春季リーグ戦2015

―東大戦展望―

勝〜"一"にこだわれ〜 G


   後半戦からの巻き返しを狙う立大が最初に戦うのは日本の最高学府、東大。目下92連敗中であり、2007年の秋以来立大が勝ち続けている相手だけに、手堅く勝利を収めたいところだが油断は禁物だ。

ここまで無失点の宮台
   今季の東大には強みがある。計算できる投手陣と安定した守備陣だ。投手陣は昨年から公式戦のマウンドに立っていた選手が多くおり、実戦経験が豊富である。注目は2年左腕の宮台(2年=湘南)だ。高校時代に強豪ひしめく神奈川県で県立進学校ながらチームをベスト8に導く。昨秋は6試合で投げ、鮮烈なデビューを飾った。今季はここまで防御率0.00を誇り、左のエースに成長している。他にも、180cm84kgと恵まれた体格から出る最速147キロの速球が武器の山本俊(3年=西春)や、今季全試合に登板しているタフネス右腕の柴田(2年=洛星)の調子がいい。さらに東大不動のエース辰亥(4年=高松)や関(4年=半田)と、ここまで東大投手陣の屋台骨を支えてきた右腕が控えている。

   一人ひとりが短いイニングを全力で投げ、継投策で逃げ切る作戦にはまってしまうと危険だ。少しでも被安打を減らそうと守備陣にも余念がない。主将の飯田(4年=刈谷)を中心にポジショニングを徹底。溢れる知性を駆使して打者を封じ込める。

   野手で警戒すべき選手は、早大戦より1番に座る田中(3年=熊本)だ。開幕戦は9番中翼で先発出場し、安打を放つなどここまで全試合に出場。出塁率.369と、得点力不足に悩む打線の中で目立つ存在となっている。2番飯田が堅実に送り、中軸を担う楠田(2年=桐朋)や山本克(3年=聖光学院)が打点を稼ぐ展開になると立大としては苦しい。ただ、現状としてはそれが東大の唯一の得点手段であるため、いかに田中や飯田を抑えられるかが鍵となってくる。    東大の理想とする野球ができたのが、早大との1回戦での戦いだ。宮台、山本俊が継投で6回までを最少失点に抑える奮投を見せる。打っては田中、飯田が連続で出塁すると、4番楠田が一時逆転となる2点適時打を放つ。神宮は異様な雰囲気に飲まれ、誰もが歴史的勝利の瞬間を待ち望んだ。結果的には負けてしまったが、先発宮台の指のマメによる負傷交代が無ければ、勝負はわからなかったかもしれない。そう言える試合展開であった。
今季1番に定着した田中


   リーグ優勝のためにも負けられない立大にとって、いかに東大から前半で得点を挙げるかが最大のポイントである。先発が予想される左腕宮台を打ち崩せるかがカギとなるため、右打者の奮闘が期待される。その筆頭としては、なんといっても1番打者の大城(コ4=興南)だ。初戦の序盤に通算100安打目が出る展開に持っていきたい。さらに強打の笠松(コ2=大阪桐蔭)や今季中軸を担う酒井田(営4=県岐阜商)、主将の鈴木(コ4=日大三)に加え、代打の切り札・大石(コ3=鎌倉学園)がどこまで打てるかで勝負が決まりそうだ。また、大城や田中和(法3=西南学院)がここまで2盗塁を決めるなど、立大が六大学の中で一番盗塁を決めている点にも注目したい。機動力野球を効率的に得点に結びつけ、前半までに先制し点差をつけて、先発の澤田圭(コ3=大阪桐蔭)や齋藤俊(営4=成田)がのびのびと投げられる展開に持っていければ勝利はおのずと見えてくるだろう。

    昨秋以来、立大野球部の勇姿を見ようと応援席にはたくさんの人がつめかけ、メガホンを手に声援を送っている。今週も大応援団が奏でる『立教健児』が神宮に幾度も轟く展開を、誰もが期待している。

◆さあ、神宮へ行こう!◆
5/9(土) 対東大 13:30〜
5/10(日) 対東大 11:00〜

(5月4日・浅野徹)





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