少林寺拳法部

全日へ弾みつける



先月25日、慶大にて「東日本大震災復興支援 第48回少林寺拳法関東学生大会」が開催された。立大からは30人ほどがこの大会に参加し、単独有段の部・男女段外の部・女子二段以上の部・女子団体の部・男子運用法の部・女子運用法の部・女子運用法団体の部の計7部でそれぞれ入賞を果たし、過去最高となる好成績を残した。
   夏合宿の代替わり後、初となる公式試合に臨んだ新主将・古川(済3)他、入賞を果たした各選手に試合後の感想を伺った。


古川主将
     いろいろな意味で感動しています。今まで多くて4組くらいだったのに8組も入賞できました。優勝者も出ましたし。主将になってすぐの大会でこんなに好成績を残してくれるとは思いませんでした。実力がついてきていると思います。入賞できなかった組は今回の結果に一喜一憂せず全日に向けて頑張ってほしいと思います。女子の入賞者が多く男子が少なかったので、全日に向けては特に男子の三段以上、二段以上、初段は入賞、優勝を視野に入れて頑張ってほしいと思います。




男子運用法の部2位・阿武前主将(文4)
     運用法の2位は、やっと練習の成果が表れたな、という感じで嬉しいです。全体的には、良くも悪くも予想通りだったと思います。悪かったところに関しては、全日までに修正していかなければと感じています。演武は金子(法3)と組んで男子三段以上という一番レベルの高い部で初めて本戦に進むことが出来ました。これはかなり収穫があったんじゃないかと思います。ただ、入賞を狙っていたので届かなかったことは非常にもったいない。予選4位という結果に関しては、運が良かったなあと。偶然強い人が隣の組でしたので予選1位通過狙うつもりでやっていました。
(震災の影響)ペアの組み直しがありましたが、あまり影響はなかったです。例年より練習時間が短くなりましたが、みんな夏に頑張って補い、1位狙える実力をつけて臨むことが出来たと思います。
(古川主将について)自分より貪欲です。彼の目標は「切磋琢磨」。このまま突き進んでほしいと思います。
(男女段外の入賞に関して)二人ともすごく熱心に練習に取り組んでいました。もともと飲み込みがよくてうまかったので、二人を組ませて入賞狙ってみようという魂胆があったのですが、本当に期待に応えてくれてうれしいです。
(女子団体に関して)正直とれると思っていませんでした。例年、団体は練習があまりできないのですが、今年は団体しか出ない部員がいて、集中してやっていた。その結果が出たのかなという感じです。
(全日本に向けて)今日初めて本戦にいって、アドレナリンが出ました(笑)調子よすぎちゃって体がついていかないところがあったので、全日では頭で思い浮かべる動きに体がついていけるように頑張っていきたいと思います。

単独有段の部3位・吉成(観3)
     予選で失敗してしまい、本選に出られると思っていなかったので、本選に出場できたのがとても嬉しかったです。本選ではそのおかげで力まずにできたので、これだけ出来れば賞を取れなくても満足かなというくらい、すごくいい演技が出来ました。去年は怪我をして悔しい思いをしてしまったので、この大会に対する強い気持ちはあったのですが、1人だったので特にプレッシャーもなく、のびのび出来ました。
(全日本に向けて)男子と一緒の競技なので、女子で、体が小さい分、大きく見せられるような、迫力のある演技をしたいと思います。スピードをつけるために、坂道ダッシュやランニングなどで脚力を強化していきたいと考えています。

女子団体の部3位・鵜藤(現3)
     結果に驚いています。皆揃って練習できたのもわずかでしたが、前日にOB先輩から御指摘頂きましたおかげで入賞する事ができました。本番中は無我でした。(結果、出来含め点数を付けるとしたら)85点くらいです。

女子二段以上の部4位・生田(法4)・上之原(理4)
     もう少し結果を残したかったです。全日本はレベルが高いし、まずはここでいいところに行きたかった。でもこの大会に賭けていたので、今までの努力はどこにも負けていないと思います。このペアでの練習はとても楽しかったです。遠慮なくやることが出来ましたし。
  今回の結果で全日本への希望も持てました。全日本での目標は四年間のものをすべて出し切る、やりきる、こと。気迫など大まかな部分は今回かなり良かったので、あとは技の精度など細かい部分を補強していきます。運動経験がない状態から大学で少林を始めた私たちが、同じような後輩に希望を持たせてあげるためにも、頑張りたいと思います。



女子運用法の部1位・渡辺(コ3)
     優勝という結果は素直に嬉しいです。運用法は3回目だったので冷静にできました。
(全日本に向けて)まずは選考会を頑張ります。団体についてはもっと形をきれいにしたいです。

男女段外の部4位・鳥居(観1)・津田(コ1)
鳥居:予選で失敗をして少し焦りましたが、本戦では上手く調整できて、満足のいく結果が出せたと思います。
津田:とにかく緊張しましたが、それを表に出さないようにするのが大変でした。
鳥居:この大会が初めての大会だったので、どういうものかも分からなかったです。とにかく先輩たちの教えて下さることをしっかり確実にこなせるようにしようと思って練習してきました。
(全日本に向けて)
津田:今回の順位が偶然とならないよう、毎回同じレベルの演技ができるように、これからも継続して練習に取り組んでいきたいです。
鳥居:更に上を目指すために足らないことはまだあると思うので、先輩にアドバイスなどを頂いて、練習に取り組みたいと思います。
全日本学生選手権大会には関東大会に出場した部員のほとんどが参加する。冷静な自己分析を見せていた彼らなら、向上心を持って成長していってくれるはずだ。

(10月2日 田中大志郎)



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