縁の下の力持ち

〜ラグビー部マネージャー特集〜


  本学のラグビー部には選手を支えるポジションとして、トレーナーとマネージャーがいる。グラウンドでの選手のケアはトレーナーが行っており、マネージャーはホームページの更新など、事務的な仕事を担当している。普段は和気あいあいと笑顔を絶やさない彼女たちだが、仕事の話となると一変、その表情は真剣そのもの。よく漫画やドラマで描かれている「選手の健康管理やタイムキーパーが仕事」というような、一般的にイメージされるマネージャー像とは少し異なるラグビー部のマネージャーたちはどのようにチームを支え、貢献しているのだろうか。

左から室之園、斉藤、竹田、永田
  現在のマネージャーの数は4人。彼女たちはそれぞれ副務・サポーターズ会員への対応・グッズ販売・OB会への対応と担当の仕事を持っている。部と外部機関とを繋ぐ重要な役割だ。また、合宿や遠征の際のバスや宿泊先の手配など、部の運営も行っている。「部活の中心はあくまでプレイヤーであることは常に意識している」と室之園(済3)。グラウンドではトレーナーの補助など、練習を円滑に進めるためにできることを常に考えているのだ。斉藤(コ3)は「男子ばかりの中の女子マネージャーは、良い意味でも悪い意味でも目立つ。 だから、いつも周りに気を遣いながら行動しなければならないとOGの先輩から教わった。グラウンドでの私語は以ての外、緊張感を持って取り組んでいる」と語った。部外の仕事はラグビー部の顔として、部内の仕事は選手の引き立て役として、ミスのない丁寧な仕事をするよう心掛けている。
普段は学年ごとに仕事内容が分かれているラグビー部だが、今年のマネージャーに4年生はいない。よって、3年生がトップになって仕事をこなしていかなければならない。それでも「これまでのようにはいかないかもしれないが、例年通りのサポートができたら良い」と竹田(文3)は意気込む。室之園も「妥協はしたくない。選手が困ったときにすぐに対応できるような、日本一のマネージャーを目指す!」と笑顔だった。選手の負担とならないよう、与えられた仕事には全力を尽くし、女性目線からの細かい気配りで勝利に貢献していく。また、今季の具体的な目標について下級生の永田(コ2)は「選手の目標が大学選手権出場なら、達成できるようにサポートしていくことが目標」と抱負を語った。

  選手達がグラウンドで力を磨いていられるのは、目に見えないマネージャーのサポートと気遣いがあってこそである。久方ぶりのAグループでの勝利に向け、動き始めた迫田組。後押しするマネージャーもまた始動していた。
(2月11日・熊手ちはる)





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