準硬式野球部
〜混戦の春季リーグ(後編)〜

左エースの熱投(5月4日・早大東伏見グラウンド)

(立)片岡―竹内

 優勝するためには負けられない対早大戦。本学の先発は左腕・片岡(法2)。本学は2回相手のミスに付け込み得点をあげる。先制した本学は3回裏、「カーブを狙っていた」と言う木下(社3)の適時打でリードを3点とする。3−2と追い付かれ、尚も8回表一打同点となるピンチも「焦ったが味方の声援で気持ちは切れなかった」と片岡は後続を打ち取り、相手に傾きかけた流れを断ち切った。8回裏にも木下が犠飛で追加点を取り、試合を決めた。

 

反撃及ばず(5月5日・早大東伏見グラウンド)
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(立)森、長井、小林―仲澤

 連勝で勝ち点を取りたい本学だったが、初回本学のエラーも絡み先制点を許してしまう。6回にも点差を広げられ、7回こそ木下・中島の本塁打などで追いすがるも序盤につけられた点差を埋めることができなかった。全日のために、大切な勝ち点をかけた試合は第3戦にまでもつれ込んだ。

 

3時間50分に及ぶ大接戦(5月6日・早大東伏見グラウンド)J-9.JPG - 65,659BYTES(立)片岡、西井戸、長井、森−竹内

 初回4連打で2点を奪われた本学だったが4回、ヒットで出たランナーを1人置き、石田(観2)が本塁打を放ち同点に追い付く。6回表勝ち越し点を取られるも、直後の6回裏中島の適時打で追いつくと、両校とも小刻みな継投に決勝点が出ないまま延長戦に入る。力投していた本学投手陣に連戦の疲れがみえてきた14回、2アウトから連打を許しランナー1、3塁のピンチから渭原(早大4)の右前適時打で万事休す。早大相手に大事な勝ち点を逃してしまった。14回までもつれた4時間近くに及ぶ接戦は、勝ち点を落とす結果となってしまった。JP-2.JPG - 66,150BYTES

 

磯部主将

1回戦片岡はナイスピッチングだった。(3カード連続で3回戦までもつれ込んだことに関して)選手たちはよく頑張ってくれた。14回まで戦えることはなかなかないので、下級生たちにもいい経験になったと思います。この経験をこれから活かしてほしい、残りの対慶大・東大戦は4連勝で締めたいです。

 

 

完封リレー(5月12日・早大東伏見グラウンド)
(立)片岡、長井−仲澤・竹内

  わずかな全日本の出場の可能性を信じ、連勝で勝ち点を取りたい対慶大戦。本学は2回木下の先制となる適時打等で2点を奪うと、4回に熊谷(文4)6回には森田(観2)の本塁打で得点を重ねた。一方投げては片岡・長井(営2)が慶大打線に連打を許さず完封リレー。対慶大1回戦を完勝でものにした。

 

伏兵の一振り(5月13日・立大富士見グラウンド)J-11.JPG - 52,259BYTES
(立)森、長井−竹内

  連勝で勝ち点を奪いたい本学だったが、5回までに3点のリードを許す苦しい展開となる。追いつきたい本学は5回裏、3本の安打に相手のエラーも絡み同点とすると6回には森田の2日連続となる本塁打で逆転。このまま本学の連勝で終わるかと思われた9回、慶大打線の連打などでまさかの3失点。しかし全日本への可能性を本学があきらめることはなかった。四球と安打で満塁とすると打者は途中出場の長谷川(コ2)。長谷川の放った打球は右翼手の頭上を越え二塁打、その間に2塁走者までが生還しサヨナラ。9回の激しい攻防を制した本学が劇的な形で勝ち点を奪った。またこの時点でリーグ戦、勝ち点2で5チームが並ぶ大混戦となった。

磯部主将

2回戦の9回表、ベンチの雰囲気は勝ったという感じでした。そこが課題だと思います。その部分が直らないとだめですね。今年は全日本出場が目標なだけに9回裏は勝たないとヤバいという雰囲気でした。(次戦の東大戦に向けて)楽な試合をして全員出したい。これから先に残る様なことをしていきたいです。

森田(2戦連続のHR)

最近の試合では調子は良くなかった、これまでスタメンでも結果が残せてなかったので、活躍してスタメンを勝ち取りたかった。(HRについて)来た球を思いっきり振り抜きました。(次戦に向けて)いつもと同じように欲を出さずに頑張っていきたいです!

長谷川(9回裏のサヨナラツーベース)

(率直な感想は)すごくうれしいです、自分で絶対に決めるという気持ちでバッターボックスに入りました。(今後に向けて)チームが勝てるよう繋げるバッターになっていきたいです。

 

圧勝(5月24日・立大富士見グラウンド)
(立)西井戸、折原、木村−竹内
※7回コールドゲーム

  本学は毎回得点で圧勝した、投げては今季リーグ戦初先発の西井戸(済3)、折原(理4)、木村(法2)がそれぞれの働きを果たした。2ケタ得点で投打ともに圧倒した本学は7回コールドゲームで勝ち星を手にした。

 

 

 

 

 

 

完勝(5月26日・早大東伏見グラウンド)
(立)長井、西井戸、関−竹内、宮本
※7回コールドゲーム

 本学は2回大量6得点で早々に試合を決定づける。リーグ戦初先発となる長井も5回を1失点に抑え1回戦に続きコールドゲームで力の差を見せつけた。しかしこの試合直後に行われた明大対慶大第2回戦で明大が勝利したため、本学の全日出場の夢は断たれてしまった。

 

 6月8日に行われた閉会式で木下が二塁手部門でベストナインを獲得した。今春リーグ戦は、最終節まで優勝チームが決まらず、大混戦となった。その中でも本学は連戦の疲れを跳ねのけ堂々の3位。2年・3年の多くの選手たちがさらに経験を重ねただけに、秋季リーグ戦への期待は膨らむばかりだ。

秋季リーグ戦、夏の練習で一回りも二回りも大きくなった彼らの姿がグラウンドで躍動する時が、待ち遠しくてならない。

 

                               

(2008年7月8日・青山)