立教学院ラグビーアカデミー 第1回ラグビースピリッツ公開講座



    3月2日、池袋キャンパスにて第1回ラグビースピリッツ公開講座が開催され、立大ラグビー部員、立教新座中学校、高等学校ラグビー部員を始めとする関係者約200人が参加した。今年度より立ち上がった、「立教学院ラグビーアカデミー」というプロジェクトの一環として行われた今講座。コーチングの専門家である中竹竜二氏、遠藤哲氏をアドバイザーに招き、「ラグビーアカデミーの創設と一貫指導コーチングについて」が開講された。

    始めにラグビー部部長兼法学部教授・濱野亮先生から一貫連携教育の理念とラグビーアカデミーのオリジナルポリシーの説明が行われた。ラグビーアカデミーでは、立教学院の掲げる"一貫連携教育"の二つの目標、「普遍的真理の探究」「共生力の育成」をオリジナルポリシーに共有し、コーチングのあり方や組織作りを中心に具体的な施策の実行が決定されている。また、松本直久監督から今後の活動内容の説明があり、定期的な公開講座の開講や立教新座中高との合同合宿等のプランが説明された。

   その後、中竹氏により「一貫連携指導による飛躍」というテーマで一貫連携教育の意義やコーチングの手法の進化についての講演が行われた。中竹氏は一貫連携教育の有効性を、年齢に応じた最も適切な時期に効果の高いトレーニングをすることと挙げ、各年齢の理想的なトレーニングの構造を、領域別に割合で示した。また、筋力トレーニングにおける"筋破壊""超回復"を繰り返すことによる成長の仕組みを、個人の頭や心、組織の成長の仕組みと同じ原理であると説明し、体力・知力・精神力トレーニングの重要性を解説した。

中竹竜二氏
(日本ラグビーフットボール協会 U20日本代表FWコーチ)


   続いて遠藤氏からコーチングのポイントの講演が行われた。自身がコーチを務めたU16のトレーニング映像を見せながら、基礎を大事にする選手が最終的に飛躍することを力説。また、基礎固めによるパフォーマンスの向上を選手に実感させること、選手の吸収力の上昇、個人を深く見つめる個人レビューがコーチの重要な仕事であると説明した。





遠藤哲氏
(日本ラグビーフットボール協会
 コーチングディレクター兼U20日本代表監督)


   講演中、中竹氏からの質問に答えるなど、真剣に耳を傾けていた選手たち。コーチングのポイントを吸収し、練習に活かす契機となっただろう。4月から佐野新監督、今回講演を行った遠藤氏をヘッドコーチに迎え、新体制に切り替わるラグビー部。立教学院ラグビーアカデミーの連携を通して、今後の大きな飛躍が期待される。対抗戦Aグループ昇格を目指す彼らの成長は、グランドの外にまで続いていく。


(3月4日 櫻井遥)



◆今後の予定◆
3月30日 立教中学・高校・大学ラグビー部合同塾 立教大学富士見総合グランド





Copyright (C) 「立教スポーツ」編集部, All Rights Reserved.