第14回立教対抗戦

8月24日、千葉カントリークラブにて第14回立教対抗戦が行われた。この大会は一年に一度、立教小学校から大学まで幅広い年代のゴルファーが集い、ゴルフを通して親交を深める交流試合である。大学ゴルフ部にとっては秋のリーグ戦に向けて調整の場となった。結果は以下の通りである。



















  個人の部では2位に3打差をつけ高橋(立大ゴルフ部男子)が見事優勝。調子が悪い中での好スコアに本人も納得の表情をみせた。また、関東チャンピオンである塚本(池袋高校ゴルフ部)が大学勢健闘の中TOP3入り。その実力を明らかにし、周りに刺激を与えた。小学生の昌山(立教小)も80と大奮闘。今後の活躍に期待がかかる結果となった。
  チーム戦は昨年の惨敗を覆し、大学ゴルフ部男子が池袋高校ゴルフ部に17ストローク差をつけ優勝を奪還。秋の対抗戦へ向けて弾みとなる結果を残した。

インタビュー


高橋晋伸輔 総合1位
――個人での優勝など、優勝づくめでしたが全体を振り返っていかがでしたか
   「個人での優勝は過去すでに高校の大会で9回したことがあってやっと取り戻せたなといった感じです。大学に入ってからは勝てていなかったので、ようやく個人でも大学での優勝も取り戻せたなと思います」

――自己採点をすると何点くらいの出来でしたか
   「調子が悪かった中での結果なので高得点を挙げたいなとも思うんですけど、もっとスコアが出せたんじゃないかなとも思うので80点くらいですかね」

――個人的にはどのくらいのスコアを目指していたのですか
   「65くらいです」

――具体的にどういった点でその目標としていたスコアにつながらなかったと思いますか
   「グリーンでのパッティングですね。最終組ということでスパイクマーク(スパイクでグリーンについてしまう跡)がついてしまうのですが、その傷によってできる微妙な凹凸ではねちゃったりするので、そういった微妙な違いからだったりしますかね。それに苦戦しました」

――プレーしていて調子のよさを感じた場面はありましたか
   「1番ホールのティーショットは練習してプレーが始まってすぐのショットなので、その一打がその日全体に影響するためとても重要だと自分は思っているのですが、今日はその1番ホールのティーショットがうまく打てて、バーディーにもつながったのでそれで今日はいけるかもしれないと思いました」

――今回のコースというのはプレーしやすい場所なのですか
   「そうですね。平たんで上り分下り分の距離の誤差を図らなくていいのでやりやすいです。いわば接待コースのようなもので今回の大会のようにどちらかというと楽しんでやれるようなコース設計になっていてあんまり試合向けではないのでそういった意味でやりやすいですね」

――今日の対抗戦の中で意識していたライバルなどはいましたか
   「やっぱり池袋高校の塚本岳です。大学だと周りの組で回っていた馬場が調子良くて自分の前の組だったのでお互いそういうことから意識しあっていたことで高め合うことにもつながったのではないかなと思います」

――合宿について教えてください
   「合宿では試合で使われるコースなどを回っていました。夏はタイに行ったりしていたのですが、今回は実践のコースに行ってやりました。4日間のホームコース合宿があって、試合会場での合宿が2日間、それと1日明日また行ってやります」

――最近意識して取り組まれている点などはありますか
   「ドライバーとかウッド系を変えたので飛距離は伸びたのですが、その分ぶれてしまっていてその安定性を極めること。あとは近くなればなるほどピンによっていかなければならないと思うんですけど、それで100ヤード以内のショットっていうのは練習していました」

――リーグ戦にむけての意気込みや抱負をお願いします!
   「今日は大学全体的にも調子がよかったので、これを弾みに昇格を目指してチーム一丸となって頑張りたいと思います」

――ありがとうございました!


馬場隆成 総合2位
――今日の立教対抗戦を振り返っていかがですか
   「コースが簡単といえば簡単だったので、もっとスコアを出したかったです。高橋晋伸輔に負けて悔しいです(笑)」

――年下の子たちとはどのような話をしましたか
   「中学生に「大学来るの?」って聞いてみました。とても将来性もあってうまい子たちばかりだったので、ぜひ大学のゴルフ部に来てほしいなと思いました」

――合宿を終えていかがですか
   「自分たちは今Cブロックで、Bブロックに行くために日々練習しているんですけど、この合宿では自分たちの代が一番上になるという責任が植え付けられたかと思います。今の4年生がいなくなったら、来年どのようにチームをやっていけばいいかとか、それと同時に同じ代の自分と高橋でもっと引っ張っていかなければいけないということを考えました。それで自分もゴルフにもっと真摯に取り組んで練習量も日々増えていっています」

――技術的な面でなにか意識的に取り組んできた点はありますか
   「グリーン周りの強化ですね。ゴルフのスコアで差がつくのはグリーン周りなので。200ヤードを飛ばしたとしても1ヤードのパターを外しても同じ一打なので、その最後の一打のパターをより入れられるように、そこは真剣に突き詰めていきました」

――今年の1年生についてはいかがですか
   「うるさくていいと思いますよ(笑)。みんな仲が良いみたいで。うまい子も多いし楽しみですね」

――ありがとうございました!

塚本岳 総合3位
――今日の試合を振り返っていかがでしたか
   「小学生から大学生まで集まってやるというのはなかなかないので、楽しかったです。でも優勝を持っていかれたっていうのは悔しかったです。でもまあ一日、メンバーの方にも恵まれて楽しくゴルフができました」

――個人としての良かった所と反省点を教えてください
   「良かった所はショットが全体的に良かったので安定していたところです。反省点としてはショットが良かったのに対して、パターを決めきることができなかったところです」

――大学の人たちと対戦してどうでしたか
   「みなさんこれからリーグ戦があるので調子上げてこられていたので、青木さんとも結構接戦だったのですけど、そういう面で勉強になりました」

――チームの雰囲気はいかがですか
   「中学からずっと一緒にやってきたメンバーばかりなので、そういう面ではお互いのことは深く知り合っているので、そういうメンバーと切磋琢磨(せっさたくま)してやれているっていうのはいいと思います」

――チームとしてみんなで盛り上げている感じでしょうか
   「団体戦とかになるとそうですね」

――これからに向けての目標を教えてください!
   「この前の関東大会は優勝できたのですけど、まだ全国大会での優勝がないので全国大会で優勝することを目標にしたいです」

―ありがとうございました!


青木監督

――今日一日を振り返っていかがでしたか
   「史上最高の人数で、大変有意義な一日を過ごさせていただきました。ありがとうございました」

――第1回から今回までで参加者が増えてきた要因(22名→128名)は何なのでしょうか
   「最初は新座と大学だけでしたけど、そこから池袋が来たり小学校が来たりと参加校も増えてきて。それからゴルフ部自体の部員数、各校のゴルフ部自体の部員数も増えてきたので。最初のうちは「上手くないと試合に出せない」というのもあったんですけど、なるべくみんなに出てもらうということでちょっとレベルを下げて、なるべく大きな枠で受け入れるようにしたので。その結果参加人数が増えてきているのだと思います」

――それでは今年だと小学生から大学生まで来れる選手は全員出場したということでしょうか
   「これでもまだ参加規定が一応あるので。一応、「1ラウンドを110回以内で回れる者」という規定があるんです。そして小学生は小学校5年以上という決まりがあるんです。ですから、上手くても4年生以下では出られないんです。本当は立教小学校のもっと下を出したいんです。この間のスナッグゴルフ(ゴルフと比較して、子供や初心者でもボールを容易に打つことができ、場所を選ばず安全にプレーできる簡易版ゴルフともいえるスポーツ)で4年生とかもう試合に出てますから。だから4年生とか3年生とか本当は立教小学校は下に下げていきたいんです。もっといるんです、やれる子は。それでも一応、規定で立教小学校は5年生以上ということにしているので、こうなっています」

――対抗戦の意味合いとは何でしょう
   「立教学院ならではで非常に大切で、小学校から大学まで一貫してゴルフ携わる人がみんなで集まってゴルフするというのは非常に大切なことなので。他のリーグ戦だとか、そんなことよりももしかすると大切なことなのかもしれない。そして立教学院はいま一貫教育一貫教育って言っているじゃないですか。この体育会のゴルフ部を通じての一貫というものは、まさに立教学院が目指しているところなので非常に大切なこと。そして立教大学はセレクションをやらない大学であって、そうすると小学校中学校からの力を大学は必要としている訳で。そういった面でも小学校に力を入れて、小中高とみんなで連結して大学まで来てもらうという、なので大学にとっても非常に大切なことです」

――父兄さんの参加というのはどういう形でなされているのですか
   「ホームページにも公に出していますし、それから小中高で募集するときも、募集要項の中に父兄の募集要項はこういうことですよと書いてありますので。野球だとかサッカーだとかって、「行って来い」と父兄が言えば勝手に電車で行って来れるんですけど、ゴルフって結構そうじゃないときが多くて。朝の5時半くらいにはクラブを持ってコースに到着しておかないといけないとか1日がかりなので。父兄の力というのは非常に大切なんです。いつも親御さんは子供たちを送ったりなんなりしているんで、ぜひ親御さんも一緒に回ってもらったり、1日様子を見てもらったりということが大切なことですね」

――今日の優秀選手賞は大学生の高橋君でしたが、これまで高校生で優秀選手賞を取った中で、いま大学で活躍している選手はどんな選手ですか
   「先ほどうちのゴルフ部の主将の青木が言っていましたけども、第4回大会に出たとき彼は五十何回打ってもう全然下のほうでしたけれども。それが今こうやって上手くなってきて、今日は74回ぐらいで大学の中の主将として表彰されて、大学の中心選手としてやっているわけですから。非常に大切なことだと思います。今日いた立教小学生もこのままずっと上がっていって、そしてこれが十年後くらいに「昔、立教対抗戦に小学校で出させてもらいました」ってこうやって言う訳です。非常に大切なんです、立教学院にとっても1番大切なことなんです。(小学生で80の子がいましたよね)いましたね、有望ですよね。彼が立教池袋か新座に行ってゴルフを頑張れば、また知名度を上げるわけじゃないですか立教にとって。それがそのまま大学に入ってくれれば大変助かるわけですよ。だからもう立教はそうやって下から育て上げて、大事に育てて大学でも頑張ってもらうっていうスタイルで良いじゃないですか。そのためにもこの立教対抗戦で小学校から大学まで集うこの大会は非常に意味のあるものだと思います」

――今年は大学ゴルフ部男子が優勝を取り戻したという形ですが、そこに関してはいかがですか
   「これは複雑なものがあって、去年は池袋高校が勝っているんですね。この池袋高校で勝っている子たちが大学に入ってきている訳です。勝沼くんとかその辺が入ってきてる訳です。抜けて大学に入ってきている訳です。ですから高校が勝つのもうれしいけど、その子たちが大学に入ってきて大学の戦力になるのもうれしい。何とも言えないところです」

――現在のチームの状態はどうですか
   「非常に良いです。非常に良い。期待が持てます。もっとも対する敵は全部セレクションの大学ですから厳しいですよ、厳しいですけれども、僕らは立教のファミリーで小学校からみんな育ってきたやつらで戦う、そのスタイルですから。今度は慶應も同じブロックに上がってきますから、慶應も基本的には似たようなスタイルですから、慶應には負けないで頑張りたい。慶應はかなり強いです。(男子は慶應がライバル?)そうですね、ライバルです。そこと争うかなという感じです」

――女子はいかがですか
   「女子も頑張っていますけれども。うーん、女子もどこまでいけるか。戦力的には女子はちょっと厳しいかもしれませんけれども。まあベストを尽くすということですね、女子に関しては」

――明日も明後日もまた選考合宿ということで
   「はい、いま厳しい争いしています」


――ありがとうございました!

男子主将・青木友翼
―今日の試合を振り返っていかがでしたか
   「10年間(立教対抗戦を)やっていて、個人優勝というのを狙っていたんですけどできなかったので悔しいです。でも楽しくできたし、大学が勝ったというのは嬉しかったです」

――10年の思いというのはやはり強かったですか
   「そうですね。調子も上がっていたのですごく勝ちたかったです。74というのは悪くないスコアなのでしょうがないかなとも思います」

――10年間の中では今回が一番良いスコアでしたか
   「いや、10年の中ではそうではないですね。前回は自分の調子よりも良いスコアが出すぎた中、今回は自分の調子に見合ったスコアだったので良かったかなって思います」

――大学が今回高校を上回ったということで、その秘訣があれば教えてください
   「高校は今回僕の弟がいなくて戦力不足だったというのはありますね。人も足りないって言っていたので。それに加えて大学が上手くなったというのも勿論あります。5人で371点なので。リーグ戦の励みになりました」

――注目選手はいらっしゃいましたか
   「やっぱり塚本くんですね。僕、一緒に回ったんですけど関東チャンピオンはやっぱり上手いですね。前に飛ぶので。後は中学2年生の梅内くん。彼も中学生の関東選抜に選ばれていたので注目していました」

――先日、合宿が行われたということで、なにか得たものがあれば教えてください
   「合宿を終えてみんなの調子が上がっているというのを感じました。全員の調子が上がって、リーグ戦に向けて徐々に仕上がってきているなと」

――具体的にどんな練習をメインにされていたのですか
   「合宿ってラウンドするだけなので練習は特にないんですけど、お互いラウンドが終わった後に、コースのどこを注意したかなどを話し合ってそこをみんなで気を付けていったことがスコアをあげることに繋がったのかなって思います。ゴルフはすればするほど調子を上げられるので夏前半たくさんやったことが今出てきているのかなって思います」

――今度のリーグ戦に向けての改善点などがあれば教えてください
   「リーグ戦に出れるのって上位6人で、毎年メンバーの固定化というか6位と7位の差が開いてしまって、そうすると7位8位争いばかりになってしまってチーム全体の力が弱くなってしまうので、そうではなくて全員がレギュラーに入れる可能性を持ってやりたいなって思います。自分たちって男子合宿の後半分くらいで切って、A合宿というのをやるんですけど、A合宿に参加した全員が誰でもレギュラー入り、あるいは落ちる可能性を持って臨めるチームにしたいです」

――そのためにはどのようなことが必要だと思いますか
   「日々の練習をいかにさせるかですね。各自が高い意識を持ってもらうことが重要だと思います」

――最後にリーグ戦への意気込みをお願いします!
   「何季も優勝を逃しているので、今度こそ絶対優勝します! 噛み合えばなくはないので、厳しい戦いにはなると思うんですけど頑張ります」

―ありがとうございました!


女子主将・森川美沙
――今日の試合を振り返っていかがでしたか
   「最近ずっとリーグ戦の会場の初穂というところでやったので、ラフが深すぎてロストボールしてしまいました。特にティーショットを曲げたりするとだめでした。今日のゴルフ場はラフが良くて、ショットが凄くやりやすかったはずなのにショットでカバーできないほどスコアがひどかったです」

――今日の目標のスコアなどはありましたか
   「ずっと毎年80ちょっとくらいでやってきたので今年こそは70とか70前半で回れたりするのがかっこいいなって思ったんですけど気持ちが乗らなかったです」

――春のリーグ戦を終えて自分の中で成長した部分などはありますか
   「初穂ではちょっとティーショットを曲げるとパーオンが出来なくなってボビーを量産することになるので、そういった意味でTショットの精度をあげて行きたいです」

――注目されている選手はいらっしゃいますか
   「一年生で、合宿で両日80台を出している中島と急激にゴルフも女磨きも上がってきてる二年生の高橋。まだ選好の合宿は控えているのですが、2位とかにも入っているのでまだまだのびていってほしいですね」

――秋季リーグへの意気込みをお願いします!
   両日必ず78を切ることです!



――ありがとうございました!


   年に一度のオール立教の試合。幅広い年代が集まり互いを刺激し合ってプレーできたことはそれぞれの成長に生かされたことだろう。
  その中で秋季リーグ戦へ向け順調な仕上がりをみせた立大ゴルフ部。夏の厳しい練習で大きな進化を遂げた彼らの活躍に期待がかかる。


◆さあ、応援へ行こう!◆
試合名:平成27年度関東女子大学秋季Cブロック対抗戦
開催日:9月8〜9日
開催地:初穂カントリークラブ 〒378−0126 群馬県沼田市白沢町上古語父2440
(9月3日・編集:斉藤麗央、インタビュアー:赤津亮太、大岩洸太、斉藤麗央、西村南海子、大宮慎次朗、越智かれん)




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