春季リーグ戦2012

―応援団・斉藤団長インタビュー&ピックアップ選手紹介―
HONKI‐C‐



     東京六大学野球春季リーグ戦が15日(日)に開幕した。試合が行われる神宮球場に欠かせないもの、それは応援団だ。リーダー部をはじめ、吹奏楽部、チアリーディング部が総力をあげて駆けつける。彼らの応援が選手に与える力は計り知れないだろう。そこで今回は応援団第81代団長・斉藤裕己(済4=芝)に話を伺い、『応援』への熱き思いを語ってもらった。

―代替わりを経て、斉藤さん自身どんな代にしたいですか
お客さんと一体となって、応援に夢中になれる代にしたいですね

―応援団でのスローガンはありますか
"覚悟"。自分は応援団員だという覚悟ですね

―そのスローガンはどういう風に決めたのですか
代替わりの時に、今の4年生が意見を出し合って決めました

―春休みはどんな練習をされたのですか
 応援団の練習は、精神を鍛えるものです。時間ではなく、気合いが見られるまでやります。野球は試合を3時間以上やることもあるし、暑い中、学ラン着ていれば、野球部の選手やアメフトの選手、誰にやらせてもバテると思います。でもバテるとしてもその中で、火事場の馬鹿力ではないですけど、普段の練習の時からその爆発力を出さなければならないのです。"練習でできないことは本番でもできない"ですからね

―今までの3年間を振り返ってみて、一番思い出に残っているシーンは
2つあります。1つ目は、女子ラクロス部。応援が役に立ったのかわかりませんでしたが、試合後に泣いている選手達に「ありがとう」と言ってもらえた時です。その人達の支えになれたのではないかと思えました。2つ目はやっぱり野球部。中島先輩(第79代副団長)の時の最終戦でした。先輩方、部員、お客さんみんなに神宮を去って欲しくなかったです。泣きながらも応援に悔いを残さないようにという思いが伝わってきて、自分も涙が溢れました。それが忘れられませんね

―野球部応援と他の部との違いはありますか
ありますね。他の部は(応援が)必須ではないですが、野球部は絶対に行かなければなりません。そこでは先輩に怒られることもありますが、やりがいを見つけることができます。神宮球場は"第2の故郷"みたいな、心が引き締まりますね

―野球部の応援のとき、相手校に対する「負けない」という意識はありますか
負けたくないというよりも、また応援に張り合うというよりも、友人もいる選手たちのために自分は絶対に力を抜けないなと。いかに選手のためになるかを考えていますね


「是非神宮球場に来てもらいたい」



―今季は立大が優勝候補にあげられていますが
 去年は春季2位秋季3位で2季連続Aクラス入りを果たしましたね。やっぱり優勝できるのではないかと、気合いが入ります

―デモンストレーションはいつあるのですか
法大とのデモは18日(水)のお昼休みに池袋のキャンパスで行う予定です

―斉藤さんにとって応援とは
自分にとって全てです。応援に対しては、気持ちを伝えるものだと思います。自分たちは仮に負けていても、勝つと信じている。自分たちは応援を全力でやるから、選手達も頑張ってくれとエールを送っています。そういう気持ちを伝えるのが応援だと思います





――「全力応援」
  インタビューの最後、今年の意気込みを色紙にしたためてもらった。「ありきたりになってしまうが」と言いながらも、斉藤さんは確かめるように書いてくれました。





ピックアップ選手紹介



■小尾拓大(こお・たくだい)
内野手 右投左打 営2 大垣日大高 170a68`
通算成績 3試合 7打数 4安打 打率.571
昨秋の法大戦で抜擢され、鮮烈デビューを飾った。今オフはウエイトトレーニングで体重増加に成功。「身体が小さいのは理由にしたくない」と語る。前田(コ4=常葉菊川)に「最大のライバル」と言わしめた小尾。オープン戦でも貴重なつなぎ役として2番・三塁で起用されている。「とにかく結果を出していきたいです」。

■平原庸多(ひらはら・ようた)
外野手 右投右打 文3 帝京高 176a80`
通算成績 21試合 48打席 11安打 打率.229
今オフ、強化したウエイトトレーニングで身体が一回り大きくなった。
オープン戦では4番に起用されることもあり長打力には定評がある。どうやら開幕は1番・中堅で迎えそうだ。「高校から外野はやっていたので心配はない。とにかく塁に出ることだけを考えています。結果を出し続けてチームの勝利に貢献していきたいですね」。


■岡部通織(おかべ・みちおり)
外野手・一塁手 左投左打 コ2 帝京高 178a77`
通算成績 6試合 17打数 3安打 打率.176
オープン戦では結果を出し続け、右翼のレギュラーを勝ち取りそうだ。甘い球を逃さない勝負強い打撃、初球から仕留める積極的な打撃が彼の持ち味だ。「ポジティブに考えるようにしています。(高校からの先輩・平原さんと)一緒に出られるのは光栄なこと。2人でチームを引っ張っていけるような存在になりたいです」。

次回は「法大戦展望」です。お楽しみに!
(4月16日・寺門奈緒、石井文敏)





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