ヨット部
突撃!隣の合宿所
 

『合宿所は良くも悪くも人と人がぶつかり合う場所。ここで自分は凄く成長する事ができた』。

主将・沖津(社4)の言葉に私は、彼らがそこでどんな合宿生活を送っているのか知りたくなった。

ヨット部は、体育会の中で合宿所のある部活の一つだ。大学が所有する横須賀の原子力研究所の敷地の中に、それはある。目の前は海、周りには何もない。まさに練習にはもってこいの環境だ。

施設はT字塔とアネックスという2つの建物で構成されている。

T字塔には台所があり、食事はここで取る。木造で、海の家のような雰囲気だ。しかし老朽化が進んでおり、今年中に改修工事が行われるそうだ。

一方アネックスは一階が艇庫となっており、二階は部員が寝泊りをする部屋が 10室ある。こちらは比較的新しく、部屋もホテルのようにベッドが並び、また皆が集まってTVを見られるリビングもある。




ここで、1年部員の野田剛史(文学部)の生活を見てみよう。

朝は6時前に起きる。天候を確認し、必ずエールを行ってから朝食を取る。練習は午前と午後の2回。出廷できない時は整備や筋トレを行う。レスキュー準備ではガソリンや備品の確認をする。時間がかかるセール点検を終えたら、やっと自由時間だ。唯一の楽しみであるお菓子を買いに、 22時の門限を気にしながらコンビニへ向かう。そして翌日に備えて23時には就寝する。



そんな彼に質問に答えてもらった。

Qヨット部に入ったきっかけは?

新しい事をやりたかったからです。また尊敬できる人の居る場所で、自分をもっと磨きたいと思いました。

Qあなたにとって合宿所とは?

第2の家です。実家よりも自分の家という感じがします。

Q今後の目標は?

全日本大会で10位以内に入る事です。

また9月2日、OB主催で行われたファミリーデイに参加した際、OB・OGの方にも当時の合宿所での思い出を伺った。

・食事は一人分の予算が朝50円、昼100円、夜150円。レース前に食べるカツ丼が一番のごちそう。

・タンスの移動で男子部員と喧嘩した。

・30秒遅刻しただけで主将が激怒。腕立て伏せをやらされた。

など、様々なエピソードがあった。

オフ期間以外は毎週金曜の夜に合宿所へ集合し、土日に練習を行うヨット部。『海へ出たらコミュニケーションの手段は声だけ』という沖津の言葉を思い出し、レースでの信頼関係はこの合宿所生活で培われているのだと強く実感した。



                               
(2007年11月7日・川上)