春季リーグ戦２０１５

―慶大戦展望―

勝～"一"にこだわれ～　⑨


   ３カードを消化し、勝ち点１で現在４位と厳しい状態が続いている立大。しかし、ここから逆襲が始まる。今週迎え撃つ相手は昨秋の王者・明大から勝ち点を挙げている慶大だ。今季からプロ出身である大久保新監督のもと、新体制をスタートしている。Ａクラスへ上がるためにも負けられない相手だ。
100安打を達成した大城
   投手陣を引っ張るのは、150km/hを越える剛速球が持ち味のエース・加藤拓（３年＝慶應）だ。今季すでにここまで３勝を挙げており、彼の右腕に大きな期待がかかっている。また、もう１本の先発の柱が、昨季ブレイクした三宮（４年＝慶應）。両者ともここまで自分の持ち味を出した投球を披露している。さらにリリーフとして左の加嶋（４年＝慶應志木）、サイドスローの亀井（２年＝慶應）も控えており、昨季同様、決して気の抜けない布陣となっている。

足を絡めた守備・攻撃が光る熊谷
   慶大打線の主軸に座るのは大学日本代表に選ばれた主将・横尾（４年＝日大三）、そして谷田（４年＝慶應）である。不動の４番横尾は、明大戦で２本の本塁打を放ち勝利に貢献。その実力は健在だ。谷田も今季なかなか打率が伸びていないが、東大戦で復調の兆しを見せており、長打力には注意が必要だ。さらに、守備で存在感を放つ副将・山本?（４年＝慶應）は、昨季主将の佐藤旭（現・東芝）に代わるリードオフマンの役割が期待されている。他にも、現在チーム打率１位の梅野（４年＝福岡大大濠）、オープン戦で結果を残し、急上昇中の沓掛（３年＝慶應）などが打線に並んでいる。

   慶大から勝ち点を挙げるためには、１回戦での先発が予想される加藤拓をどれだけ打ち崩せるかが重要だ。立大のキーマンは大城（コ４＝興南）。東大１回戦で放った、六大学通算100安打目となる圧巻の先頭打者本塁打は記憶に新しい。これからの安打量産と、その俊足に多くの期待がかかる。早大２回戦からスタメンに抜てきされた熊谷（コ２＝仙台育英）は、本職ではないサードながら軽快な守備で注目を集めている。また、頼れる３番・佐藤拓（コ３＝浦和学院）も健在だ。東大２回戦でリーグ戦初先発のマウンドを踏んだ田村（コ３＝報徳学園）は、相手を２安打に抑え実力を示した。次の登板が非常に楽しみな存在である。そして主将・鈴木（コ４＝日大三）が守備の要として投手陣、チームを引っ張っていく。

   まだまだ立大はここでは終わらない。優勝への道は厳しいが、大城の100安打達成の勢いはチームに還元されているはずだ。応援の声に応え、ぜひとも慶大戦で勝利を手にしたい。

◆さあ、神宮へ行こう！◆
 ５/16(土)　対慶大 13：00～
５/17(日)　対慶大 11：00～

（５月13日・田代菜実）





Copyright (C) 「立教スポーツ」編集部, All Rights Reserved.