守備の要・市川
  「バレーボール偏差値はすごく高い」。主将・鈴木雅は1年生そう表現した。スターティングメンバー8人中1年生は4人。これだけで1年生の層の厚さがわかるだろう。内山(文1)、松久(コ1)、バーバリッチ(コ1)が両サイドからの攻撃や速攻で多彩に攻め、なかでもリベロ・市川(法1)はレシーブの中心となって守備を固めている。おのおのが高いバレーボールスキルを持ち、攻守ともにチームを支えている。



  女子バレーボール部のスローガン"笑顔勝利"については「最初に見た時より試合を通して理解できた」と内山は感慨深げな表情を見せる。バーバリッチは「勝っているから笑顔になるのではなく、笑顔だから勝つ。笑顔勝利にはそんな意味もあることを再認識できた」と話した。



ベンチで下級生のプレーを見守る4年生
  「今になって4年生の大きさを感じる。」(内山)。秋リーグで4年生は引退を迎えた。4年生は試合に出場している選手が少ないため、サポートに回ることが多かった。先輩を差し置いて試合に出る。後輩にとってその事実がプレッシャーになりうることは容易に想像がつく。しかし4年生は「1年生が楽しそうにやっているのが幸せ」と話し、1年生には気を使わせないようにしていることがうかがえた。

  「自分たちが4年生になった時にいまの4年生みたいになりたい。今の4年生みたいに思われたい」(内山)。「3年生は2人しかいなくて不安だと思うから、ちゃんとついていきたい」(松久)。「2年生は1歳しか年上じゃないけど、大先輩という感じ」(バーバリッチ)。1年生の先輩への思いは信頼と尊敬にあふれ、聞こえないようにそう話す様子からはほんの少しの気恥ずかしさが垣間見えた。



  「4年生にいいチームだねと言われたい」(市川)。4年生が引退した今、新たな"笑顔勝利"を飾る瞬間を心待ちにしている。

笑顔でハイタッチを交わす。右からバーバリッチ、松久、内山
(大山茜)





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