〜「R」のプライドをかけた男たちの挑戦〜

箱根駅伝予選会直前特集@

「チームの底を支える下級生たち」
  
    夏は過ぎ、駅伝シーズンがやってきた!来る10月17日(土)に行われる第92回東京箱根間往復大学駅伝予選会。近年は箱根駅伝への強化に力を入れる大学が増える中、『自由の学府』の下、学生主体で競技に取り組むのが立大である。自主性からこそ生まれる強さが大いに発揮されることを期待したいところだ。  
    4回に分けて行う予選会直前特集。まずはフレッシュな下級生の心境に迫った。


@青山大海(社2)


■予選会への思い
去年、1年生の自分たちの代は1人も出られなくて、今年こそは絶対に入ろうという意識があったので、入れると決まった時はかなりうれしかったです。一番ピークに持っていかなきゃいけないのは予選会なので、選ばれたときはうれしいというより自覚みたいなものもすごく大きかったです。目標は10番以内に入ってチームに貢献するということと、「立教記録を出す」というチーム全体の目標としては下の方がなるべく自分のベストタイムで走るというのがすごく重要になってくると思うので、自分が頑張って全体を上げるということができたらと思います。
■普段の練習の中で
練習していても、1年生は自分だったらここで妥協しちゃうかなというところでも、練習1個1個で最後まで追い込むという姿勢がずっとあるので、1年生からもすごく学ぶところもありますし、上級生として頑張らなければいけないなという危機感みたいなものも今年すごくあるので、それが自分の頑張る原動力につながっていると思います。去年から引きずっている膝の故障が少しあって1度離れたのですが、合宿明けからは特に異常もなく走れているので、合宿も順調にこなせた方だと思います。去年はやりすぎて怪我してしまいました。高校の時までは全然長い距離をやっていなくて、大学入ってから距離走や10`を超えるようなペースランニングを始めたのですが、最近長い距離も自信が持てるようになってきて、後半粘るっていうのが出来るようになってきて、去年よりは距離に対する苦手なイメージはないです。
■初の予選会へ
一番やってはいけないと思うのが、10番以内に入るっていう目標を考えて最後きつくなってジョグになってしまうということです。冷静にタイムを見ながら最初は少し頑張ってそのあとしっかりペースを刻む計画的な走りをして、あがり症なので試合で頭が真っ白になってしまうことがあるので、周りをよく見てタイムをよく見て冷静を保ちながらしっかり20`を集中して走り切ろうと思っています。最低67分30秒切りを目標にしてできれば66分台というのも最後に余裕があれば目指したいと思います。選ばれたからには最後終わった後にしっかり全力を出し切れたなと思えるように、そして来年や再来年も見据えながら今回を一つのステップアップとしてさらに上を目指せるような走りをして学んでいきたいと思います。

A嶋大興(観1)


■メンバー内定へ
正直、大東大ナイター記録会は(自身)最初の10000mというのと予選会メンバーがかかったレースというのもあって、ちょっと怖かったです。本当ならもう少し早いペースで押して行って10000mのレースとして納得いく結果を出したかったのですが、そこは絶対タレないようなペースで集団に混じって走るというちょっと情けないというか置きに行ったレースになってしまったのは、メンバーに入れたことはうれしいですけど悔しいです。高校までは5000mが最大の長い距離だったので。でも大学ではこの予選会もそうですけど、20`などもあるので少し長い距離を意識してやりました。高校時代まで合宿を経験したことがなくて、1日3部練習なども初めてでしたし、大人数での質の高い練習というのも初めてだったので、もちろんきついのですが、楽しく新鮮に取り組めて。特に二次合宿の最後にあった4000m×4は競いながら楽しく良い練習ができたと思います。
■チームに貢献する
1年生で、初めての20`で、いろいろとプレッシャーの要因はあるのですが、気持ちではもちろん、結果でもしっかり納得できるものを出したいなというのはあります。部の目標に「立教記録更新」というのがあって、それの足を引っ張らないという後ろ向きな気持ちより、強い気持ちで「アドバンテージを取る」ではないですけど良いタイムでカバーできるくらいの走りをしたいなと思います。いまの実力的に大きい目標は言えないのですが、2年後3年後4年後を見据えてここで良い経験、良い走りをして将来的に大きい結果が出せるように足がかりとしたいです。自分も貢献できる1人として走りたいと思います。自分は引っ張ることに嫌な気持ちはないっていうか、ガンガン前に出ていくことと、ペースをしっかり決めて走るのは好きですね。大崩れしないように、攻めるのはもちろんですけど、「思い切る」ことと「無茶をする」は違うと思っているので、どこかに冷静さを持って取り組みたいなと思います。僕たちは集合(全員が同じ練習をすること)がそんなにないので、休みの日も分かっているわけですから、そこは個人個人がしっかりその日の気分でメニューを考えるのではなくて、1週間とか1ヶ月でメニューを組んで自分でやることが大事だと思います。その日やったメニューを分かるように共有しているのですが、それを見て積極的な休養じゃなくて消極的な休みになっているのではないかという人もいるので。そこはそれぞれが今、しなくてはいけないことをしっかりやることが大切なのかなと思います。か1ヶ月でメニューを組んで自分でやることが大事だと思います。その日やったメニューを分かるように共有しているのですが、それを見て積極的な休養じゃなくて消極的な休みになっているのではないかという人もいるので。そこはそれぞれが今、しなくてはいけないことをしっかりやることが大切なのかなと思います。

B盛田真吾(現1)

■夏は基礎を積む
1年生で初めてなのであまり緊張せず、空気に飲まれないでしっかり自分のペースで走ることができたらいいなと思っています。入学してから少しブランクがあって始めたのも少し遅かったので実力が戻らないところもあったのですが、夏前には戻りました。でも、夏は無理をせずに基礎を意識して足りないところは自分でプラスしてしっかり土台を作るイメージで走りこみました。最後の公式戦が高3の秋だったので、公式戦の雰囲気や周りのレースの雰囲気に飲まれそうというのはあるけれど、貴重な夏休みを削って練習した分結果がしっかりついてくると思うし、ついてこないと困るので少し楽しむような気持ちも持って前向きに取り組めたらいいなと思います。
■初の20`に向けて
個人の目標はチーム内順位が6番以内です。自分の武器は周りのペースにわりと左右されないで自分の走りで後半までつなげていって、後半粘っていけるところです。みんなの合計タイムだとしても陸上は個人競技なので、それぞれが自分の調子を見極めて100%の力を出せるように練習を1回1回重ねていくことが上位に上がるために大切なことだと思います。本番はある程度ペースが決まってまとまって走ると思うので、まずはそこから離れない。みんなでまとまっていくという意識を強く持てば自ずとタイムも上がってくると思います。20`をまだ走ったことがなくて。10`も大東大ナイター記録会が初めてで経験がないから、先輩たちに5`はついていって余裕があっても10`までは集団でついていって10`過ぎて余裕があったら上げて、余裕がなかったら粘って走っていこうかなと思います。

次回は「実力でチームを牽引する選手たち」です!


(10月10日・取材=石原佑太、遠藤大作、小花優衣、藤井俊/編集=藤井俊)



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