秋季リーグ戦2013

―小尾拓大選手、寺田陽光選手インタビュー―
熱くなれ‐L‐




   秋季リーグ戦もついに後半戦へ。立大にもまだ『優勝』の2文字は残されている。その99年秋以来28季ぶりとなる栄光に向け、開幕をひかえた選手たちの決意を伺った。第5回となる今回は次世代を担う小尾拓大選手(営3=大垣日大)と寺田陽光選手(社2=神戸国際大附)です。


☆小尾拓大選手


小尾拓大選手
――春を振り返ってみていかがですか
   結果そのままで、個人としてもチームとしても歯がゆいリーグ戦だったと思います。練習したことが出来なかったというのがあるが、それ以前に地力が足りないなというのを感じて、それをつけるために夏は取り組んでいました


――宮崎キャンプなどで特別に取り組んだことは
   西武ライオンズの栗山選手の意識というのをたまたま新聞か何かで目にして、栗山選手は長打も打てて力強い打撃が持ち味なんですが、それにフォアボールの数もすごい多いというも知ったんです。それで自分に必要なのもこの能力なのだと思ってそれからちょっと、ピッチャーが嫌がるようなことをすることを意識するようになりました。初球でアウトにならない。アウトになるとしても球数を投げさせる。粘って塁に出る。そういうバッターを目指したいなと思っています


――体を鍛えたりなどは
   ウエイトトレーニングをちょっと。夏なのであんまり体重は増えないと思ったのですが、春から8キロくらい(笑)。 顔に肉がついちゃうくらい増えました。ほんと食べ過ぎかなと思うんですけど、同期の川端(済3=沼田)が食べる量がすごいので、どうやって太れるのか聞いたんですよ。そうしたら、『食べるしかない』って。2ヶ月前くらいからやり始めて、食べられなくなるまで食べてました


――体重増えて打球などに変化は
   自分ではあんまり分からないのですが、やっぱりこう、(球を)捉えたときに意外に飛んでるなと思ったりもします


――ポジションによって、ここを守るときにはこういうこと気を付けないといけないなということはありますか
   どこでも内野だったら一緒だと思うんですけど、足の運ぶ位置というのは意識しています。足が動きにくいので、投げる方より走る方に自信がないので。足を運んで行ってボールの位置に入るというのを意識しています。特にセカンドだったら安田(済3=桐蔭学園)とかだと、もうお手本みたいで。それを見て自分のものにできたらという風に思っています。ただサードは高校時代ずっとやって来たので負けたくないっていうのはあります


――リーグ戦までに必要な部分は
   やること自体は一緒ですが、ちょっとした知恵というか考えは持ってリーグ戦までやっていきたいなと思います。何も考えずにやって去年の春とか失敗しているんで、同じ失敗はしないようにもっと頭使ってやらないと、と思います


――秋に向けて
   秋のリーグ戦が終われば自分たちの代になるので、なるからっていうわけじゃないですけど、今からちょっとチーム引っ張るくらいの気持ちで、1番バッターで出たら初回からチームを引っ張っていけるような、勇気というか勢いというものをチームに出して戦っていけるようにしたいです


――最後に座右の銘をお願いします
   『一球入魂』。自分は一球一球大事にできない癖があるので、それについてです


――ありがとうございました!



◆小尾拓大(こお・たくだい)1992年8月28日福井県生まれ。経営学部3年。右投左打/内野手/大垣日大/170a68`


☆寺田陽光選手


寺田陽光選手
――春季リーグを振り返ってみていかがですか
   相手の点数を少なく抑えられたので、それがAクラスに入ることができた一番の要因だと思います。でも点を取るということに関しては、まだまだ他大学と比べて劣っているので、攻撃を重点的にやらないとダメかなと思いました。Aクラスには入ったのですが上位2チームとは力の差を感じたので、自分も自分だけじゃなくて他の人たちも、全然満足はしていないですね


――春は開幕4番でしたがシーズン途中でケガを…
   自分も最初は戦い抜きたかったのですが、ケガをしたことで客観的に試合を見ることができました。慶大戦と明大戦しか出場できなかったのですが、ケガしている分自己分析をして自分の弱点をみんなより少し早く見つけることができたっていうのがプラスになりました


――宮崎キャンプを振り返って
   振り込むというのは当然だったのですが、守備をもう一度確認というか春よりもさらに磨きをかけて、失策はなしというくらいの気持ちで全員が取り組めたので、もう一度秋も守備を中心に戦っていきたいと思っています。守備もバッティングも偏りなく取り組めました。春から秋って期間が短いので、全体のレベルを上げるというよりは、自分の特長、自分に任された役割を伸ばすということに力を入れましたね。オープン戦でもチームとしては無駄な点数はやっていないので、それがこのチームの強みだと思いますし、今のチーム状況も上がってきていると思います


――ご自身の持ち味は
   打つことなのですが、長打の数が少ないと思うので自分のバッティングを崩さずに長打を狙うこともチームが勝つためには必要かなと思いますね。あと自分は自然にやっていることなのであまり気にしていないのですが、高校時代から一番褒められていたのがバッターボックスに入ったときの集中力が他とは違うということだったので、それも持ち味ですかね


――ライバルは
   チーム内ではやはり大城(コ2=興南)がよく打つので同じ学年でもあるし負けたくないというのはありますね。他大学でも、打つことに関しては同じ学年の人は意識して見ています


――大城選手や齋藤選手(営2=成田)など2年生の活躍は刺激に
   そうですね。ケガで抜けてしまって客観的に試合を見れたというのはいいのですが、やはり同じ舞台で戦いたいなとは思いました


――秋に優勝に向けカギとなる点は
   春に引き続き無駄な点をやらないこと。あとは取り組んできた小技を使ってどれだけ相手チームの守備を乱すことができるかということと、大事な場面で一本打てるか、ということがカギになってくると思います


――秋季リーグの抱負をお願いします
   1シーズン、選手として戦い抜くことと、春出れなかった分も秋は自分が引っ張るという気持ちでやっていきたいと思います


――ありがとうございました!


◆寺田陽光(てらだ・ようこう)1993年8月7日兵庫県生まれ。社会学部2年。右投右打/内野手/神戸国際大附/182a81`



第6回は齋藤俊介選手(営2=成田)、澤田圭佑選手(コ1=大阪桐蔭)です。お楽しみに!



(10月11日・取材/編集=稲垣万、永野伽那子、赤津亮太)


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