剣道部女子

全日本に向けて



  9月17日に東京武道館で行われた関東女子学生剣道優勝大会。全日本への切符がかかったこの大会で立大剣道部はベスト8の健闘を見せ、男女共に2年連続の全日本出場を果たした。しかし試合後のインタビューで選手たちは、この快挙を手放しで喜ぶことなく、個々の課題とともに全日本への強い気持ちを語ってくれた。

  いよいよ全日本が目前に迫ってきた今、練習を訪れてみると、個々の課題の克服に向け、練習に真摯(しんし)な態度で取り組む選手たちがいた。基礎練習からはじまり、実践的な練習にいたるまで、道場は緊張感に包まれ、彼女たちの稽古(けいこ)に対する真剣さが伝わってくる。時には先輩からの厳しい指導が飛ぶが、それを受け止める姿勢もとても前向きだ。全日本まで時間がないこともあり、一分一秒も無駄にはできないと、全力で一つ一つの練習に臨んでいた。


  「チーム全員が勝つというより、誰かの勝ちをみんなで守る。そういう勝ち方がしたいですね。」

  そう語る増田の言葉はチームメイトへの信頼の証だ。今年は、4年生を中心にチームワークを大事におり、とてもいい関係が築けているという。その様子は、練習後笑顔で歓談する彼女たちの姿からも伝わってきた。若い戦力が主体のチームらしく、活気にあふれ、それを束ねていく上級生達もとにかく心強い。夏の合宿や、大会、厳しい練習を通して培われたその結束力がチームの原動力になっているようだ。


  いよいよ大会を目前に控え、緊張感も高まる立大剣道部。全日本という大舞台で、このチーム力を武器に思う存分戦ってきて欲しい。










◆選手紹介【@学部学科、学年 A出身高校 B全日本へ向けて】


原 千早 頼れる女子主将
@コミュニティ福祉学部コミュニティ政策学科 4年
A埼玉県私立東京農業大学第三高等学校
B「チームはこの1年で変わってきていると思います。今までと比べても気持ちは一つだし、互いに信頼関係がある。今年はチームワーク推しです!全日本の目標は少なくても2勝、行けるところまで行きたい。今まで全日本へ向け練習してきたので、チームとして結果を出して少しでも勝っていきたいです!」






星野 沙織  安定の女子副主将
@現代心理学部心理学科 4年
A新潟県立長岡高等学校
B「後輩はとても頼もしく、勝ってきてくれるので応援したくなります。今年のチームは上下関係の中でもとても仲が良く、いいチームワークができているように思います。全日本の目標はベスト8!」






増田 実奈美  チームのムードメーカー
@法学部政治学科 3年
A神奈川県私立桐蔭学園高等学校
B「今のチームは若いチームだから、もっと一人一人が責任感を持って主体的にやっていきたいと思っています。全員で勝つのではなく、誰かの勝ちをみんなで守って、チームで勝っていければと思います。(全日本へ向けて)チームワークを大切にして、全員が一丸となって調子を上げていきたい。個人では自分がまず絶対にポイントを上げる。そうすることで、チームの盛り上げ役になっていきたいと思っています。」








今井 希  チームの要
@文学部キリスト教学科 3年
A福島県立若松商業高等学校
B「全日本へ向けて今まで以上にやっていかなければならないと思います。(個人としては)試合の立ち上がりや、攻めの工夫などをもっとよくしていきたい。きれいじゃなくても勝ちにこだわろうと思います。全日本へ向けて、頼りになる選手になりたいです!」






田中 尚子  チームの勝ち星
@経済学部会計ファイナンス学科 1年
A熊本県立阿蘇高等学校
B「課題は気持ちの問題。部の良いところはとても楽しいところです。周りから見て凄いなと思われるような成長をして、全日本へ挑みたいと思っています。」








小川 望  バランスの取れた剣道
@観光学部観光学科 1年
A神奈川県私立東海大学付属相模高等学校
B「試合で100%出し切るのは難しいので、少しでも100%に近づけられるように、稽古にはいつでも100%で臨んでいきたいです。4年生はとてもチームワークを大切にしていて、みんなで勝ちに行こうと言ってくれる。1年生らしく元気のある試合をして、1試合1試合を大切に、一つでも上に行きたいです。」


高木 悠子  速さ自慢
@ 文学部キリスト教学科 1年
A福島県立若松商業高等学校
B「チームは今、一人一人が試合に向けて気持ちが一つになってきていると思います。練習は辛いですが、みんなで声を出して支えあっていて、仲間がいるから頑張っていける、という部分が大きいです。全日本は初めてだし、個人としてはチームに貢献して、入賞したい。先輩たちと今までやってきたことを出していきたいです!」
(11月4日 小野錬・菅沼遥/DIV>

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