ゴルフ部

春季対抗戦直前ロングインタビュー


vol.6 森川美沙

〜 エースの自覚 〜


1年生の時から主力として活躍している森川。
今や女子のエースとして無くてはならない存在だ。
エースとして、そして上級生として、彼女の目指す先にあるものとは――。


森川美沙(済3)


――昨年1年間を振り返ってもらえますか
 昨春に、思ってもみなかった降格をしたことで、それぞれ火がついて、それで秋に挽回できたのかなという感じですね。(秋は劇的な2日目でしたが)それも春と秋の感じに似ていて、初日気づいたらビリで、「これはやばい」と。一番下のブロックのしかも最下位で、応援で来てくれたメンバーに申し訳なくて、すみません明日は頑張りますという感じで、挽回できたのでよかったです。



――その中でDブロック最優秀選手になりましたね
 モチベーションになりました。1年からリーグ戦に出させてもらっていて、メダルとかは、昇格とかでチームみんなでもらったことはあんたんですけど。でも、個人ですごく大きいサイズのものはもらったことがなかったので、すごいうれしかったです!自分はDブロックの最優秀ではあったんですけど、A〜Cの最優秀の選手は格が違うなと思ったので、せっかくCブロック上がったので、Cブロックで最優秀目指したいなという感じです。

――秋終わってからここまでで意識したことはありますかか
 体幹トレーニングですね。もともとゴルフに大事といわれていて、手で振っているとボールがぶれてゴルフにならなんですね。それで軸が大事なので、体幹トレーニングをしたり、走ったり、あとは毎日打つようにしてました。テスト期間はどうしても練習が薄くなって、毎回それで春のリーグ戦で失敗しているので、今回はしっかり毎日打ってます。私は才能派ではなく、継続してやっているとスコアが出るタイプなので。

――今年はエースとして期待されている部分があると思うのですが
 3年生になって変わったのが、自分が頑張ればいいというよりは、結構全体を見ないといけないなと。同期の男子とか結構うまくていろいろ考えていて、話を聞いたりするんですけど、そろそろ上の立場だから、下の子たちのベストスコアとかを把握してあげてとか、スイングみてあげてとか、他大学の研究とかも最近してます。
同じCブロックの上位3人のベストスコアを計算して、私たちもこれくらいでまわらないと残れないねとか話しています。今回正直(降格しないように)厳しい戦いなんですけど、頑張らないといけないですね。

――今年は鈴木さん(営4)と高木さん(済4)が中心ですが
 私が今まで下級生だったのが上級生になったというのもあるんですけど、みんないい感じに刺激し合って、最近はだいたい同じスコアなので、いい雰囲気かなとは思ってます。今はレギュラー争い中なので、決まってからチームになる感じですかね。でも1年生の女子をのぞいたら今7人しかいないんですけど、人数少ないので、それはそれでいい感じになってると思います。

――2年生も伸びてきていますね
 2年は結構みんな気が強いんですよ!気が強くないとやっていけないんですけど、気が強くて負けん気があって。ほぼみんな初心者の状態で始めたので、初め「この子伸びるな」って思っていた子のほかにもだんだん伸びてきたりとか結構あって、今回のコースは短くて結構スコアが出やすいので、なので合宿を重ねるごとに、あの子がベストスコア出した、今度はあの子が、という感じなので、まあ、ベストスコアを出している理由は、ライバル意識じゃないですかね!(笑)同期に負けたくないというのもあると思います。


――得意はドライバーですか?
 結構時期によって違うんですよ(笑)でも、結構クラブとか入れ替えたり、ユーティリティが苦手なので、5番アイアンを入れてみたりとか、というのを自主的にやるようにはなりました。今までは言われて入れて、でそれでうまくいかないままだったんですけど、うまくいかないなら別のアイアン入れればいいじゃんとかいう意見を取り入れるようになって、変わりましたね。やっぱり得意なクラブだと安心感が違うので、結果につながるなと思いましたね。

――今年の目標はなんでしょう
 春は今すごく調子が良くて、コースも相性がいいので、両日70台で回りたいなというのがあって、初日より2日目のほうがいいスコアであがりたいです。体力不足って監督に怒られてしまうので(笑) (チーム的には)まず落ちてあがってまたすぐ落ちて、だと気が緩んでるんじゃないのと言われるのはすごく悔しいので、春はとりあえず残留して、それぞれのブロックで1〜3位はメダルもらえるんですけど、秋までにそれぞれのレベルをもっとあげて、秋に今度はCブロックでメダルを目指したいと思います。それで来年までに頑張って後輩を育てて、Bブロックに。(今年の1年生は)女子は、なかなか経験者は、アマチュアにいかない限りは、みんな大学で遊びたくなっちゃって辞めちゃうので、みんな初心者ですね。でも1年生もみんな負けず嫌いなので、きっとすぐ伸びると思います。

――最後に、今シーズンの抱負をお願いします
 せっかく上級生という、多少余裕のできる立場になったので、これを生かして自分のことももちろん、自分の練習は毎日で、いい同期たちに刺激をもらいながらスコアアップを図りつつ、今度は後輩に目を向けて、女子全体の底上げをしていきたいなと思います!


――ありがとうございました!

上級生として別の視点からゴルフ部を見るようになったという森川。
ゴルフ部を引っ張っていくその姿は、まさにエースと呼ぶにふさわしい。
過去の反省を生かしたことで、今、調子がいいとも語ってくれた。
春季女子対抗戦では、さらに成長した姿を見られるに違いない。

(5月31日・編集:岡田祐樹、インタビュアー:岡田祐樹、赤津亮太、大岩洸太、齋藤麗央)





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