バドミントン部

2011 引退


「2部に昇格する前に岡野さん(2010年度主将)を引退させたのが…」昨年の秋季リーグから半年。前主将・阿部慎(観4)は今年5月の三大学合同練習会で、そう悔しがっていた―。それからさらに5ヶ月。2部の舞台を狙う彼らは、秋季リーグで流れるように勝ち星を重ね、3部優勝。ついに入れ替え戦までやってきた。2部校の壁は厚く、1−3で涙を飲む結果となった。しかし、ここまで笑顔で勝ち進んできた彼らが、最後に残したものは、やはり「笑顔」だった。

阿部慎也(観4) ―4年間を振り返って
  4年間でリーグ戦を毎回経験できて、ケガもなく出ることができたのですが、今回が一番すっきりして、気持ちよく、4年間の中で一番すっきりして終われたかな。卒業という意味では無く、試合の内容も一番良かったと思います。後輩と同期が頑張ってくれた。自分は入れ替え戦の最後、勝負が決まってしまい回ってこなかった部分はまあ…。後悔が無いと言えばウソになりますけど。「回ってこなかったー」という気持ちもなく、これが今のチームの現状なのかなと、納得できた終わり方だったです。すごくよかった。バドミントンは大学の4年間で一応区切りをつけると自分の中で決めていたので、自分の中で納得できる終わり方だったなと、今終わってみて思います。

―バドミントンとは
  唯一努力しようと思ったもの!

―4年間で印象的だったこと
  3年秋にキャプテンになった時の試合前一発目の円陣。みんなで円を作ったときの光景は忘れないと思います。あと今日の最後、1年生2人を立たせて負けた瞬間は多分一生忘れないのかな、という感じですね。自分のバドミントンが終わった瞬間だったので。一区切りが付いた瞬間だったですから。コートにシャトルが落ちた瞬間。新しいことですけど、これからもずっと変わらないと思います。

―後輩へ
  がんばってくれということを伝えました。あと今までありがとう、という感謝の気持ちを伝えました。

―同期へ
  この代でキャプテンをやらせてもらって、自分が辛いときに一番は同期や先輩に頼って。困った時に一番信頼しているやつの所に行くと思うんですけど。それがこの3人。最終的にこの4人でやれて。いい仲間と3人と最後を迎えられて良かった。1人でも欠けていたら、スカッとした気持ちになれなかったと思うので。まずは、感謝。色々辛いときにぼくだけじゃなくチームを支えてもらい助かった。この4人、今の4年生だから入れ替え戦まで行けたと思う。エースは1年生だけど、1、2、3年だけではここまで来ていない。その点は、ぼくはこの同期に自信を持っていたので。4人でこの場、インタビューを受けられて良かったと思います。

阿部雅大(理4) ―4年間を振り返って
  ぼくらが入ってきた時は、ずっと3部ブロック優勝できなくて。今回初めてブロック優勝できて、さらに3部優勝で入れ替え戦にも行けて。2部最下位と試合ができてという風に。何と言うか、こう、一気にステップを何段も踏んだ感じ。また、ひとつその時よりも立教が強くなれたかなという印象があったので。また一つ、一段強くなれたかなという印象です。

―バドミントンとは
  小さいころから続けてきて、今後も続けたいので、人生ですね。

―4年間で印象的だったこと
  試合に出させてもらう機会が多かったので、限定するものはないんですけど、コートに入って、試合をしている時に、ぼくから見たベンチはすごい印象があって。いつもは適当なメンバーが揃っているのに、勝負がかかってみんなが同じ目標を達成しようとする時には結束して。めちゃくちゃ大きな声を出して気持ち一つになっているなという印象は毎リーグあって。こっちにすごく伝わってきて。うちの大学でしかこれは経験できなかったことだと思います。ベンチとコートに入っている人がこんなに一緒になれているのは他の大学ではあまり無いと思う。その経験が一番印象に残っています。

―後輩へ
  今ワンステップを踏んだから次、もうワンステップ踏んで上げて2部昇格して欲しいということとか。細かく言えば、ダブルスがやはり課題があると試合に出た人も出なかった人も感じたと思うので、そこを強化してほしいという話はしました。

―同期へ
  まあまだ大学生活は残っているのでみんな。この場で言うならちょうど引退なので、今までありがとう。それと、これから社会人になってフィールドは違うと思うのですが、それぞれ頑張っていこう、ということです。単純ですけど。

井上貴文(営4) ―4年間を振り返って
  最初入部したときは、高校ですごい成績を残したわけでもなく、同期に慎也と雅大が強くて、先輩にも池澤さん(2009年度卒)という強い人もいて「やっていけるのかな」って。やっていけても4年間やって終わりかなという感じだったのですけど。慎也と雅大に引っ張ってもらい、2人のおかげで自分が思っていたよりも成長、上達しました。3年生でリーグ戦にまさか出られるとは思っていなかったし、負けましたけど、最後もメンバーチェンジでしたけど出られました。悔いは全く残っていません。あとは練習以外でも、同期の4人はキャラクターが面白くて、合宿でふざけたり。このメンバーでなかったら、そこまでははじけられなかったので、この同期でバドがやれて良かったです。4年間楽しかったです。

―バドミントンとは
  中学から始めて、ずっと今まで中学・高校・大学とバドミントン中心に生活をしていたという感じなので、バドミントンは自分の中の全てですね。

―4年間で印象的だったこと
  今回のリーグ戦の最初の法大U部戦ではメンチェンで出て、勝って、みんなで進んでハイタッチしたときは忘れないですね。理由は3年で出た時は全部負けて、ベンチに戻るのが嫌だった。4連敗で冷たい感じで、戻っても静かになっちゃって。みんなはそういうつもりではなかったかもしれないのですけど、自分では悪かったなって思っちゃって。今回は、相手は全然強くなかったのですけど、勝てて。みんながあったかく迎えてくれて。これは忘れないと思います。

―後輩へ
  皆と同じで感謝。最後負けたのですが、今までで3部に落ちてから初の入れ替え戦。そのことを自信にして、次また頑張ってくれ、という感じの事を言いました。

―同期へ
  とりあえず4年間お疲れ様でした。自分が結構ダメで、あまり練習にやる気がないこともあった。そういう面であったり、練習以外でもこの4人とはふざけて、森(理3)をいじめたり(笑)。この4人でないとダメだった。まあ、部活は引退ですけど、卒業までまだ時間があるので、飲み会や卒業旅行に行きたい。これからもよろしく。

渡辺維人(法4) ―4年間を振り返って
  ぼくは入った時はこの中では断トツで弱くて。レギュラーなんて全然現実的でなくて。1年の時はがむしゃらにやっていただけ。2年の時にいろいろ考えて、気づいたことを紙に書いたり、家で考えたり、工夫したり。それで、色々工夫したらそれなりに変化できて手応えが合って、充実感がありました。3年の時はケガというか、体が悪くなってしまって。不完全燃焼感があって。やりきった感というのはなくて。チームは優勝できて良かったのですが。もっとバドミントンをやりたかったなーという思いが強くて。だから、後輩にはそういうことが無いように頑張ってほしいというか。良かったことも悪かったことも勉強になった、という感じです。

―バドミントンとは
  ぼくが思うに一番は「勝負」だなって。バドミントンは人と人が本気で勝負するから、見えることがたくさんあって。すごい、勉強になったこともあったし、ためになった。ぼくにとってバドミントンは勝負です。

―4年間で印象的だったこと
  2年の時に新人戦の団体戦で、3本あって。ぼくが2本行くことになって、もう一ペアが強くなかったので。言い方悪いけど厳しいなって思っていて。でも1回戦でぼくがダブルスでファイナルまで行って危なかったけど何とか勝てて。で、シングルスもファイナルに勝てて。で、2回戦はダブルスがファイナルで勝てて、シングルスはファイナルで負けちゃって。自分の中で勢いみたいなものを感じた部分があったのですが。負けてすごく悔しい。でも、1回戦も勝てないと思っていたから、2回戦もこうすれば勝てたとか。もうちょっとこうすれば勝てたのにとか。そこで工夫するようになった。こうしたらいいのかなとか考えて、将来どうなるのだろうとか、楽しみ、ドキドキを感じられた。そのときのことが印象的でした。

―後輩へ
  簡潔に。次こそ昇格してほしい!ということ、それだけ言いました。

―同期へ
  周りみんなすごくうまい。4年間ずっとぼくの中で目標であり糧でもあったし、4年間ずっと頑張ってこられたと思っていますので。言います。ありがとう!ありがとう!ありがとう!

  インタビュー中は涙ひとつ浮かべることなく、常に笑顔だった彼ら。言葉からは「悔しさ」も伝わってきたが、それ以上に「やりきった感」を強く感じたインタビューであった。

(11月24日・金田優哉)




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