野球部

〜四年間を戦い終えて〜

  秋季リーグ戦は春と同じ5位という結果に終わったものの、勝率は5割と創部100周年の意地を見せた本学野球部。そのチームを引っ張ってきた4年生がいよいよ卒業する。
  今回紹介するのは、リーグ最終戦後の応援団による恒例の壮行会で、余韻が冷めやらぬ中行ったインタビューである。



  チームの大黒柱、エース戸村(社4)
・今シーズンを振り返っていかがですか?
「チームとして結果が出せなかったことは残念です。」
・四年間で印象的なことは何ですか?
「一番走って、一番投げた、この夏の猛練習です。」
・投手として気持ちがいい瞬間は?
「先発完投したときです。」
・これからどんな投手になりたいか?
「上の世界はどういうものなのかが、まだ分からない。だからがむしゃらに、必死にやりたいと思います。」
・戸村さんにとって野球とは?
「自分が熱くなれるものです。」


  立大の安打製造機、五十嵐(済4)
・四年間で得たものは?
「何より仲間の存在。そして、感謝する気持ちを持てたことです。」
・四年間で印象に残ったことは?
「今年の春、早大に1勝したことです。」
・これからどんな選手になりたいですか?
「周りから応援されるような選手になりたいです。」
・後輩へ何かありますか?
「実力はあるから、精一杯頑張ってほしいです。」
・五十嵐さんにとって野球とは?
「親友でもあり、先生でもあり…色々なことを教えてくれるものだと思います。」



  勝負強い打撃が光る、早瀬(大)(済4)
・四年間を振り返っていかがですか?
「1年の春からベンチ入り・スタメン出場も経験しました。ですが、その後は試合に出られないこともあり、四年間は山あり谷ありでした。それでも最後のシーズンを充実した形で終われたのは幸せです。」
・ 四年間で楽しかったこと、つらかったことは何ですか?
「ほとんどのことはつらかったです。ただ、ずっと野球が好きという気持ちはありました。」
・ 四年間で印象に残った試合は何ですか?
「先制タイムリーを打った、今秋の早大2回戦です。」
・ 同級生はどんな存在ですか?
「いいヤツばっかりだったので、自分の言いたいことが言えました。これからも良い付き合いをしていきたいです。」
・ 下級生に伝えたいことは何ですか?
「あきらめずに野球をすることです。そして、神宮の歓声を幸せに感じてプレーしてほしいです。」


  チームの中心打者、末藤(コ4)
・今日の試合終了の瞬間は?
「今までのことを思い出していました。」
・四年間の大学生活で印象に残ったことは何ですか?
「寮生活が初めての経験だったので、野球以外のことが印象的です。1年生の時の雑用とかは精神的に辛かったです。」
・末藤さんにとって同期とは?
「仲間であり、友人です。」
・これからどのような選手になりたいですか?
「四年間の成長はわずかだったので、悔しかったです。この気持ちを胸に、日々進化していく選手になりたいと思います。」
・後輩へ一言お願いします。
「野球をすること以前に仲間がいることの幸せを感じてほしいです。」


  160人の部員をまとめた、主将の中山(営4)
・試合終了の瞬間は?
「野球人生の終わりを実感しました。そのほかは何も考えられませんでした。」
・主将として過ごした一年はどうでしたか?
「周りの人がよくサポートしてくれました。しかし、160人をまとめるのはとても難しかったです。」
・四年間の収穫は何ですか?
「信頼関係です。誰かのために何かをするという意識が強くなりました。」
・同期にメッセージは?
「ありがとうと、すみません。」
・後輩へ向けて一言
「優勝は絶対にできる。頑張ってほしい。」




  今回のインタビューで各選手が口にしたのは仲間の重要性だった。この後、プロ・社会人で野球を続けるものもいれば、大学野球で野球人生に終止符を打つ者もいる。彼らは四年間で「優勝」という結果は得られなかったが、何物にも変えがたい「仲間」という財産を得たことは間違いない。
(12月1日・太田(真))





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