春季リーグ戦2012

―早大戦展望―
HONKI‐E‐



  惜しくも初戦を落とし、次こそ1勝が欲しい立大。相手となるのは早大だ。

   昨年の早大は、春季5位と落ち込むと秋季も優勝にあと一歩及ばず2位。1年を通して不本意な結果に終わってしまった。だからこそ今春は、堂々たるメンバーで巻き返しを図る。

   「投手王国」・早稲田において、注目すべきは若い力。昨秋、リーグ2位となる5勝を挙げたエース高梨(2年=川越東)や、抑えとして活躍した有原(2年=広陵)を筆頭に、下級生の働きには目を見張る。そんな中でも特筆したいのは、なんと言っても今春入学した吉永(1年=日大三)だ。まだ記憶に新しい昨夏の甲子園、決勝完封を収めた高校日本一の投手である。先週の東大戦では先発を任され、6回1安打無失点と華々しく神宮デビューを飾った。加えて、安達(2年=早大本庄)や内田(1年=早実)ら新星も輝き始めている。元プロの小宮山悟氏らを特別コーチに呼ぶほどの熱心な投手力強化は、立大にとって大きな壁となることだろう。法大戦では2試合通してわずか2得点だった立大。今度こそ、打線のつながりに期待したい。

   一方で、打線の中心となるのは上級生。主将・佐々木(4年=早実)や地引(4年=木更津総合)らがチームを引っ張っていく。先週行われた東大戦では、1回戦に先発全員安打を記録するなど、打線が大爆発。特に注意すべきは、2回戦で3ラン本塁打を放ったプロ注目の4番・杉山(4年=東総工)だろう。昨季は打率3割8分6厘を記録し、ベストナインにも選出された真の実力者だ。彼に仕事をさせないことが、勝利への大きな鍵となる。

   今年の早大は、投打ともに層が厚い。しかし、だからといって負けるわけにはいかない。立大の「優勝」へ向けた戦いは、まだまだ始まったばかりである。確実に上位争いに食い込むであろう早大相手にしっかりと勝ち点を奪いたい。


◆さあ、神宮へ行こう!◆
4/28(土) 対早大 13:00〜
4/29(日) 対早大 11:00〜

次回は「東大戦展望」です。お楽しみに!
(4月26日・大塚友乃)





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