濃紺のプライド・伝統校の矜持          

〜迫田主将インタビュー〜 


   2012年。立大ラグビー部の新体制が始動した。昨年主力であった4年生が大量に卒業し、今年は新たなスタイルの確立を迫られている。そんな中で新主将に抜擢されたのがPRの迫田泰英(法3=桐蔭学園)。ラグビー名門校・桐蔭学園高校出身のラグビーエリートは濃紺の伝統をどのように継承するのだろうか。

――まず、去年の総括をお願いします
去年は正直上がるための1年だけではなく、Aに上がるのは当然で、Aで戦うに相応しいチームを作る1年だったのかなと思います。

――Bグループで戦った意義や成果は何ですか
Aグループで戦うに相応しいチームの土台が出来たことです。去年の4年生が犠牲になってくれたという部分はあります。

――スタッフとの信頼関係もできてチームがまとまったということですが、選手からみてどうですか
それは勝ったからそう言える部分はあります。結果がすべてだし、これで勝ってなかったら良かったと言えるかどうかわかりません。

――勝って良かったことは何ですか
勝てたから、今までの一年間、スタッフとの関係も肯定出来たと言えます。

――去年のチームの違いはどのような所ですか
去年は4年生が中心で引っ張るチームだった、だが、今年は実力的にそうはいかない、そもそもAグループだからそれでは通用しないと思いますし。全員でやれるように4年生が引っ張っていきます。プレーだけではなく意識の部分でも後輩を引っ張っていく感じです。去年には無かったことです

――福田さんはどういうタイプでしたか
周りを見ながら一緒に引き上げてくれる主将でした。

――迫田さんが描く主将像は
自分は福田さんのように練習中にうまく話したり出来ないので完全にプレーで引っ張っていきたいです。もちろんコミュニケーションはとらなければいけないですが、一番は練習とか試合で姿勢を見せることです。

――副将の宣原(コ4=常翔啓光学園)さん、大槻(4=清真学園)さんについて
あの二人が、下との連係であったり俺が出来ないことをやってくれています。

――二人は対照的ですよね
バランスで選んだと思いますが、大槻が主将で良いという人も多かったし、宣原は副将になり責任もってやってくれるのではないかと思います。

――主将の決め方は
投票でなりました(満場一致)。やりたくないわけではなかったが…みんなに言われたのでやるしかないと腹を決めました。

――不安なことはありますか
いっぱいあります。自分はトレーニングなどを一人でやるのが好きなのですが、そういうことは本来だったらみんなでやらなければいけないと思います。姿勢で見せると言いましたが、自分で好きなことをやればいい訳ではないし、どうやってやる気に繋げていくかを考えなければいけません。考えることは去年の10倍くらいあります。練習も一から考えていかなければいけない。まだ始まったばかりなので、自分のキャプテン像をこれからどうやって作っていくかはこれからです。

――同期について、元気の良い代ですよね
良さでもあり、悪さでもあります。みんな頼りになるし、一生懸命なのですが、どこかでふざけるし、自分勝手な人が多い(個性的)です。ですが、それが1つになった時、すごく良いチームになると思います。

――去年の4年生はどうでしたか
去年も個性的でしたが、ラグビーに関しては個性を出していませんでした。協力してやっていこうという感じでした。今年はラグビーにも出ているからそれをまとめていく責任はあります。

――スローガン"タフネス"について
洋平(中村、文3=國學院久我山)がタフと考えました 今までずっと負け続けていたわけだし自分が一番タフにならなければいけないという意味で、あとは自分のイメージが合っているといってくれる人もいます。

――スペースについてラグビーのイメージについて
初めて聞きました。FWが強く、BKが速くて強いわけでもないので、ラックを作って展開を早くする。一言でいうと走り勝つ。それでしか勝てないと思います。ただ、ランナーがいないわけではないのでうまくやっていきます。

――PRの主将は珍しいですよね
あまり意識はしていないですけど…PRだからというわけではなく一人のラグビー選手としてどうかなのでポデションは関係ありません。

――学年を重なるにつれて気持ちの変遷はありましたか 1年…怪我をしていてほとんど試合に出てないので、ひたすら応援しようという気持ちでした。
2年…スタメンになって、ポデションも変わり秋の試合に出ていて単純に力不足だなと感じました。
3年…上級生が頼もしかったのであまり考えることは無く、上級生になりプレーが通用するようになりました。去年になって自分の今までやってきてことは間違ってなかったと感じるようになりました。

――印象的な試合はありましたか
同大戦(○38−36)ですね。あれで一つの自信になりました。もちろん去年は入れ替え戦が一番印象的でしたが、それになるまでの過程では活躍できたという意味でも大きかったです。

――入れ替え戦は
もちろん良かったし自信を持って臨めました。やっていて楽しい試合でした
――今年は春から試合がありますが
去年は春でも勝つことを目標にしていました。今年は秋に勝つことを目標にしています。 春は秋の準備のための時間です。先を見てやっていきたいです。

――対抗戦Aグループは厳しいといわれていますが…どのような場所ですか
自分は1、2年で経験していますが、そう言われることはしょうがないし事実です。ですが、ラグビー選手としてやりがいのある舞台だと思います。強い相手に勝ってこそ面白いと思うのでAグループだからいやだというのは無いです。むしろ楽しみです。相手が強いからこそやる意味があります。

――チームに足りないことは何ですか
ラグビーに取り組む姿勢だと思います。個々の能力に関係なく、真剣にラグビーに取り組んでこそ次が見えてきます。立大と強いチーム比べると単純にラグビーに取り組んでいるかの違いだと思います。

――青学戦(●17−21)に負けたときはどうでしたか
あれも自信がありませんでした。心のどこかに負けるのではないかという気持ちがありました。本気に勝ちに行かないと力が互角だったときに勝てないですよね。

――近年、立大はAグループで勝ててないですよね
そうですね。勝たないと自分たちがやってきたことが否定されているような気分になりますよね。結果がすべてです。ラストイヤーをAで戦えるのは幸せです。

――スタッフとはどのようなことを話していますか
具体的にはこれからですが、環境のせいにしないでやることを信じてやって選手権にいこうって感じですね。

――福田さんから託されたことは
今年のチームはお前のカラーに染まるからキャプテンをやれば良い。 いいキャプテンを目指すのではなく、自分らしさを出せ

――下級生に求めることはありますか
俺らを頼りにするのではなく自分たちで考えてやってほしいですね。きっかけにしてほしいですね

――最後に意気込みをお願いします 自分が身体を張って出来ないことは副将にサポートしてもらいながら 選手権に出るにふさわしいチームを目指します。




◆迫田泰英(さこたやすひで)   168a 85`
桐蔭学園高校出身。2年時からスタメンで出場。元々FLだったこともあり、機動力を生かしたフィールドプレーでトライを量産する。





ご協力いただきました立教大学ラグビー部の関係者の皆さんならびに選手の皆さんに感謝申し上げます。ありがとうございました。         

          
(3月6日・ラグビー部担当)





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