サッカー部

〜新たな戦いに向かって〜


  昨年12月5日に同大田辺グラウンドにて行われた同立定期戦。第50回を迎えた伝統ある一戦だ。本学にとっては秋季リーグを戦い終え、チームが新体制を迎えて初の公式戦だった。対する同大は関西リーグの1部に所属する強豪校である。ここ数年、勝ち星から遠ざかっている本学。新チームの幕開けを白星で飾りたいところだ。
  「ベストを尽くそう」。試合前に桑山コーチが選手に激励の言葉をかける。しかし試合開始早々に先制点を許してしまうと、追加点を前半15分のうちに奪われる苦しい展開に。だが、押されているだけではない。FW奥津(済1)は果敢に相手陣内へ攻め込んでいきチャンスを演出。また、DFの杉本(済3)は声を出してチームを盛り上げる。2点のビハインドを負いながらも決してチームの雰囲気は悪くなかった。主導権を握られつつも、2点目を取られてからは危険な場面に対しDF陣が体を張って防ぎ、追加点を奪われることなくそのままのスコアで前半を折り返す。
  後半も前半同様に相手の攻撃をしのぐという防戦一方の展開になった。なかなかボールをキープできずに自陣まで攻め込まれる本学。ついに65分に3点目となるゴールを決められてしまうと、10分間のうちに立て続けに2点を奪われる。残り15分、本学は意地を見せ笈川(現1)が得意のドリブルからシュートを何本も放ち、相手ゴールを脅かし続ける。また、正確なパス回しで相手陣内へと攻め込む形が増え、桑山コーチが目指す「ボールをキープし、人も動くようなサッカー」が見られた。しかし猛攻も及ばず、逆に相手にダメ押しとなる6点目を決められてしまう。結局本学は一度もネットを揺らすことはできずに試合を終えることとなった。
  試合後、新主将の高橋(済3)は「雰囲気は良いが締まりがなくなった。厳しさ(の面)とかを改善しないと勝てない」と新チームについての課題を語った。しかし、あくまでも本学の目標は秋季リーグでの関東昇格。悲願達成への道のりはまだ始まったばかりである。「あいさつができ、試合になったら盛り上がり戦える」。目標に向け、このようなチーム作りをしたいと高橋は話す。新チームの真価が問われるのはこれからだ。
(1月28日・工藤)





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