ。しかし、0−3とストレート負けを喫してしまう。入れ替え出場権を獲得にもう後がない本学。ここから、第4戦目と第5戦目が同時進行で行われることになった。

 第3戦目のコートに立つのは里見(理1)。対する相手は先のダブルスで敗北した斎藤(学習院大)である。第4戦目の試合では1年次からレギュラー入りをし、チームの大黒柱の羽生(理3)が出場。この2戦、必ずものにしなければ本学はの3部昇格は厳しいものとなる。

 そして、同時に試合開始。羽生は第1セットを落としてしまうものの、その後は力の差を見せつけ3−1で勝利。勝負の行方は里見の試合の結果次第となった。セットカウント2−1となり勝利まであと一歩となった第3セット、はじめ里見は優位な試合展開を繰り広げるものの、相手に土壇場で追い上げられ2−2とされてしまう。最終セットはそのまま相手から流れを奪えず2−3で惜敗。本学にもう負けは許されなくなった。

 気持ちを切り替えて臨んだ国際医療福祉大戦。本学は油原のシングルスとダブルスが双方とも3−0でストレート勝ち。羽生もフルセットにもつれる接戦を制して3−1と最終戦へ弾みをつけた。
 
 3部昇格を懸けた最後の戦いとなる東京学芸大戦。第1戦目は油原が挑んだ。相手は以前の試合で黒星を喫した西澤(東京学芸大)。リベンジとなる戦いが始まった。

 第1セット開始直後、3点を連続に取られてしまうがその後、油原は本来の実力を発揮し、11−8と先取。第2、3セット目も両方とも11−7と圧勝し3−0と本学を勢いづけた。しかし、その後のダブルス、シングルとも波に乗れず1−3で敗戦。本学の入れ替え戦への道は閉ざされてしまった。

 しかし、油原は全試合のシングルスで勝利、主将としてチームを盛り上げ最後であるリーグ戦を終えた。試合後、下級生に対し、「技能があるから上を目指してがんばって欲しい」とエールを送った。

 惜しくも昇格を逃してしまった本学卓球部。しかし、羽生、里見をはじめとし、創価大戦で勝利を収めた大宮(理3)や今回のリーグ戦に2戦出場した矢沼(文3)など成長著しい選手が多くいる本学が来年で飛躍する可能性は十分ある。3部昇格を見据え卓球部はまた、新たなる一歩を踏み出した。

 

(2005年10月7日・金澤)







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