2ヶ月に渡るリーグ戦が終わり、12月3日、1部Bグループオールスターゲームが開催された。来年度からリーグ編成が変わり、Bグループ(※1)の上位2校が自動昇格となるため、入れ替え戦の代わりに行われたのだ。ファンや選手間の投票で上位に選ばれた46人の選手たちが、チームホワイトとチームブラックに分かれ対戦。立大からは8人が選出され、チームホワイトにDF北原(コ4)、FW高橋栄(文3)、松ヶ崎(社3)、そしてチームブラックにGK鈴木(社4)、DF山田(コ1)、FW石川(済4)、井上(法4)、水谷(社3)と顔を合わせた(※2)。 ※1 今年度は慶大、日大、立大、専大、東海大、大東大の6校が所属 ※2 戸津(文4)も選出されたが、怪我のため出場できず
第2ピリオド、チームブラックは石川、井上、水谷、山田と立大でセットを組み1点を狙いにいく。対するチームホワイトも、高橋栄と松ヶ崎のコンビから攻撃のリズムを作った。一進一退の攻防が続き、3−3で迎えた第3ピリオド。開始45秒にチームブラックが得点するが、その直後にもチームホワイトが一泡吹かせる。またも同点になり膠着(こうちゃく)状態が続いたが、14分には再びチームブラックが先制し、均衡を破った。しかし1点を追うチームホワイトも最後まで意地を見せる。残り時間1分、松ヶ崎から北原、そして高橋栄と、立大3人が素早いパスからゴールを生み出した。
両者は最後まで一歩も引かず、5−5の引き分けとなり、各チーム5名ずつのゲームウイニングショット(※3)が行われた。まずはチームブラックの市川(日大)がチームホワイトGKの一條(日大)から得点を奪う。続いてチームホワイトの高橋栄。対するGKは鈴木。高橋栄は左右に動きフェイントを掛ける。放たれたパックは、鈴木をすり抜けゴールネットを揺らした。2巡目、チームブラックからは石川が登場し、見事にゴール。その後は各GKが好セーブを連発。だが5巡目の最後、チームホワイトの似鳥(慶大)がゴールを決め、ゲームウイニングショットでも2−2と同点で試合を終えた。 ※3 サッカーでいうPK
オールスターゲームをもって、今年度のリーグ戦は幕を閉じた。立大は昨年度より順位を一つ上げての3位。慶大と日大に敵わず、目標の優勝と昇格には届かなかった。悔しさも残る。しかしこの日は、一週間前まで激闘を繰り広げた各校の選手たちとともに、楽しみながら笑顔でプレーした立大選手たち。ファンを魅了し、会場を大いに盛り上げ楽しませてくれた。 ◆選手コメント◆(部門ごとに投票ランキング順) GK部門 第2位 鈴木宅馬 「最初は固い雰囲気だったが実際やってくうちにベンチとかで打ち解けてすごい楽しいいい経験ができた。GK2位に選ばれたのはすごいうれしいですし、やっぱりそれに見合うだけのプレーを今日しなきゃなって気持ちを持ってやれた。(相手が立教の選手で)やってみると誰が誰だからわからなかったが、シュート打たれてパック止めてから、そういえば(高橋)栄斗だったのか、みたいなそういう感じなので特に誰って意識はしてなかったですね。3P最後、いいとこで立教の選手に5点目入れられましたが敵のチームですけどうれしかった。」 DF部門 第1位 北原健太 「DF1位で選ばれたが、別にそんなにうれしくもない。所詮Bだからね。Aとプラスして1位とか上位に入るならまだあれだけど…。試合は遊びすぎたかな…遊びすぎって言われました。監督に。でもオールスターだし魅せるプレーとか、楽しくやれればいいのかなって。(リーグ戦振り返って)途中で失速した。あの失速がなければいい感じで終われたかなって思うけど。最後の最後で勝てたからいい形で終われたかなって思う。」 DF 山田大河 「とてもいい経験ができました。立教のチームは先輩、後輩仲がいいところが良くてやっぱりいいですね。ファン投票で12位入って、俺にもファンがいるんですね(笑)。自分で入れたんじゃないんですよ!(笑)。一生懸命プレーしてたから評価されたんです!」 FW 高橋栄斗 「今日は楽しかった。相手が立教の選手で、なんか練習みたいで、セットも僕と松ヶ崎で、向こうもそうで、練習みたいな感じでした。5点目は、そこにいくまでの松ヶ崎と北原さんのパスが良かったから、あれ決めないといけないでしょって感じで。PSは(鈴木)宅馬さんの裏をかきました!」 FW 井上大輔 「自分が幼いころからやっていた同期が同じチームや敵チームにいて、一緒にできて、同窓会みたいな感じでした。楽しくホッケーできました。楽しくホッケーして、お互いを思い合ってやれば結果がどうこうじゃない。そうすれば悔いのないいい試合になると改めて思った。」 FW 松ヶ崎誠豪 「今日は茶番でしたね(笑)。今季活躍できなかったが、上位で選ばれたからには全力でやろうという決心がついたんで。得点は決めてないが、活躍できて良かった。(鈴木の守っているゴールを狙うというのは)決めてやりたいという思いがあったが、シュートしかいけなかった。他のチームとやってみたけど、やっぱり立教が一番いい。」 FW 水谷崇 「ずっと(井上)大輔さんと一緒だったんで、あまり変わらなかったが立教にはありえないような4セット回しを久しぶりに経験できた。雰囲気は良く、楽しくできた。相手に立教の選手がいて、フェイスオフの時に思わず笑ってしまった。新鮮だった。今年は点取ると決めていて、実際にリーグできて、そこが評価されたのかな…? 松ヶ崎は茶番って言ってたけど、年に一度くらいこういうのもいいかも(笑)」 FW 石川裕馬 「立教の選手が相手にいたけど、4セット回しだったし、出てるのかどうか感覚としてはあまりなかった。PSは各大学の代表で出た。やめてほしかった。ああいうのはファン投票で選ばれた人がやればいいのに。俺なんか安全にやって安全に帰ろうと思ってたのにね…(笑)」 (12月15日 小澤かほり)
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