勝～"一"にこだわれ～ ⑥
春季リーグ戦２０１５
澤田圭佑選手、大石恭平選手 ロングインタビュー
春季リーグ戦２０１５
澤田圭佑選手、大石恭平選手 ロングインタビュー
昨秋、リーグ戦制覇をあと一歩のところで逃した立大野球部。悲願の優勝へ、勝負の六大学春季リーグが11日に開幕しました。全５回にわたってお伝えするこの企画では、学生野球最高峰の舞台ですべてを野球に懸ける男たちに熱く語っていただいております。最終回となる第５回は、澤田圭佑選手（コ３＝大阪桐蔭）と大石恭平選手（コ３＝鎌倉学園）です。
☆澤田圭佑選手（コ３＝大阪桐蔭）
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春リーグでの個人的な目標として
「最多勝、圧倒的投球」 という言葉を挙げた澤田圭佑投手 |
個人的には悪くはないというか、良かったのではないかなと思います。チームとしてはまだ勝ち切れてない部分が大きかったので、課題はまだ残ったかなって感じですね。（個人としては）勝利数も多かったですし、投球回もみんなよりも長く投げられましたし、コンディション的なものも春より良かったかなって感じなので、良いプレッシャーを感じながらできましたね。
――秋から数ヶ月経ちましたが、新チームはいかがですか
自分に関しては、調子はそんなに良くないって感じですし、チーム全体としても去年より実力があるかって言われたらないと思うので。色んな面で頑張らないといけないなっていうのは感じていて。そんな中で自分ができることがもっと無いのかって感じていますね。４年生が抜けた穴は大きいなっていうのは感じていて、自分も上級生になるんですけど頼りない部分もあるので精進しなきゃいけないなと思いますね。
――穴というのはどんな点で感じられるのでしょうか
自力で物事を進めていかなきゃいけないっていうのは強く思っていて。言い訳は絶対にできないし、打てなかったから負けたっていう練習試合も周りからしたらそういうとらえ方もあるかもしれないけど、打てない中でどうやって勝つのかっていうのが自分に求められていることだと思うので。１点でもとってもらえれば自分に実力があれば勝てると思うんで、３年になるっていう責任も感じながらやっています。
――３年生になって、他にも何か心境面の変化はありますか
やっぱり試合経験があるのは一個上で言ったら大城さん。自分たちでいったら自分と佐藤。三人が経験といった面ではチームで一番積ませてもらっていると思うんで、引っ張ってやっていかないといけないなとは思います。
――勝つためのピッチングをする上で大事にしていることは何でしょうか
テンポが悪くならないようにというのはいつも考えているんですけど、試合の流れを読み違えないようにはしています。球数を使って勝負するところなのか、甘い球でもいいから早打ちを狙うところなのか。それだけではないですが色々なことが考えられる中でどの選択をするのかを考えながらマウンドに上がっていますね。バッターの裏をかくのか、あえてかかないのか、とかいろいろ探りながら投げていますね。
――昨シーズンの反省点を挙げるとしたら何ですか
もうちょっと自分が去年の４年生も巻き込んで行けるくらいの実力と雰囲気を持っていれば、早稲田と明治でも勝ち点を取れたと思っています。あとは、リーグ戦前半は調子よくて、後半はどうなるか分からないっていうところで周りにいろいろな助けを求めてしまったことも反省点だと思います。リーグ戦では苦しい場面が多いですけど、自分の力でもっとなんとかできたら良かったですね。
――ご自身の強みは何でしょうか
真っ直ぐあっての変化球だと思っています。変化球で打ち取るためには真っ直ぐの走りが大事なので。強みは総合的に見てどんなボールも欠点が無く、コンビネーションで勝負、総合力で勝負していけるところですかね。
――エースとして感じるプレッシャーはありますか
皆に常に見られているっていうのは意識していますね。ピッチャーの基準というか、一番上に立たないといけないし、グラウンドでも一番しっかりなきゃいけないなとは思います。あとは後輩からも見られていると思うので、みんなの手本のようにならないといけないなと思います。
――今季、個人として目指すものとしては何でしょうか
具体的な数字は無いんですけど、みんなより勝てればいいかなっていうのは思っています。
――優勝するためには何が必要だと考えていますか
みんなの力が必要と言えば必要なんですけど、自分が勝てるか勝てないかで優勝できるかっていうのは去年体感したので。自分が勝てれば優勝できるし、自分がしっかりしなかったら負けるっていう意識でやります。自分が勝つことによってチームが良い結果になると思うし、それなりの責任は自分にあると思います。チームが勝つためには自分がどれだけやれるかっていうのが大事だと思います。
――ありがとうございました！
◆澤田圭佑（さわだ・けいすけ）1994年４月27日愛媛県生まれ。コミュニティ福祉学部４年。右投左打／投手／大阪桐蔭／178㌢90㌔
☆大石恭平選手（コ３＝鎌倉学園）
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春リーグでの個人的な目標として 「気」
という言葉を挙げた大石恭平選手 |
自分の中では課題が潰せてきているのかなと思っています。
――課題というのは具体的には何ですか
自分はバッティングが課題というか、監督さんにも言われていたので。そこを自分で練習して、練習後とかにも自主練とかで潰してきました。
――自身の強みはどのようなところでしょうか
気持ち的な、食らいつくような、気持ちでは絶対に負けないぞっていう思いですね。
――その思いはどこからくるのでしょうか
自分自身が最初はＤ軍からスタートして、そこから雑草魂じゃないですけど這い上がってやるぞっていう気持ちで来ているので。今もその気持ちは強く持っています。
――高校時代と比べて成長した点などはありますか
ボールの見極めに関してはよくなったと思います。ピッチャーの、特に変化球のキレが高校とは違うなと、そこをしっかり見ていこうと思っています。勝負にならないと思うので。
――自分自身で大切にしていることは何でしょうか
練習中とか、ダッシュ１本でも気を抜かないようにというのは心がけています。それは常に全力でっていう気持ちで。
――ここまでの大学２年間はどのような２年間でしたか
最初はＤ軍だったんですけど、そこからＣ軍、Ｂ軍、Ａ軍と来ていて、Ｂ軍からＡ軍にずっと上がれなくて。上がったのも去年の暮れが初めてだったので、やっと上がれたなというつもりです。
――澤田さん、佐藤さんなど活躍されている同期に刺激などは受けますか
自分が１年の頃から出ている雲の上のような存在というか、神宮のスターじゃないですけど。でも、そういう選手と一緒にプレーできているというのは自分にとってプラスだなと思っていて。吸収できるところは吸収したいです。
――自分の武器というのは？
技術というか気持ち・姿勢というか、そういうところを評価されていると思うので、しっかりとリーグ戦に出ても気持ちを前面に出していければいいなと思います。
――昨シーズンから重点的に取り組んできたことはなんですか
やっぱりバッティングですね。新人戦に出たかったので、ずっとペアと一緒に自主練をしていてバッティングは１番頑張りました。
――監督からどのような役割を期待されていると思うか
自分は打撃の方を期待されていると思うので、しっかり代打とかでも結果を残せるようにしていきたいです。
――緊迫した場面で代打が回ってくる場合もあると思いますが、どういうことを意識されているのでしょうか
監督とかにも気持ちの面は評価して頂いていると思うので、気持ちだけじゃないですけど、気持ちでは負けないように、そういった場面でも小さくならないように自分の良さを出せるようにしたいです。
――それでは最後に今季への意気込みをお願いします
自分は下からきた身分というか、やっぱり自分がリーグ戦に出て活躍できれば、いま下で頑張っている人もやれるんじゃないかって思えると思うので、そういうことでチームが盛り上がってくれれば。試合で結果を出してチームを盛り上げていければなと思います。
――ありがとうございました！
◆大石恭平（おおいし・きょうへい）1994年８月12日神奈川県生まれ。コミュニティ福祉学部３年。右投右打／外野手／鎌倉学園／181㌢78㌔
このインタビュー特集は今回が最終回となります。ご覧いただいた皆さま、どうもありがとうございました！ また、いつも快く取材を受けてくださる野球部の皆さまにも厚く御礼申し上げます。どうもありがとうございました。
ついに明日４月18日、法大戦を皮切りに立大野球部の戦いが始まります。彼らが見せてくれる雄姿に期待しましょう！
次回は 勝 ～"一"にこだわれ～ ⑦ 「早大戦展望」 です。お楽しみに！
次回は 勝 ～"一"にこだわれ～ ⑦ 「早大戦展望」 です。お楽しみに！
（４月17日、取材＝曽我崇史、浅野徹、田代菜実／編集・唐澤大）