秋季リーグ戦2013

―明大戦展望―

熱くなれ‐J‐



   2カード目の法大を連勝で下し、勝ち点1を奪取した立大。攻守ともに勢いにのり「優勝」に着々と近づくも、昨季の覇者・明大が立ちはだかる。

   明大には揺るぎない二枚看板が存在する。言わずと知れた関谷(4年=日大三)と山ア(3年=日大三)だ。関谷は多彩な変化球を持ち味とし、今春は防御率1.62をマーク。初めて選出された日米大学選手権ではその実力をいかんなく発揮し、MVPを手にした。そしてエースナンバー「11」を背負った山ア。長身から投げ下ろされる直球とフォークを武器に、今春は6勝を挙げた。ともに日米大学選手権に出場し、日本の勝利の立役者にもなった"日大三高コンビ"が、今度はチームを引っ張る。さらに、今春の対法大三回戦の先発で起用されリーグ戦優勝に大きく貢献した上原(2年=広陵)からも目が離せない。
   そんな投手陣を援護するのが、ラストシーズンとなる岡大(4年=倉敷商)や中嶋主将(4年=桐蔭学園)を中心とする野手陣だ。「二刀流」と話題になった岡大だが、秋は野手に専念すべくバットを振ってきた。高い攻撃力は脅威だ。そして下級生も負けてはいない。1年次にベストナインに輝いた高山(2年=日大三)は、今春の法大四回戦で同点に追いつく三塁打を放ち、ここぞの勝負強さを見せつけた。


    そんな実力者たちが揃った明大だが、立大にも意地がある。リーグ戦前、大塚(社4=長崎西)はこう話していた。「自分たちは元々法政とか明治に比べたら、はっきり言って個人の力は落ちることを自覚している。だけどその中でチームとして、一人の役割を意識して粘って勝つ」。法大戦は、まさにこの気持ちの強さが証明された試合だった。エース・齋藤(営2=成田)もけがから復帰し、立大は万全の態勢を整えつつある。
   「粘りの明大」。今春は東大戦以外の全てのカードで三回戦に突入しつつも、勝ち点制により勝率7.14でのリーグ戦優勝。その粘り強さは健在で、今季の対早大戦でも1勝1敗から勝ち点を得て、現在首位に躍り出ている。そう簡単には勝たせてくれないだろう。だが粘り強さでは立大も負けてはいないはずだ。「優勝」の二文字を手中に収めるべく、ますます混戦が予想される東京六大学リーグ。法大戦にも勝る笑顔が、神宮でみられることを期待している。


◆さあ、神宮へ行こう!◆
10/5(土) 対明大 11:00〜
10/6(日) 対明大 13:00〜
10/12(土) 対早大 13:30〜
10/13(日) 対早大 11:00〜

次回は熱くなれ-K-です。お楽しみに!
(10月5日・小野槙子)





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