第五回:「待望の新マネジャー」

取材:ボクシング部担当  記事:平澤宗大



  昨年はマネジャーが一人も入部しなかったボクシング部。今年の新歓では「選手よりもマネジャーが欲しい!」という状況で、部員総動員だったにも関わらず撃沈…。そんな中、ついにボクシング部に待望のマネジャーさんが入部しました!3,4年生のマネジャーさんをはじめ部の誰もが喜んだ、新マネジャーの加藤美沙恵(営1)さんにインタビューをしました。

  ―どういうきっかけで入部したのですか。
きっかけは、国際ロータリークラブという留学を支援するボランティア団体でOBOG会事務局長の守屋先輩(1985年卒)と知り合ったことです。高校次に1年間海外留学した時に、ロータリークラブで関わって知り合いました。そこで守屋さんに大学を聞かれ立大だと言ったら、ボクシング部にマネジャーがいないから来てみないかと熱烈に誘われました。その後友人とボクシング部に見学に行き、1年生部員やマネジャーの先輩たちと知り合いになり話したり、メールをしたりしていて、本当に人手が足りないんだなぁと知りました。みんなからメールで「マネジャーになってほしい!」ってお願いされました。そう言われると「こんな私で良いならばやります」って思えうれしかったです。何かを頼まれるのも人生であんまり無いかなと思い、入部を決めました。

―誘われた当初からマネジャーになろうと思っていたのですか?
最初は絶対に入らないと思っていました(笑)最初はボクシングが好きではなかったんです。お父さんはボクシング好きでテレビで試合を見ていましたけど。

―マネジャーの仕事内容を教えてください。
通常の練習での仕事は、選手たちが3分→30秒インターバル→3分→30秒インターバルの繰り返しなので30秒ごとにタイムを読み上げることです。あとは水をかえることと、モップで汗を拭いたりすることです。選手に声をかけたりもしますね。ホワイトボードに現在のセットの回数を書いて、途中にスパーリングがある場合はその選手に合ったヘッドギアを用意します。インターバル中にグローブをつける手伝いをしたりもします。

―やること多くて大変じゃないですか。苦労話とかありますか。
やること結構ありますよね(笑) 大変です。テンパります。苦労話は、グローブを拭くのがとても大変で、練習中も拭いているのですがどんどん選手たちが使うので、拭いても拭いても追いつかなくて大変だなって思うことです。練習の最後にみんなが置いていったグローブが山積みになっていて、それを一人で拭かなければいけないときは、あぁ自分何していたのだろうなって思いながらやっています(笑) あとは、グローブを拭いたぞうきんを手洗いするときに、先輩がいるときは話しながら楽しくできるのですが、一人のときは水が冷たくてまた自分は何やっていたのだろうなって思います。結構さびしくなります(笑) だからマネジャーが欲しいです。

―特に気を遣っていることはありますか。
ウォーターボトルの水をかえるときに氷と水の分量を考えます。減量中のときは水を冷たくしたほうが体温を上げやすいから冷たく作るとか、モップをかけるときに邪魔にならないようにかけることです。あと、タイムを読むときにできるだけ声を大きく元気が出るような声で読むことです。

―いままでマネジャーをやってきて良かったと思うことはありますか。実際にマネジャーになってみて、どうですか?
良かったと思うというより、自分の中で変わったことがあります。ボクシングは3分間ですごく頑張らなきゃいけないです。減量前になると体重を落とさなくてはいけないのでサンドバックとかを3分間すごく一生懸命たたいて、インターバルに倒れちゃう人もいて、そういうのを見ていると3分間にこれだけ頑張れる人がいるのだから自分の人生ももう少し頑張らなきゃいけないのかなって思います。 それと、マネジャーの先輩である山本先輩(観3)はすごく動けます。尊敬しています。本当にすごいです。私はタイムも間違って読み上げてしまったりしています。それでも先輩や選手がサポートしてくれます。

―忙しい経営学部と部活の両立は大丈夫ですか。(キャンパス間の移動や文武両道について)
まだテストがないので何とも言えないのですが、確かに勉強する時間はあんまりないです。でも、さっきも言った通り選手が頑張っているから自分も頑張ろうと思ってそれでモチベーションが上がったというのがあって、良い影響を受けていることのほうが時間が無くなったことよりも多いと思います。課題をやる時間があまり無く、やっつけ仕事でやってしまうときもあるのでそこは直したいです(笑) テストは良い点とりたいです! あと、経営学部は組織マネジメントをやるのですが、グループ内のモチベーションを高めるにはどうしたら良いかとか考えるときにふと部活のことが思い浮かんできてイメージしやすくなりました。やはり良い影響のほうが多いです。経営学部と部活はすごくリンクしています。

―まさに『もしドラ』ですね。
そうです、もしドラです!ボクシング部版です!誰か買ってくれますかね(笑) 

―ご自身の経歴を教えてください。
中学のときはソフトテニス部の部長でした。でも一勝もしたことがなくて、トーナメントの試合ではいつもすぐに帰ってきていました。部はゆるかったです、サークルみたいな感じでした。頑張ろうとは思っていたのですが、どうしたら良いのかわからなかったです。高校では自分は運動ができないと気付いたので服飾部に入っていました。洋服を作ってファッションショーをやっていました。 あと、高2の夏から高3の夏までスロバキアに留学に行っていました。前々から外国に行きたいと思っていて、高校とロータリークラブが提携していたので交換留学で行きました。

―ボクシング部HPに「特技がスロバキア語」と書いてあったのは留学していたからなんですね(笑)
スロバキア語ってあんまり学びたい人いないですよね・・・。1年間スロバキアに行って現地の高校に通い、文化交流していました。ロータリークラブが留学のお金を出してくれる代わりに、国は選べなかったのですが日本についてのプレゼンテーションをしたり、のんびりしていました。そこで守屋先輩と知り合いました。守屋先輩がその団体のお金を出してくれている人だったので余計断りづらかったです(笑)

―休日の過ごし方と最近ハマっていることはありますか。
最近は部活ばかりなのであんまり休日がないですが、オフの日は家でまったりするか買い物をします。DVDを借りてきて観たり、英語を勉強するために英語のドラマを借りてきて観たりしています。あとは、夕飯を作ったり、スカート縫ったり、絵を描いたり、何かを作ることが多いです。 ハマっていることは、スペイン語です。第二外国語がスペイン語なんですけど、メキシコとかに行っていた人に覚えたスペイン語を使って話しかけたりしています。スペイン語は極めたいです。卒業までに話せるようになりたいです。でも、後期になってから全然勉強できていないです。 あと、ハマっていることは部室をいい匂いにすることです(笑) 水曜日は授業が早く終わるので早めに部室に行ってグローブを磨いたり、消臭剤を乱用します(笑)

―来年入ってくる新入生に向けてメッセージはありますか。
ボクシング部はとってもアットホームな部で毎日を楽しく過ごせます!個性的でとてもおもしろい先輩たちばかりです!さらに上下関係や体育会のいいところや、頑張ることの大切さなどを学べるのでとってもいい部です。ぜひ入ってください!選手だけでなく、マネジャーも募集しています。待っています!

―最後に、選手たちに一言お願いします。
なんか恥ずかしいですね(笑) みなさんキャラ濃いですからね…(笑) みなさん個性にあふれているのでいつも部活に通うのが楽しいです。いつもありがとうございます。これからもマネジャーとして頑張るのでみなさんも頑張ってください。勝つ姿楽しみにしています!

―ありがとうございました!

  授業の合間をぬってインタビューに応じてくれた加藤さん。部活のことを話しているときの彼女はとても楽しそうで輝いており、本当にボクシング部が好きなのだなという気持ちが伝わってきました。どんな質問にも真剣に答えてくださりありがとうございました! 新しいマネジャーを迎え、今まで以上に勢いづいた立大ボクシング部。代が変わりすでに来季に向けて走り出しています。選手たちはもちろん、選手たちを支えるマネジャーさんたちにも注目です!
(第五回・2011年12月22日)


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