あの日の雪辱を晴らす時が刻一刻と近づいている。"Return" を掲げ、チームを率いてきた福田主将に夏からのチーム作り、関東対抗戦を終えた今の感想について伺った。

■夏からのチーム作りについて聞かせてください。

  夏にはすでにチームとして漠然としたイメージが出来ていました。ＤＦでしっかり守って、アタックは純朴に走る。チーム作りとしては練習や試合の中でこの基盤に細かい修正を加えていくイメージでした。課題のＤＦ、ブレイクダウン、接点に関しては、上には上がいるので、これでいいということではないですが、ＤＦ、ブレイクダウン、接点がしっかり立教の武器になっているという意識を全員が共有出来るようになるところまではきていると思います。

■秋季、特に印象に残っている試合は何ですか。

  明大との定期戦ですね。「慶大」に勝ったことをＯＢ諸先輩やスタッフはすごく評価してくれていますが、私たちは「慶大の選手」と戦ったわけですから、内容を見なければいけないと思っていました。実際後半は自陣内でのミスも多かったし、内容は不十分でした。その意味では明治戦は非常に収穫があったのかなと思っています。具体的な収穫としては、個々の差が浮き彫りになったことがあげられます。組織力、形の部分ではある程度張り合えたものの、個々のこだわり、前に出る力、精度にまだまだ差を感じました。この差が勝敗を分けたのかなと。明治を見て、それからの練習における、個々それぞれのテーマを、個々がより意識しました。一人一人がこだわれたことが、結果的にチーム力を上げることにもつながったのかなと思います。また主力をけがで欠いた中で、ある程度の試合が出来ていた点も良かったです。言葉にしなくてもそれぞれが穴を埋める働きをするようになってきたことを実感できた試合でもありました。

■入替戦直前に見つめ直した部分は何ですか。

  強みの部分です。実際全部に100点満点を目指すのは難しいと思うので、自分達の武器を磨くことを意識しました。あとはＤＦという前提の部分をしっかりやることですね。

■入替戦に臨むに当たっての意気込みを聞かせてください。

  完封で抑えたいですね。どの試合でも一緒ですが、得点は偶然だったり相手によるところもありますが、ＤＦは自分達のプライドの部分がそのまま出るので。ただあくまで入替戦は最高のチームを作るという目標の通過点の一つと思っています。入替戦のために、というのももちろんありますが、準備としては課題を一つ一つクリアしていっただけです。チームは継続していくので、後輩には入替戦も吸収して、肥やしにしていってほしいと思っています。また、私たちが後輩達に残していくというよりは、１年から４年全員でつかみ取るつもりでやりたいという思いが強いです。

■サポーターの皆さまへ一言お願いします。

  見ている人に楽しんでもらえる試合をするために、自分達がラグビーを一生懸命楽しんで、試合をします。感謝の気持ちを忘れずに頑張りますので、応援宜しくお願いします。