カレッジボウル2015

4年生インタビュー


  立大ラッシャーズ4年生の引退試合から約1か月後の1月10日、関東大学1部リーグのオールスター戦である『アンダーアーマーカレッジボウル2015等々力』が開催された。各大学選りすぐりの4年生選手が一同に集結し、学生フットボールの最後となるこの試合である。立大ラッシャーズからは計10名(うちプレーヤー6名、スタッフ4名)がAブロック選抜として意気揚々と臨んだ。
  試合は7−38で敗北を喫してしまったが、チームキャプテンも務めたRB#29茂住(異4)はランでAブロック唯一のTDを挙げた。ラストゲームを終えた彼らが立大ラッシャーズや自らのフットボールに対する想い、後輩そしてスタッフへ…。思い思いに語ってくれた。



RB#29  茂住雄太
〇今の気持ち
  ――素直にアメフトは今日で終わりだと思って嬉しいという一言です。
〇カレッジボウルメンバーに選ばれて
  ――最初は辞退しようと思っていたんですけど、監督の方から推薦という形で貰ったので、監督の期待を裏切れないと思い、しっかりやって結果はどうであれ自分自身頑張れることは頑張ろうと思いました。
〇合わせる時間も少なかったと思いますが
   ――3日間という短い時間の中でやることはたくさんあったんですけど、個々のレベルはそれなりに高かったので、そういった中で自分たちにやれることは何なのかってことを話し合いながらできたのでそういう点に関してはすごくよかったなと思います。
〇TDも決められていましたが、今回の試合でもご自身の立ち位置は同じでしたか?
  ――そうですね、よく使っていただいたので。結果として1本TD取れたのですがミスもしたので、その点に関してはイーブンになったかなと。自分のマイナスだった点をマイナスからゼロに出来たかなと思います。
〇ラッシャーズを引退されて
   ――引退してからはバイトしたり、今まで自分が出来なかったことをやってみよう今まではNOって答えていたものも全てYESで答えたりというのをやったので、色んな大変なことはあったんですけど、今こうやって様々な経験を出来ているのは自分が12月まで頑張った結果だと思います。
〇同期について
  ――仲間であったり同期は全て宝ですし、そういうのをこのアメフトという競技を通して学ぶことが出来たのは一番の財産なのかなと思います。
〇これからのラッシャーズについて
   ――僕は今年1年間やってみて結果としてまた2部に落としてしまって、結果としては最悪だったんですけど、一人一人のやる気であったり、気持ちといった部分で出来ることはたくさんあったんですけど、そういう部分がなかなかできてなかったので、そういった面を頑張んなきゃいけないなと自分たちで自覚して今年に繋げてほしいなと思います。
〇ラッシャーズとは?
  ――去年からずっと言っていたのですが「一つのファミリー」。寂しい時に同期に会えるところだったり、厳しい時に皆で厳しいといえるところだったので…。本当にファミリーだなと感じました。


OL#52  平松卓郎(観4)
〇今の気持ち
  ――学生でやるアメフトはきっぱり。もうやることはないんだなって。清々しいです。ここまでくると。
〇カレッジボウルメンバーに選ばれて
  ――最初は出るか悩んだのですが、せっかく監督に選んでいただいたので、しっかり監督の気持ちに答えないといけないと思い出ることにしたのですが、素直に嬉しかったです。
〇いつもと違う仲間と組んで
  ――最後の最後に勉強になりましたし、本当に有意義な機会でした。
〇OL内の連携の取り方は?
  ――急だったので自分たちで色々コミュニケーションの取り方を決めて、その後はひたすら皆で話し合って詰めていきました。大学で4年間やっていればベースがあるんで、それに合わせて変更していく感じでした。そんな難しいことでは無いです。
〇ラッシャーズを引退されて
  ――バイトしています。監督の卸の会社でね。
〇後輩へ
  ――難しいですね…。残しちゃいけないもの残したので正直後輩たちには絡みづらい所もあるのですが、ラッシャーズが来年TOP8に戻るために出来ることがあればやっていきたいと思いますし。これからじっくり話したいなと思います。
〇最後に一言
  ――4年間ありがとうございました!!


DB#5  村田陸(社4)
〇今の気持ち
  ――最後にレベルが高い中でやれて本当に幸せでした。
〇カレッジボウルメンバーに選ばれて
  ――素直に嬉しかったです。最初選ばれるか選ばれないか微妙な所だったのですが、名前が挙がったときはすごく嬉しかったです。
〇いつもと違う仲間と組んで
  ――連携だったり、コミュニケーションを取るのがすごく難しかったんですけど、そこが新鮮で楽しかったです。
〇ラッシャーズを引退されて
  ――僕もバイトしています。みんなと同じところで働けるので楽しいです。
〇残りの大学生活でやりたいこと
  ――あと2、3か月ですが、4年間今まで出来なかった旅行とかできたらいいなと思います。
〇最後に一言
  ――色々な人に感謝です。ありがとうございました。


WR#19  森田瑞生(済4)
〇今の気持ち
  ――この4年間長いようでめっちゃ早かったと思います。
〇特にこの1年間は?
  ――この1年間はあっという間と言えばあっという間だったんですが、本当にいろんなことがあったな、と思って。人間的には一番成長できたのかなという風には思います。こうやって最後も結局負けてしまったんですが、秋シーズン全敗という形で終わったのはすごく悔しいんですけど、そこから得たものもこれから先に生かせるものもあるのかなという風には思います。
〇選出された時の気持ち
  ――監督の推薦なので、率直に嬉しかったですね。監督に認められたというか、形として。4年間の最後をこういう形でオールスターの試合に出ることは非常に光栄なので、嬉しかったです。
〇今回のチームでの自分の役割
  ――自分の役割としてはラン中心だったので、とにかくブロックするのと、ボールが来れば絶対に取ろうと思ったんですがそれはできなかったので。完璧かは分からないですが、そういうところかなと思います。
〇ラッシャーズから離れるにあたり
  ――まだ寂しさは感じていないんですが、暇ですね。遊びたいです!


RB#44  齊賀雅知(済4)
〇カレッジボウルメンバーに選ばれて
  ――まさか選ばれるとは思ってなかったので、4年間選ばれた先輩とか見ていてやって楽しそうな雰囲気だったんで選ばれたら思い切り暴れたいなと思っていたんですが怪我で出場できなくて。選ばれたことは嬉しかったです。
〇試合中サイドラインから声掛けされていましたが
  ――やるからには勝ちたかったし、3日間練習があったんだけどその3日間ですごく仲良くなっていい雰囲気でやっていました。この仲間とかと勝ちで終わりたいなっていうのがあったので、サイドラインからしっかり応援して盛り上げようかなと思っていました。
〇ラッシャーズを引退されて
  ――とりあえず足の怪我を治すのが第一です。社会人やるかはまだ決めてないのですが、カレッジボウルも出られたら出ようと思っていたので、そういう取り組みをしています。
〇短期間の練習となりましたが
  ――各チームの代表の人が入っていて能力はすごくあるので、あとはコミュニケーションだけって感じでしたね。1日目はあまり合わせられなかったですけれど、最終日位からだんだん声も出るようになってそれは良かったかなと思います。
〇最終戦後後輩たちに掛けた言葉
  ――直後は言葉が出なかったので後輩に良い言葉がかけられなかったんですけど、終わってご飯にいったりすることは4年生が背中で見せることは一番チームにとって重要で。口だけじゃダメなので、まずは口より先に行動しようっていうのはずっと伝えたのでそれはしっかりやっていけると思います。
〇ラッシャーズとは?
  ――中盤位で「one family」というのを掲げてやっていたんですけど、その通り皆仲良くて。締められることは締められるチームなので、あと1個勝てなかったシーズンではあったんですけど、リーグで戦っていく中で団結してOFDF共にチームとして一体となれたので。ここは来年への布石になっていると思うので、来年は後輩たちがTOP8に行って再来年は日本一になっていると思うのでそこは見ていてください。
〇茂住さんの存在
  ――高校から7年間俺の後ろを走っている選手ということで、やっぱりもう言葉じゃ表せない存在で。普段から一番仲良い同期なんで、何て言ったらいいんですかね…。一言で言ったら戦友かな。あいつは多分社会人ではやらないけど、今後人生の中でお互いを高め合える存在かなと思います。
〇後輩たちへ
  ――悔いだけは残してほしくないですね。勝たないと面白くないと思うので勝つために悔いのない準備を毎日毎日積み重ねて甲子園ボウルで思いっきり暴れてほしいなと思います。立教はそれが絶対できるチームだと思っているので、何年かかってもそれはやってもらいたいと思います。


OL#75  麻田平太(営4)
〇今日の感想
  ――ゲーム展開はオフェンスとしては良くなかったんですけど、個々のスキルが高くて自分のチームとは違った楽しさがあったので非常に良かったです。
〇合わせ練習が少ない中でしてきたこと
  ――声掛けですね。みんながプレーを分からない状況なので、声を出してコミュニケーションをとって。2日目からは強度が上がったので、そこで一気にコミュニケーションがとれるようになって、全体の仲も良くなりましたね。
〇リーグ戦が終わってから今まで
  ――最終戦は怪我をしていたので何もできない状態で。実際この試合も余り肩の動かない状態でやっていたのでぐうたら過ごしていました。
〇試合が無くなって変わったこと
  ――ラッシャーズの学生としてのフットボールが終わったんだな…、という感じですね。たまに感じますね、家にいても。先輩とは会ったりしていたんですが、後輩とは会わなかったですね。グラウンドに対する寂しさはありますが、4年間という期間を限定されてやっているので寂しさをそこは割り切ってやっています。
〇選出された時の気持ち
  ――チームの代表として選ばれているので、非常にありがたく嬉しい思いでしたね。監督の推薦もあったので怪我をしてようが出る、という思いがありましたね。
〇今全てが終わっての気持ちは
  ――嬉しいです。学生として熱くなれるものがないというのは非常に寂しいところがあるんですが、辛い練習がもう無くなるんだというのもあるので、終わっちゃったんだ、という感じですね。
〇卒業を控え
  ――リハビリをやらないといけないので、体がだいぶ生きているので、リハビリと少し国内でもいいので軽く旅行とかをしてゆっくりしたいです。勉強とかはしたくないです。


(左から牧野、宮崎、森末、岡崎)

MGR  岡崎真理子(済4)
〇4年間を振り返って今の気持ち
  ――今この4年間を振り返ると、あっという間でした。先輩方から本当に4年間はすぐ終わってしまう。一日一日を大切にしてねと言われたことを私も後輩に伝えたいです。
〇ラッシャーズのスタッフで印象的だったこと
  ――1人1人の目の輝き。

MGR  宮崎莉帆(社4)
〇4年間を振り返って今の気持ち
  ――4年間のほぼ毎日をラッシャーズで過ごし、もちろん楽しいことばかりではありませんでした。しかし、確実に自分を成長させてくれた場所であり、感謝の気持ちが強いです。
〇ラッシャーズのスタッフで印象的だったこと
  ――私が4年生になったとき、スタッフの後輩は20人となっていました。人数が多い分、できることもたくさん増え、ユニットとしてはもちろん一人一人の成長がとても印象的でした。


MGR  森末あやめ(観4)
〇4年間を振り返って今の気持ち
  ――他大学、他部活に比べ、私達立教大学アメリカンフットボール部のマネージャーが日々行う業務は多岐に渡り、4年間を通して様々な事に挑戦し成長する事が出来ました。公私問わず常に日本一になる事に全力を注いできた事は、一生忘れられない経験です。
〇ラッシャーズのスタッフで印象的だったこと
  ――マネジメントコーチの方々が毎週のように来てくださり、本格的にチームマネジメントを学べるような環境であった事。


TR  牧野吏紗(済4)
〇4年間を振り返って今の気持ち
  ――毎日充実していた分、とてもさみしい気持ちです。
〇ラッシャーズのスタッフで印象的だったこと
  ――どのチームにも負けないくらい、グラウンドで声を出していること。



(1月30日・編集=吉川由梨)
(取材=吉川由梨・伊藤太一)





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