連載:バスケットボール部「Message」

〜#6 菅原浄(営4)より〜





――まず、4年間を振り返っていただきたいと思っています。
  1年生の時に2部に昇格したんですけど、そのときはあんまり貢献出来なかったというか、まぁ出てはいたんですけど。で2年生になって、それで試合に出られるようになって、それで3部に落ちてしまったんですね。そこから自分の中で取り組み方が変わって、それで絶対2部に昇格したいなって思うようになりました。チームを2部に上げることができなかったと言う意味では悔しい4年間となりましたね。

――菅原さん自身、3、4年生の間はずっと固定のスターターで活躍されていて、そう言う点ではチームを引っ張っているという気持ちはありましたか?
  そうですね。チームを引っ張りたいなっていう思いはありました。けど、自分ができることっていうのはやっぱり点に絡むこと。点を決めたり、あとやっぱりアシストしたり、いい流れを作ったりすることなので。リバウンドを取れる訳ではないですし。なので、引っ張りたいなとは思っていたんですけど・・・なかなか悩んだ時期もありましたね。

――悩んだ時期、というのは?
  自分の悪い癖と言うか、どうしても雰囲気が悪くなってくると自分で攻めてしまう。攻めすぎてしまって、それでやっぱり自分も苦しいシュートを打って、首を絞めてしまって。自分のがんばりがチームの勝利に繋がらない時というのが苦しい、悩んだ時期になりましたね。やっぱり。

――どうやってそう言う時期を乗り越えましたか?
  コーチだったり、チームメイトが「そういう時こそパスを回して、もう一回渡すから!」と声をかけてくれたので、ホントにそういう意味ではコーチなどには助けてもらいましたね。

――大事なところは菅原さんがボールを持って決めるというパターンがとても多かったと思うのですが、シーズンを通じて数字を見てみると、チーム全員が得点を取る試合が多かったように思えました。菅原さんの中ではパスの意識から?
  それは、ほんの少しなんですけど、みんなが本当に成長してくれて、今年は速攻が多かったと思うんですけど、すごく得点力があがったというのは今年のチームの成長だと思いますね。

――セットオフェンスの時はやはりパスを回して崩すという、5対5のシーンでは菅原さんの得点力が光るシーンが多かったように思いますが。
  それがやっぱり僕の良いところでもあり、悪いところでもあると言うか、ボールを持ちすぎてしまうという、去年よりは良くなったと思うんですけど、そうですね(笑)。良いところでもあり、悪いところでもあると思います。

――今年は特にボールを回したり、そういうチームで戦うという姿勢が、試合後のインタビューなどでも「チーム」という言葉が多く出てきましたが、チームへの思いというのも?
  やっぱり、2、3年生の時に悔しい思いをして、今年は本当に本当に勝ちたいなって気持ちがあって。それで、コーチも変わって、それでやっぱり全員から「勝ちたいな」って思いが強くなってきて。それで練習の時も試合の時も両方見ても、強くなったと思うんで、僕はこのチームの一員で本当に良かったなって思いますね。

――このチームの一員で良かったと言うことなんですけれども、「立教大学バスケットボール部」の魅力というのはどういうところにあると思いますか?
  本当に軽いところから行くと、全然上下関係とかなくて、先輩とも遊んだり、後輩とも遊んだり、チームの中とかは凄い良かったですね。居心地が良かったというか。陰湿ないじめとかも全くなかったですし。

――facebookにも部員と海に行った時の写真がアップされていたりしましたね(笑)
  あぁ(笑)それは先輩達から受け継いでるものなんですけど、そういう雰囲気の良さというか明るさ、というのは仲のよさなのかなって思いますね(笑)

――4年生で引退してしまう、ということなのですが、チームを離れると言うことはやはり寂しいですか?
  それはもう・・・むちゃくちゃ寂しいですね。ホントに強くなっているというのが自分達でも分かって「まだ試合したいな」って思ってますね。

――そういう気持ちを後輩には伝えていますか?
  いや、あんまり伝えてないですね(笑)。ただ、来年もこのまま頑張ればどんどん強くなってくれると思うので、今年の経験を糧にして頑張って欲しいですね。

――今だからいえる、引退する時だから言える、後輩に伝えたいことは?
  やっぱりチームは強くなってきてるんですけど、やっぱり詰めが甘いと言うかもっともっと厳しいチームにみんなでしていって欲しいと思います。あとは、大学スポーツって絶対4年生が引っ張らなきゃ行けないと思うんで、次の4年生に期待したいですね。

――来年の4年生(今の3年生)、菅原さんにはどのように映っていますか?
  もうホントに、技術とか能力から見れば、来年も絶対昇格出来るチームになると確信しています。

――菅原さんは今後もバスケを続けるんですか?
  本気でやるかどうかはまだわかりませんね。正直。どういう形になるかどうかは分かりませんけど、続けていきたいと思っていますね。

――菅原さん自身、次のステップに進むということなのですが、それに向けてなにか一言ありますか?
  そうですね、まぁホントに学生生活、大学生活だけじゃ無くて。自分は小2からやってるんで、15年くらいバスケばっかりの生活をやって来て、それでいろんな人と出会って、成長して、ホントに多くの経験をして、人として成長したと思うんでその経験を活かしたいので、心に刻んで人生を歩んで行きたいと思っています。

――ありがとうございました。
(インタビュー:川村亮太)



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